ワイシャツには、意外とたくさんの種類があります。ですが、スタンダードなワイシャツ以外はあまり着たことがないという方もいるのではないでしょうか。この記事では様々な種類のワイシャツをご紹介していますので、気に入りそうなものがあったら、ぜひ着こなしに挑戦してみてください。
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ワイシャツの襟の形には流行がある!? カラーの違いを知ろう
ワイシャツのイメージを大きく左右するのは、襟です。英語ではカラーといいます。まずは、襟の形の違いについてご紹介します。
まず基準になるのがレギュラーカラーです。襟の開きの角度は、概ね65~90度。最も一般的なカラーですが、最近ではワイドカラーのワイシャツも増えています。
太めに結んだネクタイが合う! 襟の開きが大きいワイドカラーのワイシャツ
襟の開きが100~140度くらいで、レギュラーカラーのワイシャツよりも大きいのがワイドカラーです。レギュラーカラーとワイドカラーの中間をセミワイドカラーと区別することもあります。
ワイドカラーのワイシャツには、ボリュームのあるネクタイが似合います。結び目が大きくなるウィンザーノットやセミウィンザーノットで、ネクタイを結ぶのがおすすめです。
ワイドカラーよりもさらに襟の開きが大きく、180度近くになるとホリゾンタルカラーになります。ホリゾンタルカラーは、ノーネクタイでも襟の開きがキレイに見えやすいです。カッタウェイとも呼ばれます。
幅広く着こなせる襟型のボタンダウンのワイシャツ
襟の先端部分をボタンで留めたのがボタンダウンです。
襟の立ちがいいのでノーネクタイでも様になります。ややカジュアルな印象ですが、ビジネスシーンでも着用する方もいます。
ワイシャツの台襟にボタンが2つあるドゥエボットーニ
ドゥエボットーニは、第一ボタンの位置にボタンが2つあります。襟が高いので、ネクタイの見栄えが良いですし、ノーネクタイの時も襟元がキレイに見えます。
さらにワイシャツの襟が高いトレボットーニ
トレボットーニは、台襟にボタンが3つあります。ドゥエボットーニよりもさらに襟が高く強調されたデザインです。基本的にノーネクタイで着用します。
ワイシャツの第一ボタンなしの襟型
ボタンが2個3個の襟型がある一方で、通常のワイシャツの第一ボタンの位置にボタンがないものもあります。
襟の土台になるパーツである台襟がないワイシャツに、イタリアンカラーがあります。このイタリアンカラーのシャツは、襟元が開放的です。ノーネクタイで着用するのが基本です。
襟羽がなく低い台襟のワイシャツ
襟羽(襟の折り返し部分)がないワイシャツをスタンドカラーといいます。スタンドカラーのシャツもノーネクタイで着用します。
ワイシャツの襟の形をキープするプラスチックのパーツは何?
襟の形を整えるために入れるプラスチックなどでできたパーツは、カラーキーパーあるいはカラーステイと呼ばれます。昨今は入っていない場合も多いです。
カラーキーパーは襟の中に縫い込まれている場合もありますが、一般的には襟の裏のポケットに挿し込んで使います。洗濯やアイロンがけをする際には、縫い込まれていないカラーキーパーは外しましょう。
襟型以外のワイシャツの種類
ワイシャツの種類を分ける要素としては、襟型のほかに色や柄などもあります。ここでは、ワイシャツの色と柄についてと、ビジネスでもカジュアルでも着用できるクレリックシャツについて解説します。
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ビジネスシャツの色や柄について
ビジネスシーンでは、無地の白・ブルー系のワイシャツなら、ほぼ問題なく着用できるでしょう。特に薄いブルーのシャツは、冠婚葬祭や謝罪の場など厳粛なシーンを除き、ほとんどの場面で着用できるといわれているので、白いシャツの次に購入すべき色といえるでしょう。
ほかにもグレーやピンク、ブラウン系といったワイシャツもありますが、会社や業界によっては不適当とされる可能性もあります。心配な時は、上司や先輩社員の着こなしを参考にしたり、相談したりしてみましょう。
柄には、ストライプやチェックなどがあります。柄が大きく太くなるとカジュアルな印象になるので、ビジネスシーンには適さなくなってしまうことも。あまり派手過ぎるものは避けつつ、おしゃれを楽しみましょう。
ビジネスでもカジュアルでも着用できるクレリックシャツとは?
クレリックシャツというのは、身ごろは色無地や柄で、襟と袖(カフス)の部分だけが白無地のシャツのことをいいます。
クレリックとは聖職者という意味で、クレリックシャツは日本独自の呼び方です。海外では、カラーセパレーテッドシャツやカラーディファレントシャツなどと呼ばれています。
ビジネスシーンでも着用できるクレリックシャツ
カジュアルな印象も受けますが、一般的にクレリックシャツはビジネスシーンでも着用可とされています。ただし、身ごろの色や柄によっても印象は変わるので、派手になりすぎないように配慮したほうがよいでしょう。
クレリックシャツのビジネスシーンおすすめコーデ
白い襟がアクセントになるので、クレリックシャツはノーネクタイで着てもおしゃれ。クールビスにピッタリのワイシャツです。
ネクタイと合わせる際は、柄同士を合わせると派手な印象になりやすいので注意しましょう。ストライプのクレリックシャツの時は無地のネクタイ、無地のクレリックシャツの時は柄物のネクタイといった組み合わせが落ち着いた印象を与えやすいです。
カジュアルでも着こなしたいクレリックシャツ
上品でありながら、固すぎないクレリックシャツは、カジュアルシーンでも重宝します。ビジネスシーンとは逆に、チェックのジャケットにストライプのクレリックシャツなど、柄と柄を合わせるとカジュアル度がアップします。
今やメンズファッションの定番になったクレリックシャツ
近年の傾向として、ビジネスシーンでもカジュアルな印象の着こなしが好まれるようになってきています。適度にカジュアルな雰囲気をもったクレリックシャツは、すでに定番のワイシャツの1つになったといっても良いでしょう。
ビジネスでもプライベートでもクレリックシャツを着こなして、ファッションの幅を広げてください。
ワイシャツが変わるだけで、見た目の印象が大きく変わる場合もあります。ワイシャツについて興味が出てきた人は、普段とは少し違ったワイシャツも試してみてください。
※データは2021年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット