今やマンガはスマホやタブレットで読む時代。週刊誌の作品だけでなく、オリジナルのマンガも人気で、アニメ化の話も多い。そんなWebマンガの各社アプリを比較しながら紹介する。
小学館『マンガワン』
最近ではオリジナルの連載に注力。現在連載中の作品からアニメ化やドラマ化など話題になる作品が続々と出てきている。連載陣の勢いを維持するだけではなく、新たな作品を生み出すことにも余念がない。基本的にはアプリ内でしか閲覧できず、レンタル感覚で読み進める仕様。
サービス開始:2014年12月~(前身の裏サンデーは2012年5月~) アクティブユーザー:120万
MAU(マンスリーアクティブユーザー):320万
連載作品数:約163作
読者層:男女比7対3/20台前半~20代半ばが中心
「マンガアプリの数はこの4~5年でグッと増えました。市民権を得たといえるほど、多くの人の生活に定着したと思います。マンガアプリは大きく分けると2種類。1つ目は、ある程度無料で読めて続きを購入するサービス。キンドルなどもこちらに含まれます。2つ目は、新しいマンガを生み出し、連載媒体としてのサービスに重きを置くもの。主に出版社が運営し、紙媒体の発売日同様、連載の更新日が設定されています。ともにコロナ禍の巣ごもり消費の影響で軒並みユーザー数が伸長。差別化を何で図るのかが生き残りのカギになっています」(和田裕樹さん)
『マンガワン』編集長 和田裕樹さん
『コロコロコミック』(10年)、『少年サンデー』(5年)の各編集部を歴任。現在は編集長として『マンガワン』の運営に携わる。
編集部イチオシ!『灼熱カバディ』
男子高校生がカバディというチームスポーツにチャレンジする熱血スポーツマンガ。スポーツの経験がある人や、何かに熱くなった経験のある人は、当時の胸の高鳴りを思い出しながら楽しめること間違いなし! カバディは多くの人が知らないスポーツだからこそ、先入観ゼロで純粋に読めるのも魅力のひとつ。
編集部イチオシ!『プロミス・シンデレラ』
男子高校生と、アラサーのバツイチ女性との恋愛模様を描く。登場人物の行動や心の動きが等身大のリアルに描かれ、男女ともに楽しめる物語だ。7月にはTVドラマもスタート。
編集部イチオシ!『出会って5秒でバトル』
相手の考えの裏を読み合う戦いを描く、頭脳派能力バトル作品。物語の流れはわかりやすい一方、緻密に練られた頭脳戦や駆け引きの奥深さなどは、大人ほど夢中になれる。
取材・文/編集部