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どうやってケアしてる?会社員1000人に聞いた部下や従業員のメンタルケアの実態

2021.08.05

部下がメンタル不調で悩んだとき、あなたはどうするだろうか?

専門家のようにアドバイスなどできなくても、話を聞くことはできる。適度にコミュニケーションをとり、相手の現状をしっかり把握することで、少なからず過ごしやすい環境を作ることができるかもしれない。

そんな「部下のメンタルケア」に関する意識調査がこのほど、日本インストラクター技術協会により、全国20代~40代の部下を持つ会社員(男女)1,018人を対象にして実施された。

8割以上が部下や従業員のメンタルケアで悩んだ経験があると判明!

はじめに、「部下や従業員のメンタルケアで悩んだ経験はありますか?」と質問したところ、8割以上が「ある(85.7%)」と回答した。部下や従業員のメンタルケアで悩んだ経験のある方は多いようだ。

メンタルケアで悩んでいたことの体験談としては、以下のようなエピソードが寄せられている。

・一人ひとり考え方や受け取り方がちがうのでその人に合わせた指導や声かけを判断するのに悩んだ(20代/女性/兵庫県)
・そもそも心理的に不安定な人にどのように接するべきか、どのような方向に導けば良いか、その後、対象の部下がどんな行動になるかなど、考えることが多かった(30代/男性/静岡県)
・悩みに対してどこまで踏み込んでよいか、距離感の取り方に悩んだ(40代/男性/愛知県)
・価値観のちがい、感覚の違いが多く、コミュニケーションをとることが難しかった(40代/男性/東京都)
・昨今のハラスメントに抵触していないか?気にしながらの面談(40代/男性/兵庫県)
・専門的知識がなかったので対応策が分からなかった(40代/女性/千葉県)

次に「メンタルヘルス不調をどのようにケアしましたか?(複数回答可)」と質問したところ、「定期的に面談でコミュニケーションをとる(73.1%)」と回答した人が最も多く、以降「適宜LINEやメールでコミュニケーションをとる(34.5%)」「労働・職場環境の改善を図る(残業削除、人間関係修復など)(25.7%)」と続いた。

対面で行う面談を通じて意思疎通やヒアリングを行ったり、LINE・メールで対話をしたりと、部下の志向や性格に合わせたケアが試みられていることが読み取れる。また、メンタル的なアプローチのみならず労働環境の改善など、問題解決の糸口を多面的に捉えたケアがなされていることもわかった。

メンタルケアの結果とその後とは?

「メンタルケアを担当した従業員はその後どうなりましたか?」と質問したところ、6割近くが「復調した(58.3%)」と回答。その一方で、「あまり復調は見られなかった(29.0%)」と回答した方も3割近くいた。

そこで、その時の部下・従業員の状態について、復調した、復調が見られなかったと回答した方双方に自由回答形式で聞いた。

●復調した後の部下・従業員の状態は?

・悩みごとがあればまず相談に来てくれるようになった(20代/女性/奈良県)
・コミュニケーションをよくとってくれるようになった(20代/女性/東京都)
・何気ないコミュニケーションを心がけて接した結果、段々と元気を取り戻していきました(40代/男性/栃木県)
・環境や業務を変える事で復調し、その後は特に問題は発生していない(40代/男性/大阪府)
・話をすることで多少は気持ちが楽になったようです。辞めないで勤務しています(40代/女性/埼玉県)

面談やオンライン上のコミュニケーションや環境・業務に変化を加えたことが実を結び、復調後も密な意思疎通を継続できている様子が伺える。

●復調できなかった後の部下・従業員の状態は?

・根っこが変わらないので変化なし(40代/男性/大阪府)
・心療内科に通うようになり、休職、復帰を繰り返した(40代/男性/埼玉県)
・当部署が合わないと判断して、人事部に相談。移動させた。本人は特には変化なし(40代/男性/東京都)
・治療と療養に専念してもらい、回復の兆しが見えてきた(40代/男性/大阪府)
・現在も悩んでいるので継続して面談中(40代/男性/島根県)
・産業医と面談を定期的に行っています(40代/男性/東京都)

現場でのケアで復調が見られなかった従業員は、次のステップとして産業医・心療内科医によるケアへ移行している様子が読み取れる。

9割以上が「メンタルケアの知識を身に付けたい」と回答

「部下や従業員のメンタルケアや管理に自信はありますか?」と質問したところ、6割以上が「全くない(9.0%)」「あまりない(56.2%)」と回答した。

部下や従業員のメンタルケアや管理に自信を持てていない方が多いようだが、メンタルケアの勉強など行っている方はどのくらいいるのだろうか?

そこで、「メンタルケアの勉強をしていますか?」と質問したところ、4割近くが「現在している(11.1%)」「今はしていないが、以前勉強していた(27.7%)」と回答した。実際にメンタルケアについて学んでいる方はまだまだ少数派であることが明らかとなった。

<調査概要>
【調査期間】2021年6月24日(木)~2021年6月25日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,018人
【調査対象】全国20代~40代の部下を持つ会社員(男女)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

出典元:日本インストラクター技術協会
https://www.jpinstructor.org/

構成/こじへい

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