DIME MAGAZINE
オリンピック観戦中に、歓喜の”雄叫び”を上げているアスリートを目にした人も少なくないだろう。「雄叫び」とは、勇猛に叫ぶことを意味する言葉。実は、大きな声を上げることは、脳を刺激したり邪念や雑念を払ったりするため、一時的に能力を向上させる働きがあるそうだ。
本記事では、「雄叫び」の正しい意味と使い方を解説する。ただの叫び声と一体何が違うのか、この機会にしっかり理解しておこう。
「雄叫び」とは？
「雄叫び」の読み方は「おたけび」。はじめに、この言葉が持つ正しい意味や語源、由来、例文をそれぞれ見ていこう。
「勇ましい叫び声」の意味
勇ましく叫ぶこと、また、その叫び声のことを「雄叫び」と言う。「うおぉぉ！」と意気盛んに大声を上げるイメージだ。そもそも勇ましさとは、「恐れずに勇気をもって堂々と立ち向かうこと」を指す。そのため、何かに挑む強い気持ちや、困難を乗り越えた喜びを声に表したのが「雄叫び」と言って良いだろう。ちなみに、「雄」という漢字が含まれることから、基本的には男性に対して使う言葉という点も覚えておこう。
「雄叫び」の語源と由来
「雄叫び」は、もともと「男建（おたけび）」と表記され、雄々しく振る舞うことを表していた。「雄々しさ」とは、「男らしくて力強いさま」「男気溢れる様子」を示す。そのため、勇敢な男性の姿が転じて、現在使われている「雄叫び」の意味になったと言える。
例文
「雄叫び」は、語尾に「上げる」を付けて「雄叫びを上げる」というフレーズで用いられることが多い。以下の例文を確認して、具体的な使い方を把握してほしい。
【例文】
「勝利を確信した瞬間、彼はリングの上で雄叫びをあげた」
「あのアーティストは、歌う前に必ず雄叫びを上げる」
「いつもは冷静に見える彼が、雄叫びを上げているのを見て驚いた」
「雄叫び」の類語と英語表現
ここでは、「雄叫び」の類語と英語表現を紹介する。関連した言葉を理解することで、「雄叫び」の正しい意味とニュアンスがより理解しやすくなるはずだ。
絶叫
「絶叫」とは、出せる限りの声で叫ぶこと。具体的には、「あまりの恐ろしさに絶叫した」「助けを求めて絶叫した」などと用いる。自分の意志で大声を出している「雄叫び」に対して、絶叫はとっさに大きな声が出てしまったというイメージ。意識的に発声したのかどうかがポイントだ。
咆哮
「咆哮（ほうこう）」とは、獣が激しい勢いで咆えることを意味する。「雄叫び」が人間の出す声を表現するのに対して、「咆哮」は動物の咆え声を指す。ちなみに一部の動物園マニアのために、「咆哮する動物の様子を撮影した動画」がネット上にアップされ、なかなか見られない光景だったことから「ライオンキングのようだ」「すごい迫力」と注目を浴びた。
英語では「shout」「yell」
「雄叫び」を英語で表現する場合は、「shout／叫ぶ」「yell／喚く」を使う。具体的には、「shout in glee／喜んで叫ぶ」「yell out of happiness／喜びのあまり喚く」などのように用いる。
ちなみに、「よっしゃー！！！」「よぉぉし！！！」などといった叫び声は、「Booyah！！！」と表現する。発音は「ブーヤー」。スポーツで得点を入れた時など、嬉しくて思わず叫んでしまうようなシーンで活用できるセリフだ。
「雄叫び」を用いた楽曲タイトル
最後に、おまけとして「雄叫び」を用いた楽曲タイトルを紹介する。どちらも「雄叫び」のイメージがぴったりの楽曲だ。
『雄叫び／遊助』は劇場版『NARUTO-ナルト-疾風伝』の主題歌
遊助の8枚目のシングル『雄叫び』は、劇場版『NARUTO-ナルト-疾風伝』の主題歌として書き下ろされた。どんな向かい風にも立ち向かって、人生を前に進めようという強い気持ちが詰まった応援歌のような曲。アップテンポなメロディーや、キャッチーな歌詞によって、聴く人に元気を与えてくれる。
『雄叫びボーイWAO!／Berryz工房』はアニメ『イナズマイレブン』のエンディングテーマ
Berryz工房が歌う『雄叫びボーイWAO!』は、アニメ『イナズマイレブン』のエンディングテーマソング。「今までのBerryz工房にはないタイプの楽曲」「新たな魅力に気付かされた」などと、ファンの間で話題に。『雄叫びボーイWAO！』は、オリコンシングル週刊チャートで初のトップ3を獲得し、Berryz工房において記念すべき曲となった。
文／oki
最新号
