■茂木雅世のお茶でchill out!
隠れた銘茶の産地とも呼ばれる高知県。高知県といえば、四角くて黒い“碁石茶”が有名だ。しかし、それ以外の高知県のお茶というと、パッと思い出せるものが正直なところあまりなかった。
そんな私が最近、すっかり高知のお茶“土佐茶”の虜になっている。
きっかけは、絵本から飛び出したようなデザインの紙袋とマイボトル、そして土佐茶のセットが販売になったことだった。
単純だと笑われるかもしれない。しかし、土佐茶に対して“昔ながらのなつかしいお茶”というイメージを勝手に持っていただけに、とても興味がわいた。
マイボトルは何本あっても嬉しいし、素敵だと思ったら誰かにもプレゼントしたい、何より、これを機会に土佐茶をしっかり飲んでみたいなという気持ちになったのだった。
“土佐茶”という名前は30年程前から存在していたものの、平成20年頃まで、栽培されるお茶の約7~8割が大きな茶市場へブレンド用の茶葉として出荷されていたという高知のお茶。
平成21年頃から土佐茶として販売する取り組みが活発化し、現在では 県外の茶市場への出荷は、全体の約3割程度となり、土佐茶ブランドとして販売される割合が大きくなっているという。
水質の良さが全国NO1に選ばれていることでも知られる仁淀川や四万十川流域などの山間地で、その多くが栽培されている土佐茶。
昼と夜の温度差が大きく、霧が立ちやすいという環境は、上質でおいしい味わいのお茶をうみだす。歴史も古く、室町時代にはすでに栽培されていたそうだ。
まさに、隠れた銘茶といった存在だ。
しかし、あまりに身近にあるからだろうか。高知県は県民1人当たりの緑茶の消費量が全国41位(※H30総務省調査)ととても低く、恵まれた環境にも関わらず日常的に緑茶を飲んでいる人がとても少ないという。
そんな、今まであまりスポットライトを浴びることがなかった土佐茶のおいしさとその魅力を改めて知ってもらいたいと、土佐茶に関わる人達は近年、イベントを開催したり、土佐茶のスイーツを開発したりと試行錯誤を続けてきた。
この思わず持ち運びたくなるポップなデザインの土佐茶セットも、土佐茶の消費拡大に向けて、土佐茶振興協議会が企画したものだ。
聞けば、コロナ禍で、イベントや会議などの中止が重なり、例年よりも厳しい状況に追い込まれ、“よりカジュアルにお茶を飲んでもらえるように”とあえてティーバッグのお茶と携帯用ボトルをセットにしたという。
ボトルの中にティーバッグとお水またはお湯を注ぐだけで、簡単に作ることができるので、これならば急須を持っていない人でも、今日からお茶を生活に取り入れることが出来る。
セットになっている土佐茶紙バッグにお茶と携帯用ボトルを入れて、ちょっとしたギフトにしても良い。
貰っても嬉しく、思わず誰かにあげたくなるような地元のお土産は、若い人にも喜ばれそうだ。
私もさっそくボトルの中にお水とティーバッグを入れて、実際に土佐茶をつくってみた。
冷蔵庫に入れて、眠りにつき、朝見てみると、きれいな黄金色のお茶ができあがっていた。
驚く程、簡単だ。
土佐茶の水色(お茶の色)は「金色透明」と言われているそうだが、その通り、光があたる度にキラキラと輝くお茶の色がとても美しく、印象的だった。
どこか懐かしいほっこりする味わいは、どんな気分の時にもフィットするので、パソコン作業の合間にちょこちょこ飲むというのがすっかり定番のスタイルになっている。
今回の持ち運びたくなる土佐茶セットの他にも、“土佐炙り茶”というお茶や津野町で近年開催されている“ツノチャ・マルシェ”(数年前、お茶をテーマにしたメリーゴーランドが出現したと聞いたことがあった)など、度々、気になるお茶情報が発信される高知県。
もっと掘って、ハマってみたい、今、一番気になる茶産地だ。
土佐茶セットの購入のお問い合わせ先
(株)とさのさと アグリコレット
高知県高知市北御座10-10
電話 0120-447-103
茂木雅世 もき まさよ
煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することも好きで自称“アットDIMEのゆるサステナブル部部長”
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