本当に「料理上手」な男性・女性を見極める方法
婚活中や異性との出会いを探している人にとって、食生活のスタイルがマッチするかは、相性を見極める上でのポイントの一つだろう。
ただ、相手がどのくらい料理をするかを直接質問してみても、本当の腕前がどのくらいかは、実際に作ってもらうまで分からない。
そこでネクストレベルはひとり暮らしをしている20~39歳の男女241人に対して、「料理ができる」人の割合を調査。料理の頻度や腕前、常備している調味料や調理道具なども踏まえながら、結婚生活をする場合の理想の役割配分などに迫り、現代の独身男女の料理にまつわる実状を見てみよう。
男女とも4割以上が「料理が好き」と回答
まず最初に「料理が好きか」という質問をしてみたところ、男性・女性ともに「好き」という回答が4割を超えた。
女を比較してみると、男性のほうが女性よりも「どちらでもない」の割合が多く、女性のほうが男性よりも「好きではない」と答えた人の割合が多くなっている。この数値からは、女性のほうがやや料理に苦手意識を持っている人が多いように見受けられる。
「できない」は男女ともに3%台に留まっており、20~30代でひとり暮らしをしている独身男女の半数以上は多少なりとも料理ができるといってよさそうだ。
料理を作る頻度は、女性のほうが男性よりもやや多い傾向
上のグラフは料理の頻度について、男女別に聞いてみたものだ。男女とも「ほぼ毎日、1食は作る」が最も多い結果になった。
ただし女性のほうが男性よりも「毎日、朝昼晩作る」と「ほぼ毎日、1食は作る」の割合が多くなっている。週に3回以上作る人は、男性で合計60.2%なのに対し、女性では合計71.3%と11.1ポイント高くなった。
料理が好きかどうかにかかわらず、女性のほうが男性よりも日常で料理をする頻度が多いことがわかる。
「できるが、ほとんど作らない」「料理はまったくできない」を合計した数値は、男性が8%なのに対し、女性は9.5%。「料理をしない」人の割合については、男女の差はそれほどないといえそうだ。
“ひとり暮らし”が、男女ともに料理を始めた最大のきっかけ
料理を始めたきっかけは、男女とも「ひとり暮らしを始めたから」が4割以上と多くを占めた。実家暮らしから独立したことを機に、必要に駆られて自炊を始める独身男女が多いようだ。料理ができるパートナーを選びたいなら、ひとり暮らしを経験していることがポイントになる。
「外出自粛で家にいるから」と答えた人は、男性で8.7%、女性で2.6%いることがわかった。外出自粛で料理を始めた人は特に男性に多いようだ。
「料理はできた方がよいと思って」始めた人は、男性が2.4%なのに対して、女性は7%と5ポイント近くも高くなっている。これは「女性は料理ができた方がよい」という昔からのイメージが、女性の心理にやや影響しているからかもしれない。
料理の腕は「普通にできるレベル」が5割以上
自身の料理の腕についてどのくらいかを聞いてみたところ、男女ともに「普通にできるレベル」が5割以上を占めた。
男女別見ると、女性で「プロ級」と答えた人はおらず、「まったくできない」は男性よりも数値がやや高くなっている。この結果からは、女性が考える「料理ができる」というレベルが、男性の「料理ができる」レベルよりもかなり高めに設定されてるのではないかと推測できる。
料理に関しては男性のほうが「自分で美味しいと思うものができる」=「料理ができる」と、シンプルに考えているのかもしれない。
“異性に本当の料理の腕前を言わない”人が、男女ともに一定数いる
異性から「料理ができるか」とを聞かれた際に何と答えるかを、男女別に聞いてみた。縦列が相手への回答で、横列が自己評価だ。
それぞれ自己評価の腕前のグループに分け、相手への回答を分析してみると、男女ともに実際の自己評価のアンケート結果とは異なる回答をする人が一定数いることがわかった。
上記の表で、赤字は実際の料理の腕前よりも「料理が上手である」かのような回答、アンダーラインは実際の腕前よりも「料理が下手である」かのような回答をしたケースだ。
男性は「わりと上手い方」と自認していても、相手には「あんまり得意じゃない」と伝える人が18.2%も。女性は「できるが下手」と自認していても、相手には「普通」と答える人が20.7%。
料理が「できない」人でも「あんまり得意じゃない」という人が16.7%いた。比較的、男性よりも女性のほうが、実際の腕前よりも「料理が上手い」ような回答をする割合が多い印象だ。
男性は「得意料理なし」、女性は「和食が得意」が多数
料理が「できる」と答えた人に、「あなたの得意料理は何系ですか?」と聞いてみた。
男性の回答で最も多かったのは「得意な料理はない」で、41.3%です。次に多いのは「和食系」で21.4%。女性は「和食系」と答えた人が37.4%で最多。次は「得意な料理はない」で28.7%だった。
「中華料理」と「イタリア料理」に関しては、男性のほうがやや多くなっている。女性は「洋食系」と答えた人が男性より多くなった。
料理上手な男性がキッチンに常備しているのは、みりんと酢
料理の腕前は、人によって上手い・下手の基準が異なるため、直接質問しても実際のところはわからない。そこで、キッチンに常備している調味料・食材について、「料理上手」な人と「料理下手」という人とで比較してみた。
50%以上の男性が常備している調味料・食材が、上のグラフ。「料理上手」な人の多くが常備していて、「料理下手」な人があまり常備していないものは、「みりん」と「酢」。この2つがひとり暮らしの男性のキッチンにある場合は、比較的「料理上手」な男性だと判断することができそうだ。
「料理上手な男性か」を見分ける決め手は、卵焼き用フライパン
次に、キッチンに揃っている調理器具についても比較した。
調理器具はある程度基本的なものが定着しているので、調味料ほどの差は見受けられませんでした。ただし「玉子焼き用のフライパン」だけは、「料理上手」な人でないと持っていないようだ。
「玉子焼き用のフライパン」があるかどうかは、独身の男性が料理上手かどうかを判断する材料になりそうだ。
料理上手な女性がキッチンに常備しているのは、バターとニンニク
女性にも、キッチンに常備している調味料・食材について聞いてみた。
「料理上手」な人の多くが常備していて、「料理下手」な人が常備していないものは、「バター」と「ニンニク」。この2つは和食ではあまり使わないため、常備している人は、洋食やイタリアンなど料理のバリエーションが豊かであると推測できる。
ひとり暮らしの女性のキッチンに「バター」と「ニンニク」がある場合は、比較的「料理上手」だと判断することができそうだ。
調理器具で「料理上手な女性か」を見分けるのは困難
ひとり暮らしの女性が持っている調理器具は、割合の差はあるものの「料理上手」な人と「料理下手」な人で大きな差のあるアイテムはなかった。
ひとり暮らしの女性の場合、料理をする頻度が男性に比べて高いため、料理の腕前にかかわらず、必要な調理器具を多くの人が揃えていることがわかる。
結婚したら「料理の分担は半々で」と考えるのは、男性のほうが多い
回答者は全員独身のため、今後結婚した場合にはパートナーと料理の分担をどのようにしたいかについても、聞いてみた。
男性は「メインは相手、自分も時々は作る(38.1%)」よりも「半々で作りたい(39.7%)」が少し多く、トップとなった。
ただし「メインは相手、自分も時々は作る」と「全部相手が作る」の合計は48.4%なのに対し、「メインは自分、相手も時々は作る」と「全部自分が作る」の合計は11.9%となっている。男性は「メインは相手に作ってもらいたい」が5割弱、「半々で作りたい」が4割弱、「メインは自分が作る」が1割強という結果だった。
女性は「メインは自分、相手も時々は作る」が54.8%で最多。「全部自分が作る」と合計すると、59.1%。
「半々で作りたい」は27.8%で、男性よりも11.9ポイントも低くなっている。「メインは相手、自分も時々は作る」と「全部相手が作る」の合計は13%。女性の方は「メインは自分が作る」が6割弱、「半々で作りたい」が3割弱、「メインは相手に作ってもらいたい」は1割強だった。
この結果から、「メインは相手(女性)に作ってもらいたい」男性よりも、「メインは自分(女性)が作る」と考える女性の方が割合が多いことがわかる。ひとり暮らしを経験している男性は、女性が思っているよりも「料理を分担したい」と考えているようだ。
調査方法:インターネットアンケート
アンケート母数:男性126名、女性115名 計241名
実施時期:2021年6月2日~6月16日
調査実施主体:マッチングアプリ大学
調査会社:ネクストレベル
構成/ino.