近年ますます盛り上がりを見せているJリーグ。元スペイン代表の名手、アンドレス・イニエスタを筆頭に海外のスター選手の参戦に加え、今夏は大迫勇也や酒井宏樹といった現役日本代表の主力選手が脂の乗った時期に欧州の舞台からJリーグに帰ってきた。有望の若手選手が続々とJリーグから欧州挑戦を決める一方で、欧州で経験を積んだ選手が“まだまだ動ける時期”に日本に戻ってくるのは良いサイクルが生まれ始めていると言えるだろう。
そこで今回は、Jリーグの歴史や概要など基本情報に加え、「知っておくとさらにJリーグが楽しめる」ポイントも初心者向けに分かりやすく紹介していく。
Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)とは|加盟チーム数は?
Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)は、日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進など目的として1993年に開幕。J1を頂点に、J2、J3の3カテゴリーに分かれており、2021年時点で57クラブ(J1:20クラブ、J2:22クラブ、J3:15クラブ)が加盟している。
JFL(アマチュアリーグの最高峰)などのカテゴリーに属するJリーグ百年構想クラブ(※Jリーグ加盟を目指しているクラブ)が11クラブ認定されている。
Jリーグのロゴマーク
Jリーグのロゴマークは、アルファベットの「J」をかたどってデザインされ、マークの中央には日本の象徴である日の丸をイメージした赤い円が描かれている。 マークのデザインは、毎日広告デザイン賞最高賞、読売広告賞 グランプリなどを受賞している、大貫卓也氏が手掛けた。
Jクラブがない都道府県はわずか7
上記で説明したように、現在Jリーグに全57クラブが加盟している。全国津々浦々にJクラブが散らばっているが、Jクラブがない都道府県も存在する。福井、三重、滋賀、奈良、和歌山、島根、高知の7件には現時点でJリーグに加盟しているクラブはないものの、三重と奈良にはJリーグ百年構想クラブが存在している。
一方で、神奈川県は最も多くのJクラブを有しており、川崎フロンターレ、横浜Fマリノス、横浜FC、湘南ベルマーレ(以上J1)、SC相模原(J2)、Y.S.C.C横浜(J3)の6クラブがJリーグに加盟している。
Jリーグの歴史
Jリーグは1993年に開幕。当初は10クラブでスタートした。98年までは1部のみの「Jリーグ」として最大で18クラブによって開催され、99年からJ1とJ2の2部制に移行、2014年にJ3が創設され、3部制に移行した。
「オリジナル10」|開幕当初の10クラブ
知っておくと少し「Jリーグ通」に近づける豆知識としては、「オリジナル10」という言葉を押さえておくとよいだろう。Jリーグ初年度に参加した10クラブのことを指し、いずれもJリーグの歴史とともに歩んできたクラブとしての誇りを持っている。「オリジナル10」の10クラブは以下のとおり。
・鹿島アントラーズ
・ジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)
・浦和レッドダイヤモンズ
・ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)
・横浜マリノス(現・横浜Fマリノス)
・横浜フリューゲルス(※1999年に横浜マリノスと統合)
・清水エスパルス
・名古屋グランパスエイト(現・名古屋グランパス)
・ガンバ大阪
・サンフレッチェ広島
Jリーグの歴代優勝クラブ|最多優勝はどこ?
ここからは日本サッカーの最高峰リーグであるJリーグ(J1)の歴代優勝クラブを振り返っていく。初代王者のヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)から始まり、これまで優勝を経験しているのは10クラブ。最多優勝を誇るのは「常勝軍団」の異名を持つ鹿島アントラーズの8回だ。
DAZNが全試合中継
Jリーグの試合はNHK総合やBS1、各地方局でも中継されているが、Jリーグをいつでも楽しみたいという人は「全試合生中継」を実施しているスポーツ配信サイト「DAZN」がおすすめだ。Jリーグだけではなく、サッカー欧州主要リーグ、サッカーW杯アジア最終予選なども視聴することができるので、サッカー好きには必須のコンテンツと言えるだろう。
※データは2021年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/praia