マウンテンパーカーを思わせるポケットがいっぱい!夏のキャンプにおすすめしたいgrn outdoorのお洒落ファニチャー
2021.08.24■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
キャンプをしていると、いつの間にかテーブルの上が小物だらけになる。
使ったあとは、すぐに持ってきたバッグやコンテナボックスに戻せばいいのだが、使用頻度が高いライターやトング、除菌スプレーなどはいちいち片付けていられない。
テーブルやラックはあればあるほど助かるのだが、今度は歩くスペースが少なくなってしまうし、ポケットがいっぱい付いたキャンプ用ベストやエプロンを着用するという手が有効なのに、夏キャンプでは蒸し暑くて着ていられない。
60/40クロスのウェアで知られる「grn outdoor」が作ったファニチャーは、マウンテンパーカーを思わすマチ付き大型ポケットを配しているのが特徴で、驚くほどの収納力を持っていると評判だ。
これならサイトをスッキリ整理でき、身軽に過ごせるかもしれない。
grn outdoorを代表するサイドテーブルとチェアを試してみた。
ゴミ袋や不要な防寒着の目隠しにも
「MEKAKUSHI SIDE TABLE」(1万3200円)
42×42×H62cm。ソロならこれひとつで十分の大きさ。フレームを開いて袋と天板を載せるだけなので組み立ても簡単だ。
天板サイズは小型ながら、その下に大きな収納を備えており、一面にツールポケットを配置できる。ツールポケットは引っ掛けているだけなので、普段からよく使う小物(ナイフと、高温下で保管できないライター類を除く)をツールポケットに入れたままクルマのシートに引っ掛けておく、なんていう使い方もできる。
天板は片側が固定されていないので楽に袋の中へアクセスできる。タオルやレインウエア、スナック菓子の袋などかさばる上に生活感が出るものを収納するのにもってこい。内側にもカラビナをとめられるウェビングを装備しているので、ゴミ袋を引っ掛けておくのもいい。
40×36cmのベースの中に、大小のポケットが装備されている。下は厚みのあるものや焚き火用グローブなどをざっくりいれるのに便利な大型ポケット、上のほうは小物の整理向きの3気室に別れたポケットとDカンが付いている。付属のカラビナを使って小物を吊るせば、さらに収納力が高まる。
Dカンにロープを通したキッチンペーパーを取り付ければ、調理台としてもダイニングテーブルとしてもかなり使い勝手がよくなる。別売「PE-PA-SHISHO」(6600円)を使えば、雨でペーパーがだめになることもなく、よりスマート。
ビール片手にくつろげるお一人様ソファ
「6040CLOTH SINGLE SOFA」(9900円)
94×45×H93cm。ワイドでソファのようゆったり座れるソファがコレ。座面の高さは45cmで、楽に立ち上がれる。
座面は二重構造になっていて、ブランケットや防寒着、タオルなどを突っ込んでおけるのが秀逸。寒時期は折りたたみ座布団などをいれて底からの冷えを防ぐのにも使えそう。
缶ビールを入れておくのにぴったりの缶ホルダーは、内側が保冷シートになっているのがにくい。底に小さな保冷材を入れておくと手元に置いたビールをヒエヒエのままキープできる。
背面はポケットとともにウェビング、Dカンが付いている。ウェビングは手ぬぐい類を突っ込むのに使える。
残念なのは背中のものを取るには、いちいち立ち上がる必要があるということ。ソロキャンプというよりも、デュオやファミリーキャンプなど2脚並べて互いの背面に手を伸ばすというようなシーン向きだ。
座面側にもDカンがある。背中をつける側なので不要に思えるが、薄手の布を引っ掛けておけば目印になるし、充電ケーブルを通しておくといい。
テーブルとチェアを並べれば抜群の収納力になる。夏になると大きめのポーチに入れて持ち歩いていたが、持ち歩いていた小物がすべてファニチャーのポケットに入るため首・肩まわりもスッキリして軽快に過ごせる。
「grn outdoor」のファニチャーは、ポケット付きのジャケットを着る機会がない夏こそ頼りになるアイテムだ。
【問】grn outdoor https://grn-outdoor.com
取材・文/大森弘恵