イー・ラーニング研究所「2021年新学期ならびに今後の教育体制に関する意識調査」
イー・ラーニング研究所は、コロナ2年目の夏休み明けの新学期や、Withコロナ時代の新しい教育体制に関する意識を調査するために、子どもがいる親を対象に「2021年新学期ならびに今後の教育体制に関する意識調査」を実施した。
1. 約4割が9月からの新学期への不安を抱えている!
不安要素第1位は「学習についていけるか」で、コロナ禍の学習不安が続く結果に
「9月からの新学期における不安はありますか<SA>」という問では、約4割が「はい」(108)と回答。また、「どのような不安がありますか<MA>」と質問したところ、「学習についていけるか」(71)が群を抜いて多くなった。コロナ禍での学習遅れや教育改革による学習内容の多様化などに伴う、学習不安が続いていることが伺える。
2. 新学期に新しい習い事を始めてほしいと感じているのは約6割
英語とプログラミング教育が始めさせたい習い事の上位を独占
「9月からの新学期にあたり、新しい習い事を始めてほしいと思いますか<SA>」という問では、約6割が「はい」(133)と回答し、新学期に合わせて新たな挑戦をしてほしいと思っていることがわかった。
また、「どんな習い事を始めてほしいと思いますか<MA>」と質問したところ、第1位が「英語・英会話スクール」(89)、第2位が「プログラミングスクール」(84)となった。
どちらも関心層の6割以上がこの2つの習い事を回答しており、変化の激しい世の中において、音楽やスポーツではなく、今後必要なスキルとされている英語やプログラミングを子どもたちに学ばせたいと思っていることが伺える。
3. 9割以上がデジタル教科書の推進を希望!
推進してほしいと思う理由では、「どこでも気軽に学習できる」がキーワードに
「デジタル教科書について、今後より推進してほしいと思いますか<SA>」という問では、9割以上が「はい」(229)と回答し、デジタル教科書の推進を希望する声が多いことが明らかになった。
また「なぜ推進してほしいと思いますか<MA>」という問では、「どこでも気軽に学習できるため」(185)が最も多く、「インターネット活用に慣れることができるため」(110)、「持ち運びしやすいため」(100)が続いた。
新型コロナウイルスの感染状況によっては休校の可能性がある中で、場所に縛られることなく手軽に学習ができることに注目が集まっていると考えられる。
一方で、動画や音声などのタブレット教科書ならではのメリットへの期待はまだ少なく、デジタルだからこそできる学習の認知向上が必要であることも伺える。
4. Withコロナ時代必見の新しい教育体制に注目が集まる!
小学校の教科担任制は約7割が、オルタナティブ教育は9割以上が関心を持っていることが明らかに
「小学校における教科担任制について、賛成ですか<SA>」という問では、約7割が「はい」(178)と回答し、小学校での教科担任制を積極的に行っていてほしいと思っていることが分かった。
また、「モンテッソーリ教育やイエナプラン教育などの、オルタナティブ教育を受けさせたいと思いますか<SA>」という問では、9割以上が「はい」(229)と回答。
自主性が育めるなど、これまでの小学校とは異なる新しい教育のあり方への関心度が高く、これまで以上に教育の捉え方の選択肢が増えていると考えられる。
【「2021年新学期ならびに今後の教育体制に関する意識調査」調査概要】
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2021年7月5日(月)~2021年7月27日(火)
調査対象:20代~50代の子どものいる親 男女 計239人
関連情報:https://e-ll.co.jp/
構成/DIME編集部