小学生時代の夏休みは、かけがえのない瞬間の宝庫だ。家族旅行にプール、友だちとの遊びはもちろん、後から振り返ると、自由研究や読書感想文などの宿題ですら、いい思い出になったりする。
ではイマドキの小学生たちは、夏休みをどのように楽しんでいるのだろうか?
そんな「小学生の夏休み」に関する実態調査がこのほど、ベネッセコーポレーションが提供する通信教育講座「進研ゼミ小学講座」により、小学3~6年生の会員を対象として実施され、8195人から回答を得た。その結果を「宿題編」と「生活編」に分けてランキングとともに紹介していく。
「進研ゼミ小学講座」小学生の夏休み調査 2021
まず宿題編を見てみよう。「漢字・計算」などの国語・算数の問題は、宿題がある小学生の約9割に課されていることがわかる。また、一番大変だと思う宿題は「読書感想文」だった。
一方、「自由研究・工作」の宿題へのとらえ方は二極化。「一番大変な」宿題では読書感想文に次いで2位にランクインする一方で、約4割は「一番楽しい」宿題として回答した。
Q:夏休みの宿題は何が出ていますか(選択式、複数回答)
Q:夏休みの宿題で一番大変/楽しいと思うものは何ですか。(選択式、それぞれ単一回答)
続いて、生活編。「夏休みに楽しみにしていること」について、自由回答の中で頻出している言葉を集計したところ、「友達」が1位だった。一緒に「遊びに行く」「プールに行く」「お泊り会をする」など、時間のある夏休みならではの楽しみが挙げられていた。
また、久しぶりに「祖父母に会う」ことを楽しみにする声も見られた。コロナ禍2年目の夏だが、高齢者のワクチン2回接種が進み、祖父母との再会を検討中のご家庭も増えているのかもしれない。
Q:夏休みに楽しみにしていることは何ですか(自由回答)
さらに、「一番楽しい夏休みの宿題」2位に選ばれていた「運動」をフィーチャーし、小学生が好きなスポーツについて調査した。
好きなスポーツの1位は、2位以下と大差をつけて「水泳」だった。習っている小学生が多いこともあり、また夏休みの楽しみとしても「プール」の声が多くあがるように、小学生にとって身近なスポーツだといえるだろう。
Q:一番好きなスポーツは何ですか(選択式、単一回答)
最後にあこがれのスポーツ選手についても尋ねた。一番あこがれているスポーツ選手の1位はアメリカのメジャーリーグで活躍中の「大谷翔平」選手(野球)だった。好きなところは「ホームランをたくさん打っていてカッコいいところ」や「二刀流」についてたくさんの声が寄せられた。
2位の「大坂なおみ」選手(テニス)は「どんな相手でもあきらめないで勝つところ」、3位の「池江璃花子」選手(競泳)は「病気に打ち勝って努力しているところ」が主なあこがれの理由として挙げられた。
Q:一番あこがれているスポーツ選手は誰ですか(自由回答)
<調査概要>
調査タイトル:「進研ゼミ小学講座」小学生の夏休み調査2021
調査対象:小学3~6年生の会員
調査期間:2021年7月14日~7月16日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:8195サンプル
出典元:株式会社ベネッセコーポレーション
https://sho.benesse.co.jp/
構成/こじへい