国内音響メーカー「JPRiDE」から2021年6月に発売された「TWS-520 MK2」は、同社のベストセラーモデル「TWS-520」をベースに開発されました。
Amazon価格で5980円と比較的安価ですが、その実力はいかに?
実際にスマホと接続して検証したところ、通話時に相手側へクリアな声が届きやすいため、ボイスチャットやビデオ会議との相性抜群の完全ワイヤレスイヤホンということが判明したため、その使い心地などを紹介していきます。
まずはデザインと同梱物をチェック
最初に充電ケースとイヤホン本体のデザイン、そして同梱物を確認していきます。
充電ケースの重さは約40g。サイズは高さ29×幅69×奥行47mmと手に収まりやすいサイズ感となっています。
充電用のポートは側面にあります。付属のUSB Type-Cケーブルで充電可能。電池残量が空の状態からフル充電までかかる時間は約110分です。
充電ケース正面にはLEDランプが3つあります。こちらのLEDランプの点灯・点滅状況で充電ケースの電池残量やイヤホンの充電状態を確認できます。
◯ケース電池残量
左のみ点滅:充電ケースの電池残量がほぼ空
左のみ点灯:充電ケースの電池残量が残り34%未満
左と真中のみが点灯:充電ケースの電池残量が残り34~67%
すべてのLEDランプが点灯:充電ケースの電池残量が67%以上
◯イヤホン充電中
左右のみ点滅:左右のイヤホンが充電中
左右のみ点灯:左右のイヤホンが充電済
左が点灯、右が点滅:左のイヤホンが充電済で右のイヤホンは充電中
左が点滅、右が点灯:左のイヤホンが充電中で右のイヤホンが充電済
◯ケース充電中
左のみ点滅:充電ケースの電池残量が34%未満
左が点灯で真中が点滅:充電ケースの電池残量が34~67%
左と真中が点灯で右が点滅:充電ケースの電池残量が67%以上
すべてのLEDランプが点灯:満充電
イヤホンは充電ケースとマグネットで装着されているため、簡単に取り出すことができます。左右独立式なためペアリングさえすれば右だけ、もしくは左のイヤホンを単体で利用できます。
なお、左右のイヤホンを同時に使う場合はどちらか片方がマスター(主)となり、もう片方がレシーブ(従)となります。
※マスター(主):スマホやPCなどと接続
レシーブ(従):マスターと接続
左右のイヤホンをスマホなどと接続している状態なら、レシーブ(従)側のイヤホンを充電ケースに戻しても接続は切れません。
※左右どちらのイヤホンがマスター(主)、もしくはレシーブ(従)になっているか確認したい時は、スマホやPCなどのBluetooth設定画面を開きます。上の写真の場合「TWS-520 MK2 R」と表示されているため、右のイヤホンがマスター(主)になっていることがわかります。
イヤホン本体にはタッチセンサーを搭載。音楽再生中などにタッチすれば、接続中のスマホやPCを操作することなく、音楽の再生や一時停止などができます。
なお、連続再生時間は約6時間となっています。
取扱説明書などのほか、イヤーピースと充電用ケーブルが同梱されています。なお、TWS-520 MK2はTWS専用のイヤーピースでなくても利用できるため、今まで使っていたイヤホンのイヤーピースが気に入っている場合はそのまま使えます。
なお、布製の袋も同梱されています。上の写真のように充電ケースを収納して持ち運んでも良いでしょう。
高音域のノビ、低音域の重厚感◎
実際にTWS-520 MK2を装着し、ロックやクラシック、アニソンやジャズなどを聴いてその実力を検証します。
まずはスマホやPCなどとイヤホンを接続します。初回接続時は左右のイヤホンをケースから取り出し、スマホやPCなどのBluetooth設定画面を開きます。
設定画面を開くと「TWS-520 MK2」と表示されるのでタップ(クリック)すればOK。数秒した後に接続が完了します。2回目以降はイヤホンをケースから取り出すだけで前回接続したスマホやPCと自動で接続できます。
付属イヤーピースの大きさが豊富なため、自分の耳の形にあったフィット感を得られるでしょう。イヤホン単体の重さは4gとかなり軽量。サイズは高さ37×幅20×奥行24mmとなっています。
筆者は仕事中から退勤の電車、そしてジムでのトレーニング中と約6時間装着して音楽を再生し続けましたが、抜群のフィット感と軽さで負担を覚えることはほぼ皆無でした。
ちなみにTWS-520 MK2の防水等級はIPX5。装着中、多少の汗をかいたり雨で濡れてしまっても故障の心配は少ないでしょう。
聴いた音楽は4ジャンル(ロック、クラシック、アニソン、ジャズ)。全体的に高音域はノビが良く、低音域はズンズンと身体の中に弾むような重厚感を覚えました。
独自開発のダイナミックドライバーには高額機種でも採用されている音響メカニズムが使われいます。音質もクリアで細かな楽器の音色も聴き取りやすく、苦手な音域やジャンルがこれといって見つからない印象です。
イヤホン本体をタッチすれば簡単な操作が可能。音楽の再生/一時停止はもちろん、音量調整や音声アシスタントの起動も行えます。
クリアな音声を通話相手に届けられるからボイスチャットやビデオ会議との相性も◎
筆者が特にTWS-520 MK2で気に入った点は、そのマイク性能の高さです。
筆者は長時間電話をすることが多々あるのですが、その際TWS-520 MK2を使用したところ、通話相手から「声が良く(クリアに)聞こえる」とかなり好評でした。
試しに友人や家族など計5人と通話し、TWS-520 MK2と前機種のTWS-520 を含む4製品を付け替えながら検証したところ、5人中4人が「(TWS-520 MK2を使っている時が)一番声を聞き取りやすい」と答えました。
◎=とても聞き取りやすい、◯=聞き取りやすい、△=聞き取りにくい時がある
検証したワイヤレスイヤホンの中にはTWS-520 MK2よりも高価の製品も含まれていましたが、なぜTWS-520 MK2は通話時に聞き取りやすい音声を相手側に伝えることができるのでしょうか。
その秘密は「ENCノイズリダクション技術」。遠くで検出される音声+低・高周波のノイズと、近くで発した音声+低・高周波のノイズがENCフィルタをとおることで、よりノイズを減退。相手側に聞き取りやすい音声を届けます。
総じてTWS-520 MK2は音楽再生時の音質はもちろん、ボイスチャットやテレビ会議など、通話時にクリアな音声を相手側に届けられる、ハイコスパな完全ワイヤレスイヤホンといえるでしょう。
【髙見沢’sジャッジメント】
使いやすいさ ★★★★★
デザイン ★★★★
機能 ★★★★
音質 ★★★★
コスパ ★★★★★
つけ心地 ★★★★★
TWS-520 MK2 仕様
製品名:TWS-520 MK2
Amazon価格:5980円
対応コーデック:AAC、aptX、SBC
イヤホンサイズ:高さ37×幅20×奥行24mm
イヤホン質量:約4g(片側のみ)
充電ケースサイズ:高さ29×幅69×奥行47mm
充電ケース質量:約40g
防水等級:IPX5
充電用ポート:USB Type-C
取材・文/髙見沢 洸