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女性が家庭内で感じる男女間の不平等TOP3、3位慣習、2位収入、1位は?

2021.08.28

年代別の意識の違いからみえるこれからの時代のジェンダー観

世界経済フォーラム(WEF)が2021年3月30日に発表した、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2021」によると、日本は男女平等の面で世界153カ国中120位となっている。ネガティブな現状を変える取り組みが求められている。

今回ネオマーケティングは、宮城大学の「経営情報管理」(担当:大嶋淳俊先生)を受講した学生と、2021年6月15日(火)~2021年6月16日(水)の2日間、全国の15~69歳の男女を対象に「日本社会のジェンダー」をテーマにしたインターネットリサーチを共同で実施した。

今回は学生のコメントとともに調査結果を見てみよう。

日本社会は男性優位だと思うか

まず、日本社会の男女平等についてどのように思うかを聞いた。結果、全ての年代において女性の方が男性優位だと思っていることがわかった。男性に関しては、年代が低いほど男性優位だと思っていない、ということがわかる。

【学生コメント】

日本が男性優位と感じるかどうかについて、男女の認識の差がはっきりとみられることがわかりました。しかしながら、他年代と比較したときに30代女性だけ男性優位と感じる人の割合が少ないという点に興味を持ちました。

男性優位ととらえている女性が多い一方、男性の認識は同程度ではないということから、まずは認識の相違を埋めていくところから始める必要があると思いました。

「発言や言葉遣い」に潜むジェンダー、女性の方が敏感に感じ取る

普段の日常生活において、違和感や疑問を感じるジェンダーに関する発言や言葉遣いについて、意見を聞いた。まず、「男だから・・・」や「女としての・・・」といった、性別を強調するような発言や言葉遣いに対して疑問を関じる方は、男女ともに10/20代に多いということがわかった。またすべての年代において、男性よりも女性の方が疑問を感じると回答している。

次に、男性の子育て関与が推奨される社会の中で注目されるようになった、子育てに積極的に取り組む男性を指す「イクメン」という言葉について、聞いた。この「イクメン」という言葉に対して、疑問を感じると回答した女性の割合が、特に10/20代、30代で高く、5割以上が疑問を感じると回答している。

肯定的に使われることもある「イクメン」だが、注目の背景には、男性が育児に関与することが特別だと認識されている社会の背景があるのではないだろうか。

次に「女性の社会進出」という言葉について聞いた。疑問を感じるという方は、女性10/20代、30代のうち5割が疑問を感じると回答しており、他と比較して高い割合となっている。この言葉にも、そもそも女性の就業が様々な点で制約を受けている日本社会の様子がわかる。

【学生コメント】

近年、「イクメン」という言葉は男性が育児をすることは特別であるということを暗喩しているということを耳にする機会が多かったのですが、若い人ほどこの言葉に疑問を持っていることがわかり、若い世代の育児に対する観点も変化してきているのではないかと思います。

全体的に、若い世代がジェンダーに関する言葉への違和感を敏感に感じ取っていることがわかり、関心が高い世代から多様な認識の存在を推し進めていくことが重要だと思います。

家庭内で感じる、男女による不平等

家庭内における、男女の不平等を感じた経験を聞いた。「家事」「収入」「親戚との付き合い」について、男女で大きく割合が異なっている。特に「家事」については、女性が最も不平等を感じるところのようだ。

【学生コメント】

家庭内で感じる男女不平等について、想定よりも「慣習・しきたり」において不平等を感じた経験があるという人が多く、驚きました。家事に関しては、やはり女性のほうが不平等を多く感じ取っているということも明らかになったため、家庭内での不平等を改善していくことも早急に取り組むべき課題であると考えました。

職場で感じる、男女による不平等

職場での、男女の不平等を感じた経験を聞いた。「給与・待遇」「昇進のしやすさ」については、女性の方が多く不平等を感じている一方で、「仕事の重さ」「仕事の量」「上司からの厳しさ」等は男性の方が多く不平等を感じると回答。職場では男女どちらも、それぞれがおかれている状況から不平等を感じてしまう構図となっている。

【学生コメント】

仕事においては、場面は違えど男女ともに不平等を感じた経験があるという点に驚きました。仕事という場面において起きているのは男女による不平等というよりも、立場による不平等が大きいのではないかと思いました。

男女で区別することなく、職場での不平等解消がジェンダーに関する日本の現状を変える一つのステップになりえると考えています。

職場環境にみる男女不平等

職場における有休、出産育児休暇、更に女性の役員登用などについて聞いた。

「男性の出産育児休暇取得」については、進んでいると回答した方が2割程と、まだまだ推進段階であることがわかる。「女性の正社員雇用」について進んでいると回答した方の割合も5割を切る結果となり、役職者や役員登用は更に低い割合となっている。

企業規模や業種、職種によっても差はあるが、生活者の実感としてもまだ進んでいない領域が多くありそうだ。

【学生コメント】

有給取得、役割に関する面ではまだまだ制度や文化が整っていないのが現状であると感じた。職場での制度を整え推進していくことはもちろんですが、その制度を積極的に活用したい、利用してもいいと思える環境づくりを進めていくことが必要だろう。

男女の外見に関する意識

男女の外見に関するそれぞれの考えについて、意見を聞いた。

全体で見ると、男女関係なく、したい人がメイクをすればいい、男女関係なく好きな格好をすればいい、人の外見について他人が言及するべきでないといった、「男女」という考え方に縛られず、個人が望むようにすればいいという考えが支持を集めている。次に、それぞれの結果をいくつか性年代別に見てみよう。

新型コロナウイルスの影響によるマスクを着用した生活やお家時間の増加により、化粧を巡る環境は大きく変わりました。「女性がマナーとしてメイクをするべき」という考えについて、どのように思われているのか。

全ての性年代において、そう思わないと回答した方の割合が、そう思うと回答した方を上回っている。特にその傾向が強いのは、女性10/20代、女性60代、男性40代、男性60代だった。

昨今、男性メイクも特に若い世代を中心に注目を集めている。男女関係なく、したい人がメイクをすればいいという考えについて、特に女性の肯定的な回答が目立つ。10/20代の女性については7割が肯定的だ。

男女関係なく好きな格好をするべきという考えについても、全年代において、男性より女性の方が肯定的だという結果になっている。特に、10/20代の女性の7割が肯定的だった。

【学生コメント】

男女問わず、見た目や格好に関する捉え方は寛容になってきていることを強く実感しました。外見に関しては、男女という性別を超えて自分自身の好きなようにして良いという意識が浸透してきているということなので、ここからジェンダーへのとらえ方の多様性を推進していくことができるのではないか、ここに着眼点が隠されているのではないかと感じました。

家庭における意識

家庭において、ジェンダーが意識される場合があるが、それぞれの考え方についてはどのように思われているのだろうか。

まず、男性が家事や育児を手伝うべきだ、という意見について、全体的に肯定的な方の割合が多いようだ。男性30代は他と比較してやや少ない割合となっている。

一方で、「手伝う」というワード自体が、家事・育児の主担当が女性だという前提に立っている、という意見も。

子育てにはやはり母親の方が向いているという意見については、男女ともに高い年代の方が肯定的な割合が多く、特に男性の50~60代で肯定的な割合が多くなっている。一方で、否定的な割合は、女性の10/20代~40代で比較的多い。

【学生コメント】

子育てに関する、やはり母親(女性)のほうが子育てに向いているという意見について、年代が上がるほどこの意識が強まるのではないかと想定していました。

結果としてはその通りになりましたが、男女問わず40代と50代の間を境に、はっきりと意識が変わっているように感じました。若い世代になるほど、子育てに関するジェンダー問題についての意識が強く変化しているように感じられました。

構成/ino.


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