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8割以上が「推しがいる」Z世代はオタクが多いと言われる理由

2021.08.17

デジタルネイティブと言われるZ世代が今、夢中になっているのが、それぞれの「推し」だ。アンケート調査結果によると、8割以上のZ世代が「推しがいる」と回答。この結果をもとに、Z世代に詳しい専門家による分析や、精神科医の意見をもとにZ世代の傾向を探った。

約9割がマンガに親しむZ世代「推しがいる」は85.2%

DMMグループであるピックアップ株式会社は、今年6月、同社の運営するZ世代向けチャット小説アプリ「TELLER(テラー)」の読者を対象に、マンガ/推しに関するアンケート調査を実施した。

まず、Z世代の約90%が普段からマンガを読んでいることが判明。約70%は普段から30分以上マンガを読む傾向があるようだ。

マンガにお金はどのくらい使っているのか。半年以内にマンガやマンガ関連のグッズに4,000円以上使ったユーザーは約30%で、中高生の中には10,000円以上使っている人もいた。インタビューでは「好きな作品のグッズであれば、金額は気にしない。」「好きな作品のグッズであれば、お小遣いを貯めてでも欲しい」などの回答が得られた。

また「〇〇オタクだ。」と言えるくらいハマっているモノ、つまり「推し」があるユーザーは85.2%にも上り、推しの対象としてはマンガやマンガのキャラクターが多くランクインしていた。

具体的なキャラや作品としては、「鬼滅の刃」「呪術廻戦」の作品・キャラ名がやや目立ちながらも、「エヴァンゲリオン」など一昔前の作品のキャラも多く、全体的にバラけた回答となった。

Z世代はオタクが多い? その背景とは

Z世代は日頃からマンガに親しみ、そのキャラや作品への思い入れが強いことが分かった。この結果からは、いわゆる「オタク」が多い印象だが、実際のところ、どうなのだろうか? Z世代に詳しいZ総研代表の道満綾香氏は、次のように分析する。

【取材協力】
道満綾香(どうまん・あやか)氏
兵庫県出身。大学在学時に女子大生のマーケティングを目的としたTeamKJを設立し、プロデューサーを務める。大学卒業後はリクルートグループに入社。その後、スタートアップ数社でZ世代を対象としたPRやプロモーションを行い、数々のメディアに取り上げられるなど若者向けのアプリがブレイク。その後、Z世代のプロモーションやインフルエンサーのキャスティングを行う株式会社N.D.Promotonで取締役に就任。Z世代の研究メディア「Z総研」ではアナリストとして、ジェネレーションギャップが生まれるZ世代の「今」を取材している。
https://www.zet.tokyo

「Z世代とは、1996年-2012年の間に生まれた20代前半の世代。それ以降の年代にとって『〇〇オタクだ。』と断言して言うのは、なんとなくはばかられることがあるかもしれません。一般的にZ世代の間では『〇〇オタクだ。』と言えるくらいハマっているモノやコトのことは、『推し事』『推し活』『オタ活』といった言葉で表現されています。これらは、どれも『推し=イチオシのメンバーを略した言葉』を応援する、オタク活動をすることを指します。好きなアイドルを応援したり、アニメキャラクターのグッズを買ったり、お気に入りのYouTuberの動画を見たりなど、今やオタ活の幅は広く、推しの幅もこれまでに比べると非常に広範になりました。

今回の調査でも傾向が出ていましたが、Z世代と呼ばれる25歳前後までの若者の多くには何かしらの推しがいて、オタ活に励んでいるといわれています。

Z世代はソーシャルネイティブな世代で物心ついた頃からSNSが発展しており、初めて持った携帯電話がスマートフォンという人が非常に多いです。常に、YouTube、スマホゲームや漫画アプリなど、コンテンツとともに過ごしています。そのため、オンラインでもオフラインでもさまざまなタッチポイントで、こういったエンタメコンテンツに接触する機会が多く、何かのオタクでいることは当たり前であり、もはや一種のステータスなのです」

●お小遣いの多くをオタ活に活用する

「Testee Labが2021年1月に行った『【2021年】中学生・高校生のお小遣い事情に関する調査』によると、一般的なひと月のお小遣いの金額は中学生なら1,000~3,000円未満、高校生なら3,000~5,000円未満でした。今回の調査では、マンガやマンガ関連のグッズに半年以内に1,000円~4,000円使用した中高生のユーザーが33.2%と大多数を占めていたことから、マンガ関連のグッズへの消費傾向が強い結果となりました。

実際にインタビューでZ世代の中学生の方に話を聞いたところ『好きな作品のタオルやキーホルダーなどのグッズが直近で出ていたので買いました。毎月のお小遣いの他にお年玉を貯めて計画的に使っています』や、『最近だとポップアップイベントも多く開催されるので、現地に行ってグッズを購入する他に、写真を撮ってSNSにあげたりします』といった話も出ました。

漫画関連のグッズへの消費傾向が強い結果から、Z世代はお小遣いの多くをオタ活に使い、お金を惜しまないことが伺えます。また、ポップアップイベントに行き、SNSに写真をシェアするまでの一連の流れから、Z世代は体験に趣をおく『コト消費』をとても大事にしています。さまざまな情報があふれる世の中でTikTokやInstagram、TwitterといったSNSを使い分けて、自分の欲しい情報をキャッチアップし、さらに自分らしくクリエイトして発信します」

Z世代の推し活は、ただのオタクの活動ではない、体験に価値を置くアクティブさや、積極的な情報発信や自己表現といった外向きの印象が感じられる。

精神科医に聞く「推し」を持つ心理と若者傾向

ところで、「推し」を持つという心理はどのようなものなのか。とくに若者に推しがいる傾向が強いイメージがあるが、そもそも、推しを持つということは若者特有の心理なのか。精神科医のゆうきゆう氏に聞いてみた。

【取材協力】

ゆうき ゆう氏
精神科医・マンガ原作者。ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックグループ総院長。東京大学医学部医学科を卒業。医師業のかたわらマンガ原作者としても活躍。主なマンガ原作に 「マンガで分かる心療内科」(少年画報社)などがある。
ゆうメンタルクリニック:https://yuik.net/
ゆうスキンクリニック:https://yubt.net/

「人間、誰しも『誰かに尽くしたい』という本能があります。とくにその相手が自分の好きな人であれば、なおさらです。心理学では『他者貢献』と言います。これは誰にとっても最上の喜びになります。親が子どもをかわいがったり、恋人などに尽くしたりするのも、それが理由です。ただ現実的にそういう相手を見つけるのは簡単なことではありません。だからこそ代償的に、マンガ・アニメ・芸能人などのキャラクターを『推し』にするのではないでしょうか。

現実の人間関係ですと、たとえばケンカをしたりなどのトラブルで、うまく愛せないこともあります。しかしキャラクターであれば、その心配は皆無。よりスムーズに尽くすことができます。さらに現代はネットやテレビを通じて、いつでも『会う』こともできます。そういう意味で今は『推し』が増えているのも当然かもしれません。

これは若者に特有ということもなく、年配の方も同様の心理があると考えます。たとえば演歌歌手や韓流俳優、または芸能人にハマる年配の方もたくさんいます。みなさん根本的に推しを求める心理があるのではないでしょうか。

ただネットやスマホの発達で、若い世代ほど、より多くの推しキャラと接する機会が増えている、という面はあるかと思います」

推しを持つ心理は、決して若者だけのものではないとのこと。スマホを通じて気軽に推しに出会える今、誰もが推し活をしやすい環境になっているようだ。

「ちなみに『代償的』と言いましたが、もちろんそれで心が満たされて、生活がうまい方向に回るのなら、素晴らしいことだと思います。ただ推しにお金を貢ぎすぎてしまって生活ができない、または推しのことばかり考えて勉強や仕事に集中できなくなったとなってしまうと本末転倒です。その場合は『これだけ勉強したらマンガを読もう』など、推しと接することをごほうびにするのも一つの方法かもしれません。ぜひ充実した推しライフを!」

今回、新たに分かったZ世代の特徴からは、デジタルネイティブならではの性質も見てとれた。若い世代を理解するための手がかりとなるだろう。

取材・文/石原亜香利

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