深剃りのブラウンが「夕方ヒゲ」を解消
朝、ヒゲ剃りしたのに夕方には、もうヒゲが伸びている。ブラウンはこれを「夕方ヒゲ」と名付けて、その解消を主眼に置いて「Series9Pro」を製品化したという。
「夕方ヒゲ」の原因は、深剃りができずに残ってしまった剃り残しにあるそうだ。シェーバーの刃が当たりにくい鼻の下やアゴの下、そして、寝たヒゲとくせヒゲが、夕方になると0.4mm程伸びてきて、顔の黒ずみに見えてしまうのだ。まず、密着性を高めるためのヘッドが前後に40度動くProスイング密着システムが剃り残しを抑制。さらにトリマー刃を改良したプロブレードが寝たヒゲとくせヒゲを捉え、ディープキャッチ網刃が0.05mmの深剃りを実現するという。その実力を早速チェックしてみよう!
使用したのはシリーズ9の「9477cc」でアルコール洗浄機と充電トラベルケースが付属する
金色に輝く、新プロブレードは従来より35%広く、30%薄くなって寝たヒゲを捉える
同社独自のアルコール洗浄システムを採用。除菌洗浄、潤滑、乾燥、充電がボタン1つでおこなえる
アルコール洗浄システム専用カートリッジの使用により、99.9%除菌を実現した
充電トラベルケースで最大6週間コンセント不要
今回、新登場したリチウムイオン電池内蔵の充電トラベルケース。シェーバーを収納すると自動充電が開始される。電池残量はケースのフタを閉めたまま確認できる。本体フル充電で4週間、さらにケースを使って2週間分の充電ができるので合計6週間、電源ケーブル不要でシェーバーが使える計算になる。
ケースの重量は実測266gで、シェーバー本体よりも重く、ケースにシェーバーを入れると実測476gにもなる。充電前提なら我慢できるが、単なるトラベルケースと考えると重すぎるだろう。充電機能のないソフトケースも付属させて欲しかった。
フタを開けるとケースの電池容量をチェックするためのボタンとLEDがある
シェーバーの電池残量を見るためケースには透明な窓が設けられている
人工皮膚で剃りムラをチェックしてみた
それでは実際に「S9Pro」の実力をブラウンが作成したヒゲ付きの人工皮膚を使って検証してみよう。比較するのは同社のモバイルシェーバー「BROWN mini」である。コンパクトながら網刃とトリマー刃を搭載して、従来モデルの2倍のカットパワーを誇るニューモデルだ。どちらも人工皮膚を1往復して人工ヒゲの残り具合をチェックした。
人工ヒゲは1つの毛穴から2本生えており、その方向はマチマチでかなり寝ているクセヒゲも再現されていた。「S9Pro」はさすがという剃り味で、ほぼ剃り残しなし、深剃りが効いていることも分かった。これに対して「BROWN mini」はクセヒゲに弱いようで、剃り残し、深剃りできていないヒゲも見られた。実際にヒゲを剃るときは数往復させれば問題ないだろう。「S9Pro」は忙しい朝も短時間で深剃りができるため、時短アイテムとしても注目の新製品だ。
進化を遂げた「S9Pro」のヘッドは肌に優しく深剃りができ、風呂剃り対応、ジェル&フォームも使えると、あらゆる肌質、ヒゲ質、ヒゲの剃り方に対応できるオールマイティモデルと言える。
左が「BROWN mini」、右が「S9Pro」。人工皮膚を1往復させて剃りムラをチェック
「BROWN mini」は剃り始めと剃り終わりにムラがあり、剃り残しも見られた
2日間伸ばしたヒゲを実際に剃ってみた。ワイドに動くヘッドと新プロブレードがクセヒゲを捉えて、ムラなく深剃りができた
写真・文/ゴン川野