大人気マナー講師が伝授する「大人のオトコ磨き」のポイント
会社の洗面所で、女性たちが取締役について一人を「あの、おっさん」と呼び、一人を「オジサマ」と呼んでいるのを知ってしまった。二人とも普通の上司なのに、なぜこうも呼び方が違うのだろう。できれば自分は「オジサマ」と呼ばれたい!
そんな大人のオトコ磨きを伝授してくれるのが、50万部のベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』の著者で人気テレビ番組「あさイチ」や「世界一受けたい授業」など、メディアでも大人気のマナー講師、諏内えみ先生だ。
諏内えみ先生は上場企業のトップなど日本のエクゼクティブに接していた経験があり、現在はマナースクール「ライビウム」を主宰している。この度、「知らないと損をする 男の礼儀作法」(SBクリエイティブ刊、定価900円+税)を発刊した。今回は、おっさんからオジサマへと改造してくれるポイントを聞いてみた。
――諏内先生!正直、イケてない自分でも女子から「オジサマ」って呼んでもらえるようになりますか?
諏内先生 はい もちろんです。
「オジサマ」と呼ばれる人が何をしているのか、何をしないのか、また、自分自身を客観視し、何をすればいいのかを知ることで、人生を変えることができます!
――この本では第1章の食事マナーや、3章の清潔感など外見のマナーと同時に、第5章のコミュニケーションのマナーという、相手への思いやりといった心のマナーも大事だと教えてくれています。正直、この部分がちょっと自分は苦手なのですが、コミュニケーションマナーで一番大切なことをひとつだけ、教えてください。
諏内先生 コミュニケーションマナーで大事なポイントは「相手に合わせる」です。
アイコンタクトの頻度、声の大きさ、トーン、話のスピード、敬語のランクなどを相手に合わせると、心地よく感じてもらえます。
第5章では意外と間違えがちな勘違い敬語についてもご紹介しました。「わが社」、「お世話様です」、「ご苦労様です」、「ご一緒します」、「参考になりました」、「お分かりいただけましたか?」といった言葉、日常的に使っていると思いますが、きちんと使い分けできていますか?大切な営業シーンでも、意外と間違って使っている人は多いかもしれません。
人生が好転する自分磨き
――諏内先生、「自分磨き」をすると、本当に自分のしたい仕事ができるようになって、出世したり、婚活が成功したりするのでしょうか?
諏内先生 はい、出世します。まず、「いい男」すなわち「ステキなオジサマ」になってくると、自分に自信が持てるようになってきます。
何より自分が心地良くなって、気持ちがアップします。すべての面でポジティブになります。これは私が主催するマナースクールで受講されている方全員が体験していることなので、間違いないことだと思います。
自分に自信がついて、何事にも心地よく、気持ちがアップしてポジティブになると、周りの評価がグンと高くなり、近づく方のレベルまで変わってくるのです。
私のマナースクールで自分磨きをされた方々の間では、出世したり、婚活が成功するといった成功事例は、当たり前のように起こっています。
――それはすごいですね!先生が新刊「男の礼儀作法」の中で、30歳代のビジネスマンに一番読んでもらいたい部分はどこかを、教えてください。
諏内先生 この本では、礼儀作法についてまんべんなく網羅されていますが、食べ方のマナーが多く書かれた第1章「エスコートのできないオジサマたち」はぜひ読んでいただきたい内容です。
食べ方はその人の生活、マナー、思いやり、生き方を表します。婚活シーンでも相当重要なポイントとなります。食べ方が見苦しい男性は多くの女性から敬遠され、熟年離婚に至ってしまうことある、大切で基本的なマナーのひとつなのです。
まずは基本のテーブルマナーを知り、自分の食べ方を見直しましょう。特に、噛む音、啜る音に女性は敏感ですので十分お気をつけて!
その上で、スマートかつ自然なエスコートができる男になれるよう、ぜひ、「知らないと損をする 男の礼儀作法」をお手に取って頂けると幸いです。
――はい!正しい食のマナーを身に着けて、ちゃんとエスコートしたいです!
最後に@ダイムの読者の皆さんへ、アドバイスやコメントがあればお願いします!
諏内先生 40代になりキャリアや役職がついてくると、周りのどなたも注意や指摘をしてくれなくなります。すると、自分は正しいと思い込んでしまい、いわば裸の王様状態になってしまいます。
30代のうちにマナーやスマートな所作の知識を持ち、実践し続けていくことにより、40代以降に誤った勘違い所作をすることが避けられるでしょう。今がチャンスです。
とはいえ、礼儀作法はその気になれば何歳からでも十分、身に着けることは可能です。自分だけが気づかない裸の王様の状態になっていないか、この本でもういちど、振り返っていただけたら幸いです。
――先生、ありがとうございました!
新刊「知らないと損をする 男の礼儀作法」では、目からうろこの礼儀作法が満載。上着のボタンを上から下まで全部留めて本を読んでいた自分は、すぐに一番下を外しましたよ!本のタイトルにつけられた「知らないと損する」に激しく納得、ダイム世代には必読の一冊です。
著者・諏内えみ先生略歴
“結果を出すスクール”として人気の「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。一部上場企業トップ陣の立ち居振る舞い指導や、映画やドラマでの女優のエレガント所作、男優のスマート所作指導にも定評がある。YouTube【諏内えみチャンネル】では多くのテーブルマナーも発信。30代以降の男性に大いに役立つ【諏内えみオンラインサロン】も近日開設予定。大ベストセラー「『育ちがいい人』だけが知っていること」 /ダイヤモンド社、「知らないと損をする 男の礼儀作法」 /SBクリエイティブ、発売前より重版になる「良家の子育て」 /毎日新聞出版、「一流女性のあたりまえ」 /扶桑社、「世界一美しい ふるまいとマナー」/高橋書店 、「感じのいい大人が使っている 人づきあいの絶妙フレーズ」/PHP研究所 など著書多数。
文/柿川鮎子
編集/inox.