象印マホービンは、単純な機能でシンプルな設計でありながら、電気ポットで培った安全設計や湯沸かし技術などが注ぎ込まれたスチーム式加湿器(EE-DC型・EE-RR型)を9月1日より発売した。それに合わせ、スチーム加湿器のメリット・デメリットや電気代節約のポイントなどを公開したので紹介しよう。
象印のスチーム式加湿器のメリット・デメリット
コロナ禍で衛生意識が高まり、需要が急増した象印のスチーム式加湿器。象印では、加湿器を使う目的を「肌やのどの乾燥を防ぐ」と考え、これらの悩みを解決するため、水を沸騰させることで、雑菌の繁殖を防ぎ、加熱した清潔な蒸気で部屋の湿度を上昇させるスチーム式加湿器の開発に長年こだわってきた。
その象印のスチーム式加湿器のメリットとデメリットを紹介。デメリットについては、使用時にある工夫をすることで解決・改善することができる。
<メリット>
1.衛生的
お湯を沸かし、沸かした蒸気で室内を加湿するので、衛生的。
2.お手入れのしやすさ
ポットと同じ構造を採用する事でフィルターが無く、フッ素加工の広口容器でお手入れが簡単。給水もポットのようにふたを開けて注ぐだけ。
<デメリットとその解決策>
電気代の高さと、加湿までの時間
超音波式や気化式など他の加湿方式と比べると、スチーム式はやや電気代が割高になる。また、水を沸騰させる必要があるので、加湿するまでに時間を要す。しかし、スチーム式加湿器は沸かした蒸気で室内を加湿するので、湿度はもちろん、室内の温度も上昇させる働きがある。
電気代を抑えるポイント!
部屋のサイズに適した加湿能力を選ぶ
象印加湿器の加湿能力には、350mL/h(プレハブ洋室10畳)と480mL/h(プレハブ洋室13畳)の2種類ある。それぞれ消費電力にも差があり、部屋のサイズに適したものを選ぶことをおすすめ。
また、能力に合わせたタンク容量を確保しているので、サイズが異なっていても、どちらも加湿できる時間は同じ設定。(EE-RR35/50は6時間以上、EE-DC35/50は8時間以上)
加湿したい時間に応じて水の量を調整する
タンク内には水位線があり、加湿時間の目安を表示している。加湿したい時間に合わせて水量を調整することで、水を沸騰させるために必要な消費電力を節約することができる。
タンク内の水位線(画像はEE-DC型)
給水時にぬるま湯を入れる
常温より高い温度の水を入れることで、湯沸かし立ち上げ時の消費電力が抑えられ、加湿開始までの時間の短縮にもつながる。お風呂の湯温くらいのお湯を入れるのがおすすめだ。
知っておきたい加湿器の適切な使用法
部屋の乾燥が気になる際に使用する加湿器だが、使用前のひと手間で、最大限の効果を発揮させることができる。
◎換気扇・通気口など空気の逃げ道から離れた場所に設置する
→換気扇・通気口といった空気の逃げ道に設置をすると、部屋の外に空気が流れる可能性があるので、離れた場所に設置するのがおススメ。
◎温度の低い冷えた窓・扉から離れた場所に設置する
→冷えた窓のすぐ近くに加湿器を置くと湿度が窓に吸い寄せられて結露の原因となり、室内の湿度が上がりづらくなる。
◎エアコンと併用する場合は、温風が直接当たらないように注意する
→エアコンの乾燥した温風が加湿器本体に当たると、加湿器内部の湿度センサーが正常に働かず、加湿のし過ぎを招く場合がある。同社の加湿器の場合は、上向きにスチームが出るのでエアコンの風は床と並行の向きにすることで、エアコンの風にスチームが乗り、部屋をまんべんなく加湿することができる。
●2021年発売最新モデル
清潔な蒸気で、リビングにも寝室にも快適なうるおいを届ける象印のスチーム式加湿器。部屋のサイズやインテリアカラーで選べるラインアップを紹介。
<サイズとラインアップ>
※1 適用床面積の目安:日本電機工業会規格(JEM1426)に基づきプレハブ住宅洋室の場合を最大適用面積とし、木造和室の場合を最小適用面積としたもの
<カラー>
EE-DC型は、インテリアに合わせて選べる、ライト系(ホワイト)とダーク系(グレー)の2色展開。
<商品仕様(スチーム式加湿器 EE-DC/EE-RR型)>
・清潔な蒸気のスチーム式。沸騰させたきれいな蒸気を、約65℃まで冷まして部屋を加湿。
・お手入れ簡単「フィルター不要」「広口容器」
・トリプル安全設計「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」「転倒湯もれ防止構造」
関連情報:https://www.zojirushi.co.jp/syohin/life/concept/
構成/DIME編集部