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スマホで検索する時に利用しているサービス、40代以上はYahoo!、10〜20代はYouTubeやSNSの利用率が高い

2021.08.07

かつてわからないことは、知っている人に聞きに行くか、書籍・辞書で調べるかの二択だった。しかし、ネット、そして、スマホが登場してからすべてが変わった。気になるワードを入力して検索ボタンをポチっと押すだけ。たったこれだけで大抵の疑問は解消されるようになっている。

そんな「スマホの検索」に関する実態調査がこのほど、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」により、日本全国の13歳~79歳までを対象にして実施された。

インターネットで調べ物をするときはスマホを使う人が約9割、パソコンも4割弱

何かを調べたいと考えたときに、インターネットで検索をする人は多いと思うが、その際に何を使って調べたり、探したりしているかを聞いた。すると、「スマホ」が約9割、パソコンが約4割となった。

スマホはすべての年代で9割前後となり、パソコンは男性20代、40代以上で5割弱となっており、全体的に男性の方がパソコンでも調べものをしている傾向がみられた。インターネットで調べたり探したりしない、という人は1%と少なく、大半の人が調べ物をするときにインターネットを活用していることがわかる。

スマホ検索時の重視点は「知りたい情報を見つけやすいこと」が1位。2位以降は年代で違い

ここからはスマホでの調べものについて詳しくみていきたい。

ふだん、スマホで何か調べものをするときに、どのようなことが特に重視されているのかみてみると、全体では「知りたい情報を見つけやすいこと」がもっとも高くなり、次いで「使い慣れている/いつも使っているものであること」となった。

10代、20代では他の年代に比べて「正確な情報が得られること」、「信頼できる情報が得られること」が高くなっており、10代では2位に入ってきている。また、40代以降では下の年代に比べ「使い慣れている/いつも使っているものであること」がやや高く、慣れ親しんだ方法で、スムーズに調べられることを重視しているのかもしれない。

「Google」「YouTube」「Twitter」など、スマホ検索時に利用するサービス。 男女や年代の差が顕著に

スマホで調べものをするとき、さまざまなサービスがあるが、何を使って調べることが多いのだろうか。まず、「検索エンジン」「SNS検索」そして「動画アプリ/サイト」に分類してみると、Google、Yahoo! JAPANなどの「検索エンジン」を使う割合は9割以上、TwitterやInstagramなどの「SNS」は6割弱、YouTubeやTikTokなどの「動画アプリ/サイト」は5割弱となった。

検索エンジンが9割以上という結果になったが、具体的にどの年代がどのサービスを利用しているのかをみてみると、すべての性別・年代で「Google」が1位となっている。2位以降では年代ごとに特徴がみられる。10~20代では、2位以降はSNSや動画サービスとなっており、「YouTube」「Twitter」「Instagram」が並ぶ。10代では男女ともに「YouTube」が高く、7割以上となっている。

20代男性は「YouTube」「Twitter」が6割弱、女性は「Instagram」と「Twitter」のSNSのサービスが並ぶ結果となっている。20代女性は上位3つのサービスともに7~8割前後となっており、調べたいことに合わせてそれぞれのサービスを利用している様子もうかがえる。

40代以降は男女ともに2位に「Yahoo! JAPAN」が入っている。Yahoo! ニュースなどの利用や検索のトップページでまとまっているコンテンツなどから調べていることも考えられる。

ハッシュタグ検索やキーワード検索、調べものをするときどんな探し方をしている?

検索エンジンやSNS検索において、実際に調べたいことを探すときにどのように行動しているのだろうか。

検索エンジンの場合、キーワード検索が主流で、特に「複数のキーワードを入れて、検索する」がもっとも高くなっている。自分が探したい情報が検索結果にでてくるように細かい条件で検索をするという探し方をしている人が多いようだ。

5位に「ニュース画面(タブ/メニュー)をみる」とタブを切り替えての検索も2割弱ほどみられる。グラフにはないが、10代、20代では「画像の画面(タブ/メニュー)をみる」が2~3割となっており、若い年代では画像で探すという検索方法も比較的取り入れられているようだ。

SNSでの検索の場合も、キーワードを入れての検索が上位となっているが、「複数キーワードを入れて、検索する」、という割合は検索エンジンよりも低くなっている。SNS検索ならではだが、4位に「ハッシュタグ(#)で検索する」が入っている。

また、グラフにはないが、10代では「自分がフォローしている人の投稿の中から探す」、10代、20代で、「おすすめ/トレンドの画面を見る」が2割強となり、トレンドとなっている情報から調べたいことを探すという行動も考えられそうだ。

「検索エンジン」「Twitter」「Instagram」どんな理由で使っている?調べるジャンルの特徴とは

次に、利用理由を見てみよう。ここでは、ふだんのスマホでの調べもので「検索エンジン」「Twitter」「Instagram」をそれぞれ1番利用している人をベースに「利用している理由」や「検索するジャンル」などをみていく。

GoogleやYahoo! JAPANなどの「検索エンジン」を1番利用している人が、そのサービスを利用している理由としては、「使い慣れている/いつも使っているものだから」がもっとも高く約56%となっている。次いで、「知りたい情報を見つけやすいから」「検索結果が見やすいから」が続く。

「Twitter」を1番よく利用する人が利用している理由をみてみると、「最新/リアルタイムな情報が得られるから」が5割弱で1位、3位に「他の人の反応や感想がわかる/参考になるから」が入ってきている。

「Instagram」を1番よく利用する人は、「ハッシュタグからいろいろ探せる/調べられるから」が4割強で1位となり、2位が「画像/動画で見やすいから」と続いた。

続いて、ふだんスマホでの調べもので「検索エンジン」「Twitter」「Instagram」のサービスを使っている人が、どのようなジャンルを調べているのかみてみると、それぞれのサービスの特徴がよく現れる結果となっている。

「検索エンジン」では、他の検索手段と比較すると「わからないことば/人」が高くなっている 。趣味や天気、ニュースなどのジャンルもよく調べられるジャンルとしてあがっている。また、「天気/災害、交通機関の情報」「解決したいこと/悩みごと」や「仕事/勉強に関すること」について、TwitterやInstagramと比較して高い傾向となった。

「Twitter」で調べものをする人は、「趣味に関すること」「エンタメ情報」や「最新のニュース」「好きな人や気になる有名人/芸能人」などを比較的よく検索している様子だ。

「Instagram」で調べものをする人は、「趣味に関すること」が検索エンジン、Twitterと同様に高い割合となっている。検索エンジンやTwitterの傾向と異なるジャンルとしては、「グルメ」「ファッション」「美容/コスメ」「髪型/ヘアスタイル」などが高くなっている。

「気になる人/フォローしたい人のアカウント」は、Twitter、Instagramともに割合は比較的高く、SNS検索ならではのジャンルかもしれない。

最後に、7月2日から3日間ほど行った調査時点で、それぞれ最近検索したワードを自由記述で回答してもらった。以下に一部紹介する。

<検索エンジンで検索したキーワード>

・今日 天気(東京都 女性 21歳)
・コロナワクチン 2回目 いつ?(福岡県 女性 63歳)
・とうもろこしご飯 芯を入れるわけ(東京都 女性 48歳)
・線上降水帯(埼玉県 男性 65歳)
・猫カフェ マナー(新潟県 男性 32歳)
・関西 グルメ ブログ(兵庫県 男性 54歳)

<Twitterで検索したキーワード>

・コロナ 神奈川(神奈川県 女性 19歳)
・ドラゴン桜(京都府 女性 27歳)
・スタバ ご当地(山梨県 女性 19歳)
・電車 遅延(奈良県 男性 35歳)
・桐生ココ 卒業ライブ(福島県 男性 22歳)

<Instagramで検索したキーワード>

・おしゃれカフェ(愛知県 男性 24歳)
・ショートヘアアレンジ(北海道 女性 38歳)
・ハンドメイドアクセサリー(大分県 女性 33歳)
・ブルベ夏(神奈川県 女性 26歳)
・BTS (兵庫県 男性 16歳)

<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の13歳~79歳の男女
実施時期:2021年7月2日~7月5日
有効回収数:15,731サンプル
※性別年齢構成比を市場にあわせてウェイトバック

※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合がある

出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/

構成/こじへい

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