■茂木雅世のお茶でchill out!
自宅で過ごすことが増えたからだろうか。「おうち時間」という言葉をよく聞くようになった頃から、お取り寄せ欲が爆発している。
中でも、ちょっとおなかがすいた時などに、小腹を満たしてくれるようなヘルシーかつ満足感のあるものに目がない。
わざわざ買い物に行くのも、面倒になりがちな今の時期だからなおさらだ。
ヘルシーと聞けば、外せないのはやっぱりお茶。でも、お茶を飲むだけでは、到底満たされない空腹もある。そんな時、私が頼りにしているのが、お茶はお茶でも、おなかを満たしてくれるお茶だ。
今回はそんな、仕事の合間などにサクッと食べられる、新感覚のお茶フードをご紹介したい。
なんだかお腹がすいたなーという時。手元にあると嬉しいNO.1がポチャージュ。(その名の通り“お茶”の“ポタージュ”で“ポチャージュ”)
静岡県にある1955年創業の老舗のお茶屋さん丸福製茶がつくったごはんにもパンにも合うインスタントタイプのポタージュスープだ。
少しでも多くの人にお茶のおいしさを知ってもらいたいという想いから、丸福製茶が長年大切にしている「火入れ(焙煎)」の技術と「合組(ブレンド)」を活かして作られた、新感覚の和のスープだが、初めて飲んだ時に、「野菜の甘さと本格的なお茶の香りが一緒になるとこんなにおいしいのか!」と驚いた。
それからというもの時々無性に飲みたくなる。
お湯に溶かせばすぐに出来上がるので、デスクの引き出しにしまっておいて、仕事の合間に飲むも良し、夕飯のスープ代わりにするも良し。
暑い時期には冷たくして飲むことも出来て、とても重宝している。
種類は3種類あって、それぞれお茶の種類も野菜も異なる。
おいしいお茶の産地としても知られる静岡市大河内産の一番茶を香り高く焙煎し、じゃがいもとあわせた「静岡茶×じゃがいも」。
じっくりと焙煎して作られた静岡県産のほうじ茶を、粗めに挽いてマッシュルームとあわせた「ほうじ茶×きのこ」。
日本各地から厳選した抹茶ととうもろこしを、絶妙なバランスで仕上げたという「抹茶×とうもろこし」。
どれもお茶と野菜の絶妙なバランスがたまらないのだが、中でも私が一番推しているのは「静岡茶×じゃがいも」だ。さっぱりしていて、お茶とじゃがいもの一番いいところだけを感じられる味わいは、一度飲んだらクセになる。
お茶を飲むより満足感があるのに、ヘルシーなので、お夜食としてもぴったりだ。
もっとおなかがすいている時は、おいしい日本茶研究所の「日本茶ノ米」も欠かせない。
着色料・甘味料などを一切使用せず、静岡ブレンド茶と酵母、ビタミンだけで作られた緑茶ペーストを特殊な方法で静岡産コシヒカリのお米一粒一粒にコーティングしたといういわばお茶のごはんだ。
日本茶ノ米のいい所は、とにかく手軽なのにおいしいこと。
まず、無洗米なので洗う手間もなく、いつも通り炊飯器で炊くだけでOKなのだ。忙しい朝などは炊いて、軽く握るだけで、 お茶ごはんおにぎりの出来上がり!
お茶の香りがふわっと感じられて満足感があるので、これだけでも十分満足できてしまう。
緑茶とほうじ茶の2種類が販売されているので、カレーやチャーハンなど色々な料理に合わせて使ってみるのも楽しい。
「お茶殻の方にも多くの栄養素が残ってしまうから、お茶はまるごと食べると良い」というのは良く聞く話だが、そうは言っても“お茶殻に一手間かけて食べています”という人は相当なお茶好きだけかもしれない。
でも、今回紹介した「ポチャージュ」や「日本茶ノ米」のような、簡単においしくお茶の栄養素をとれるヘルシーフードがあったら、試してみたいという人も多いのではないだろうか。
自分の身体の調子や食生活に目を向けることも多くなった今日この頃。
「身体が喜ぶものを自宅で手軽に食べたい」と思った時には、是非試してみてほしい。
茂木雅世 もき まさよ
煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することも好きで自称“アットDIMEのゆるサステナブル部部長”
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