IH式、土鍋、炭釜など現在は各メーカーから様々な種類の炊飯器が発売されています。もちろん、価格の高い高級機種を使えば美味しいご飯を炊くことができますが、実はあなたのご自宅にある炊飯器でも、ちょっとした工夫でいつものご飯をおいしく炊くことができるのです。
そこで今回はいつもの炊飯器で美味しいご飯を炊くためのちょっとしたコツを9つご紹介していきます。どれも簡単なものばかりなので、ぜひ今日から試してみてください。
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ9選
今回ご紹介するご飯を美味しく炊くためのコツは9つです。
【参照】象印 ワンポイントアドバイス
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ1:精米後の保存方法
お米は生鮮食品なので、時間の経過とともに質が低下してしまいます。そのため、購入後からあまり時間をかけずに食べるのが良いでしょう。
また、精米後のお米は小分けにして冷蔵庫で保存することにより、質の低下を遅くすることができます。精米後のお米を美味しく食べられる期限は夏で約2週間、冬は約2か月が目安とされています。精米後のお米はなるべく早く食べると、より美味しさを感じられるでしょう。
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ2:正しい予約炊飯
「翌朝の朝食の時間に合わせて予約炊飯をしている」というご家庭は多いのではないでしょうか。実はお米は水に浸しすぎると腐敗してしまう可能性があるのです。そのため、夏に予約炊飯を行う場合は13時間以内を目安にしましょう。
また、無洗米を予約炊飯する場合は8時間以内が目安です。炊き込みご飯を作る場合は、ほかの具材の腐敗を防ぐため、予約炊飯を控えた方がよいでしょう。
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ3:無洗米の計り方
無洗米は表面のヌカを取っている分、普通のお米と比較すると若干米粒が小さくなっています。そのため、いつもと同じ計量カップを使うと米の量が3~5%多くなってしまい、正しい水量で炊飯できない可能性があるのです。
無洗米を炊く場合は、いつも使っている計量カップではなく、無洗米専用の計量カップを使うようにしましょう。
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ4:正しい保温
例えば、炊飯器の保温機能で以下のような保温をすると、ご飯が乾燥してしまったり、嫌な臭い付いたり、変色してしまい、美味しいご飯を食べられない可能性があります。
◯冷えた状態のご飯を保温
◯炊き込みご飯やおこわの保温
◯おかずや味噌汁などご飯以外の保温
◯必要以上に長い保温
◯しゃもじを内なべに入れたまま保温
◯電源を切った状態で放置
美味しいご飯を食べるためには、以上のような保温は控えましょう。
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ5:素早くお米を研ぐ
お米を研ぐ際、しっかり研ごうと時間をかけてはいませんか?
実はお米をゆっくり研いでいると、お米がヌカの臭いを吸収してしまい、炊き上がり後のご飯の香りが悪くなってしまう可能性があります。お米を研ぐ際は、たっぷりの水を使って素早く洗いましょう。
【参照】タイガー 美味しいご飯の炊き方
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ6:炊き上がり後はなるべく早くほぐす!
ご飯が炊きあがったら、なるべく早くほぐしましょう。ご飯をほぐさないでいるとお米の表面に付いた余計な水分がご飯をふやかしてしまい、ご飯の粒同士がくっついてしまう可能性があります。
ご飯をほぐす時は、ご飯の表面をしゃもじで十字に切って4ブロックに分けます。次に内なべの側面からしゃもじを入れて、底から持ち上げるようブロックごとにやさしくほぐしてください。
【参照】タイガー
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ7:正しい水量
炊飯時に水を注ぐ際、お米の種類を問わず同じ水量を入れてはいませんか? 実は新米の場合は水位目盛りよりも少なめに、古米の場合は水位目盛りよりも多めに水を入れた方が美味しいご飯が炊けるといいます。
また、かためのご飯を食べたい時は水位目盛りよりも少なめに、やわらかめのご飯を食べたい時は水位目盛りよりも多めに水を入れると良いでしょう。
ちなみに「新米」表示されているお米は、収穫した年の12月31日までに袋詰めされたもの。古米に関しては明確な規定などはないようですが、収穫から1年以上経過したお米を古米と定義することがあるようです。
【参照】農林水産省
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ8:炊飯器のお手入れ
炊飯器が汚れていると美味しいご飯が炊けない可能性があります。
炊飯後、内なべはもちろん、内ぶたや蒸気口キャップもしっかりお手入れしましょう。また、内なべを食器の洗い桶の代わりに使ったり、酢を使わないようにしましょう。洗う時にたわしやみがき粉を使うと内なべが劣化する可能性もあります。
炊飯器で美味しいご飯を炊くコツ9:炭酸水炊き
意外と知られていないのが炭酸水炊き。方法は簡単でいつもの炊飯時に注ぐ水の代わりに無糖の炭酸水を入れるというものです。
ただし炭酸水の場合、空気をふくんでいるため、いつもの炊飯と同じ量を入れると、気泡の分だけ液体の量が足りず、炊きあがり後のご飯がかたくなってしまう可能性があります。コツは水位目盛りよりも2mmほど上まで注ぐのがポイント。
炭酸水に含まれる二酸化炭素の泡は炊飯中にお米とお米の間に入り込み、お米の粒を立ち上がらせます。するとお米ひと粒ひと粒に均等に熱が伝わるようになり、ふっくらとしたご飯が炊き上がるのです。
水道水よりもコストがかかりますが、誕生日や記念日など、特別な日にはぜひ試してみてはいかがでしょうか。
【参照】タイガー 炭酸水炊き
※データは2021年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸