「SDGs」に関わるハッシュタグボリュームの調査
近年、取り組みが加速する「SDGs」。RadixはInstagramのSDGs関連用語のハッシュタグボリュームランキングTOP15を調査した。
日本語だけのハッシュタグボリュームランキングTOP15は以下の通りだ。
【2021年版】ハッシュタグボリュームランキングTOP15
〈2021年6月4日時点〉
英語だけのハッシュタグボリュームランキングTOP15は以下の通り。
〈2021年6月4日時点〉
上記の日本語と英語それぞれのSDGs関連用語のハッシュタグボリュームランキングから、日本国内と日本国外においてはSDGsについての関心度に相違があることが分かった。
その中でも特に相違の大きかった「#diversity」と「#plasticfree」の2つを取り上げ、各ジャンルにおける人気アカウント考察を行った。
「# diversity」に関する人気アカウントの分析
まず分析したのは『パレットーク』という「性にまつわるモヤモヤ」を漫画にして発信するアカウントだ。
フォロワーはすでに4.3万人を超えており、初回投稿日は、2019年9月9日と2年にも満たない新しいアカウント。具体的な投稿内容は、「性にまつわるリアルなエピソード」で、社会ではあまり公にならない話題をあえて取り上げ、ユーザーの共感を生む投稿が中心。
日本国内においては未だ関心度が高くないLGBTQ+などの「多様性」についてだが、このように具体的な体験談を紹介するアカウントが存在し、既にユーザーからの共感を得ているということも事実。
関心度の低いSDGs関連の用語に対してもInstagramなどのSNSと掛け合わせることで社会的な影響を与えうる可能性が今後ますます高まると考えられる。
参考:https://www.instagram.com/palettalk_/
「#plasticfree」に関する人気アカウントの分析
次に分析したのは『プラなし生活』という「プラスチック」を使わない生活方法やtipsを発信するアカウント。
フォロワーはなんと、すでに3.4万人を超えている。具体的な投稿内容は、「プラスチックをなくすためのアイディアや製品の紹介」が中心だ。
日本国内においてもコンビニのレジ袋の有料化など、少しずつ「プラスチックなし生活」が身近になりつつある。
ただ、一方でハッシュタグランキングから見て分かるように、まだまだ「プラスチックフリー」に対する関心は高くない。
しかし、海外のトレンドから考えると、今後は日本においても「プラスチックフリー」のトレンドは日本でも高まっていくことが予想される。
つまり、こちらの『プラなし生活』のようなアカウントや投稿がInstagram上でも伸びていくことが期待できると言えるだろう。
参考:https://www.instagram.com/lifelessplastics/
構成/ino.