東洋製罐グループホールディングスは、組立式ダンボールテント「DAN DAN DOME」を発表した。
「DAN DAN DOME」は、総合容器メーカーの東洋製罐グループホールディングスと極地建築家の村上祐資氏のコラボレーションにより誕生した、ダンボール製の組立式テント。段ボールには、東洋製罐グループの独自ラミネート技術を用いることで、高い耐水性を実現。また、ネジや釘を一切使用せずに組み立てることができる利便性も併せ持つ。
活用シーンとしては、一時的な仮設住宅や、フェス・アウトドア、極地での共有スペースなど、災害現場から観光地まで様々なシーンを想定しているとのこと。
ラインナップは、「STANDARD(DDD-3600S1)」「LITE(DDD-3600L1)」「ART(DDD-3600A1)」の3モデルで、サイズはすべてW 3,600×D3,600×H3,085mm。
「STANDARD」は、屋外への設置を想定した耐水モデルで、利用シーンはキャンプ場、街なか、屋外撮影現場、フェス仮設テントなどを想定。丁寧に解体すれば再組み立ても可能。分別も容易なため資源ゴミ・一般ゴミとして廃棄することもできる。
一般ダンボールを構造材とした「LITE」モデルは、体育館をはじめとした公共施設、イベントスペース、災害時の避難所など屋内での使用を想定。なお、使用できるのは1度きりとなる。
「ART」は、屋外使用に対応した「STANDARD」をベースにしたホワイトモデル。オプションとして加えられたインナールーフにより内外とも表面に突起がほぼなくなるのが特徴で、ドーム内部へのプロジェクター投影などが可能。また、印刷やペイントにも対応し、アート創作、プロモーションメディアとしても利用できる。
まずは自治体や企業などに提供を開始し、それぞれの課題や要望にあわせてプロダクトを展開。今後、より多くのシーンでの活用を検討し、テントや居住空間の再生可能資源への代替に取り組んでいくとしている。
構成/立原尚子