新型コロナウイルスの影響でマンション購入における希望条件に変化が起きている。今回はマンションの資産価値が一目でわかるアプリ「カウル」を運営するHousmartの調査結果を見てみよう。
”駅近”離れが加速するマンション購入
(問)お部屋探しで最も重視するポイントは?
お部屋探しの優先順位についての登録内容を分析した結果、「駅徒歩」を最重要視している方が2019年は全体の24.2%だったのに対し、2021年は11.5%と12.7ポイント減少した。
一方、「広さ」を最重要視している方が2019年は全体の26.0%だったのに対し、2021年は32.5%と6.5ポイント上昇。なお、「資産価値」を最重要視している方がどちらの年も30%以上を占め、No.1の項目になっている。
2019年に比べて2021年は「駅徒歩」を最も重視する方が12.7%減少している一方で、「広さ」を最も重視する方が6.5%増加した。
2020年に引き続き伸びていることから、テレワークの普及によって、通勤時の駅距離よりも自宅で働ける場所の確保したいというニーズが定着化したと考えられる。
また、引き続き「資産価値」が最も重視されている背景には、日本経済の先行きへの不安から「価値が確かなものを購入したい」というニーズが強いことがわかる。
データ対象期間:2019年5月1日~2019年7月31日、2020年5月1日~2020年7月31日、2021年5月1日~2021年7月31日
対象者:マンションの資産価値が一目でわかるアプリ「カウル」の会員
回答件数:2019年・5,259名、2020年・5,010名、2021年・5,533名
構成/ino.