ファンが急増!?ドムドムハンバーガーの「どむぞうくん」グッズが愛される理由

発売→即完売続出！”どむぞうくん”グッズが愛される理由

 ”ゆるキャラ”ブームも終息した今、次に来るのは”ゆるアイコン”ブームかもしれない・・・。それを予感させる現象が今、ロフトで起こっている。2021年7月30日から全国のロフト５８店舗とロフトネットストアで開催されている「ドムドムハンバーガー POP UP STORE」で、ドムドムハンバーガーのアイコン「どむぞう」くんをデザインしたグッズが、飛ぶように売れているのだ。

▲銀座ロフトのドムドムハンバーガー POP UP STORE

 「店舗によっては発売から3日間で完売した商品も出てきています。最近は、SNSで若い方に話題で人気のドムドムグッズですが、今回は、どむぞうくんにレトロな昔懐かしさを味わう層にも人気で、いくつかロフトの店舗を回られる熱烈な40代の方の購入も見受けられました。またどむぞうくんの象のアイコンのファンには、象モチーフ好きの方のエントリーもあるようです」（（株）ロフト広報室　池田晶子室長）。

「ドムドムハンバーガー POP UP STORE」は、 “日本最古のハンバーガーブランド”として知られるドムドムハンバーガーが、新ブランド「ツリーアンドツリーズ (TREE & TREE’s)」を立ち上げたことを記念した共同企画。コラボ商品は、合わせてなんと全36種類！（取り扱い商品は店舗により異なる）。残念ながら、すでに売切れた商品も。

完売御免！の売れ筋5商品

 以下は、ロフトから聞いたどむぞうくんグッズ人気ベスト5商品。記事が出る頃にはすでに完売必至。お店によっては奇蹟的に残っているかも…。※価格はすべて税込み 

【第1位】　ボールチェーンぬいぐるみミニ　（1,210円）※完売

【第２位】　タオルハンカチ　どむぞうくん　（825円）

【第３位】　ステッカーどむぞうくん　　（385円）

【第4位】　ステッカー　カレッジ　　（385円）

【第5位】　アクリルホルダー　ぞむぞうくん　(1,100円)

そもそも、なぜハンバーガーショップなのに“ぞう”がアイコンなの？ 

ドムドムハンバーガーは、日本で最古のハンバーガーショップチェーンとして1970年に東京・町田に１号店をオープン。

「当社ブランドロゴのどうむぞうくんは、創業当時に象が大衆に最も愛されていた動物であり、ドムドムハンバーガーも斯くありたいと象をモチーフに作られました」（株式会社ドムドムフードサービス）。

47年間にわたって(株)ダイエーが運営してきたが、2017年にホテル事業などを運営する（株）レンブラントホールディングスドムドムハンバーガー事業を譲りうけ、（株）ドムドムフードサービスを設立。新たなロゴマークが発表されている。

このロゴマークは、

・親しみやすさに加え温和、愛情深さ

・象さんのシルエットに似ているＤを大きくすることで象のように大きく成長していく様

・輪の中にどむぞうくんを配置することでみんなの心の輪にいたいという想い

を表現しているのだとか。 

2021 年3月19日には、このアイコンにちなんで千葉県市原市にある「市原ぞうの国」園内に新店舗を開業している。

▲（左)（株）ドムドムフードサービス の藤﨑忍社長、（右)「市原ぞうの国」坂本小百合園長

“激レア”な新社長就任で、若い層のファンもどっと増えている！

最盛期の1990年代には、全国に400店舗以上あったドムドムハンバーガーだが、現在では都内に1店舗（「ドムドムハンバーガー 浅草花やしき店」）、全国で27店舗のみ。一時は”ハンバーガー界の絶滅危惧種”とも呼ばれていたが、2018年に藤﨑忍社長が就任してから、ハンバーガーチェーン店の固定観念に囚われないさまざまなチャレンジが大人気となり、今、新たなブームを呼んでいる。

ドムドムハンバーガーの新社長といえば、今年の1月25日放送の「激レアさんを連れてきた！」で紹介されたことをご記憶の方も多いだろう。「職歴ゼロの主婦だったけど、39歳で初めて社会に出て、運命に翻弄された結果ドムドムハンバーガーの社長になっちゃった人」として紹介された藤﨑社長は、専業主婦からいきなり109のショップの店長になり、次に居酒屋の女将になり、そこで常連さんからスカウトされてドムドムフードサービスに入社、わずか8か月で社長に就任したという、まさに激レアな経歴の持ち主。 

自身が経営する居酒屋で人気だった厚焼き玉子をアレンジした「手作り厚焼きたまごバーガー」を大ヒットさせたのに続き、バンズの代わりにカマンベールを使った「丸ごとカマンベールバーガー」、ソフトシェルクラブ1尾を丸ごと揚げて入れた「「丸ごと！！カニバーガー」など、独創的なメニューが次々にバズり、若い層にもファンが激増中なのだ。

▲2019年10月に発売された「丸ごと！！カニバーガー」。SNSでバズり、2～3カ月分として想定していた在庫が約1カ月で売り切れる大ヒット商品に（現在は終売）

▲「丸ごと‼カニバーガー」ファン垂涎の「カニバーガーフラットポーチ」（1,320円）

■これから来るのは、ドムドムの新業態「ツリツリ」グッズ⁉

（株）ロフト広報室の池田室長によると、どむぞうくんグッズと同時発売している、ドムドムハンバーガー新業態の「ツリーアンドツリーズ」のロゴ・グッズも、じわじわ人気が高まっているという。 

「新業態「ツリー＆ツリーズ」は、新時代にマッチした完全キャッシュレスで、グルメで若い世代にもマッチした注目の新ハンバーガーショップです。『ツリツリ』グッズもコアなドムドムファンからの口コミに期待大です」（（株）ロフト広報室　池田晶子室長）。

▲ツリーアンドツリーズのグランドメニュー。そのほかに朝限定メニューと、14時から提供の夜メニューがある

ツリーアンドツリーズは、店内で手切りをした和牛１００％のパティを米粉のバンズで挟んだプレミアムバーガーを提供するブランドとして、8月2日オープン。店名とロゴマークは３本の木をイメージ。ショップコンセプトである「３Things・３Times」を、3本の木に見立て、“葉”は会社の繁栄を表し、“根”は会社の歴史の継承を表現している。 

「ドムドムの歴史（根）を大切に、そして若葉が生い茂るように新しいチャレンジを重ね　葉を茂らせて（繁栄して）いこう」という意味を込めています」（ドムドムフードサービス）。

▲ツリツリ傘・T・ミニトート（2,200円・4,180円・4,950円）

ドムドムハンバーガー同様にツリーアンドツリーズもハンバーガーのファンが拡大すれば、コラボグッズ人気に火がつくかもしれない。

文・桑原恵美子

取材協力：（株）ロフト　（株）ドムドムフードサービス

関連記事：バーガー界の絶滅危惧種「ドムドム」　奇策と懐かしさで人気復活（https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00688/?i_cid=nbpnxr_index）

編集／inox.