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PC、タブレット、モニターを一挙に発表!ファーウェイが考える新しいユーザーエクスペリエンスとは?

2021.08.08

2021年7月13日、HUAWEIがノートPCやタブレット、スマートウォッチといった製品の最新モデルや、日本市場には初展開となるモニター製品などを同時に発表しました。

7月から9月にかけて発売される複数の製品を同時に発表するのは、他社でもあまり見られない動き。今回、ファーウェイデバイス日本・韓国リージョン プレジデントの楊涛(ヤン・タオ)氏に、発表に関する狙いや新製品のポイントをうかがえたので、詳しく見ていきましょう。

複数デバイスを使いこなせば生活は変わる!?

まずは、複数のデバイスを同時に発表し、7月から9月という短い期間で展開することになった経緯や狙いについてです。

楊涛氏によると「今回複数のデバイスを同時に発表したのは、弊社が掲げている“オールシナリオ/スマートライフ戦略”の一環です。

“オールシナリオ”は具体的に、 スマートトラベル/スマートオフィス/スポーツ&ヘルス/エンターテインメント/スマートホームという、私たちの生活の中にある5つのシナリオにフォーカスしています。

5つのシナリオにおいてユーザー体験を向上させていくことが弊社の理念。例えばスマートオフィスにおいて、スマートフォンで撮影した写真をその場で確認し、PCやタブレットに送るといった活用はよくあるでしょう。

そこで必要なのはスマートフォンとPCやタブレットといった異なるデバイス間のシームレスな連携になります。HUAWEIの製品でこれらを統一すると、スマートフォンとタブレットが簡単に繋がるだけでなく、PCと接続することでキーボードから様々な端末を操作できるようになります。

会社に戻ったらスマートフォンやタブレット、PCで撮影/編集した内容を大画面のモニターに映し、同僚に説明をしたりできるでしょう。仕事は会社だけでなく、様々な場所で行う可能性があるので、端末間の連携が必要になってくると考えています。

弊社としてはスマートオフィスという観点から、複数の端末間の連携をいかにシンプルかつ便利にしていくかに注力しています。今回複数のデバイスを同時に発表したのは、それぞれの特徴や性能、品質を向上させていくのと同時に、これらを組み合わせて使うことでより快適なユーザー体験ができることを知ってほしかったからです」

実は筆者も、普段からHUAWEI製のノートPCやタブレット、スマートフォンを使用しており、スマートフォンの画面をそのままノートPCに表示できる「HUAWEI Share」機能などの快適さは体感しています。

今回発表された製品はこのHUAWEI Share機能も含めて連携が強化されており、今回の同時発表には、生活の中で複数のデバイスがどのように活用できるのかを具体的にイメージしてほしいという願いが込められていることが伺えます。

数の少ない“ハイエンドタブレット”を展開し続けるHUAWEIの狙い

続いて、2021年7月23日に発売となった「HUAWEI MatePad 11」というハイエンドタブレットについて。タブレットは新モデルを開発しているメーカーが少なく、特にハイエンド製品は「iPad Pro」シリーズを除くとあまり見かけなくなってしまっています。

そんな中、HUAWEIは長年ハイエンド/ミドルレンジクラスのタブレットを開発し続けている数少ないメーカー。継続的にタブレット製品を発売し続けている真意について確認していきます。

HUAWEI MatePad 11

「先ほども紹介した“オールシナリオ”という戦略のなかでも、特にスマートオフィス/エンタメ/スポーツ&ヘルスにおいて性能の良いタブレットが必要だと考えているからです。

今回発表したHUAWEI MatePad 11は120Hzリフレッシュレートに対応しており、2560×1600と非常に高い解像度を持っています。また、キーボードやスタイラスペンを併用するとビジネスシーンで活躍できる製品になっていると思います。

エンタメという要素でいうと、スマートフォンよりも大画面で高解像度な製品なため視覚的な体験が向上するだけでなく、4つのスピーカーを内蔵することでオーディオ品質としても新しい体験ができるように仕上がっています」

タブレットはスマートフォンよりも大画面であるため、動画視聴時などに活躍するのは周知の事実でしょう。また、専用のキーボードやスタイラスペンを使えば、多種多様な使い方ができるのも魅力です。

ハイエンドタブレットというと、先にも名前がでた「iPad Pro」シリーズの印象が強く、アップルが大きくシェアを持っている市場。HUAWEIが考えるHUAWEI MatePad 11ならではの強みとはどういった点なのでしょうか。

「MatePad 11の特徴はハードウエア的なスペックの高さと音響効果にあると考えています。また、HUAWEI製のPCと連携することでサブモニターとしても活用できます。

HUAWEI製のタブレットとPCを「シェアリングモード」で接続すると、2つの製品の異なるOS間でデータを簡単に共有できます。そのためPCのキーボードでタブレットを操作したり、タブレットに保存しているファイルをドラッグ&ドロップの動作でPCに移動することができる。こういったユーザー体験は弊社ならではだと考えています」

日本初展開のHUAWEI製モニター! その強みは?

今回、ノートPCやタブレット、スマートウォッチといった新製品が同時に発表された中でも、注目の製品はHUAWEIとして日本初展開となるモニターでしょう。今回初めて日本でモニターを発売することに至った経緯も聞いてみました。

HUAWEI MateView

「今回発表したモニターは3種類で、コスパの高いものからデザインにこだわった製品、ゲームシーンに特化した製品を発売します。

モニターはスマートオフィスというシナリオにおいて欠かせない要素の1つです。過去10年にわたって各製品におけるユーザー体験はどんどんと向上している中で、モニターだけは従来とあまり変わらない使われ方をしていると捉えています。

操作や設定、接続が煩雑なモニター製品が多い中で、弊社からモニターを発売することで業界全体に変化をもたらせたいという思いがあります。また、モニターは従来デスクトップPCの周辺機器としてみなされてきましたが、消費者のニーズは大きく変わっており、リモートワークやモバイルワーク、複数のデバイスとの接続なども考えていかなければなりません。

今回発表した3製品の中でも、「HUAWEI MateView」は薄型のシンプルなデザインで4K対応、複数のデバイスと有線/無線問わず簡単に接続できます。ミラキャストに対応しているので、HUAWEI製品だけでなく多くのAndroidスマートフォンと接続できるのも強みでしょう。なので、スマートフォンやタブレットを同時に使いたいといった人のニーズを満たせると考えています。

操作方法も指でタッチすることで直感的に動かせます。いろいろな工夫をすることで、ユーザーに今までにない体験を届けられるだろうと考えています」

スマートウォッチはもはや1台のスマートフォン!?

最後は最新のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 3」について。グローバル発表ではeSIM対応製品として登場していますが、日本で発売されるモデルについては現時点では非対応。まずはその理由について確認していきます。

HUAWEI WATCH 3

「日本で発売するモデルに関しても、ハードウエア的にはeSIMに対応していますが、eSIMを使うためには通信事業者のネットワークと接続する必要があります。そのため現時点では非対応となっていますが、今後日本でもeSIMが使えるように話し合っているところです。

スマートウォッチはWi-Fi環境などでも使えるように接続環境を持たせたいと考えています。なので積極的にeSIMへの対応は進めていきたいと考えています」

スマートウォッチのeSIMは、Apple Watchのワンナンバーと同じ仕組みとなっているため、通信キャリアとの連携が不可欠。発売時点では非対応となっていますが、今後のアップデート次第では対応していく可能性は大いにあるでしょう。

HUAWEI WATCH 3だけでなく、多くのスマートウォッチは健康管理機能などが搭載されているため、コロナ禍の今注目を集めている市場です。HUAWEIとしてスマートウォッチ市場をどのように捉えているのか、また現状を踏まえて新製品にどのような機能を搭載したのでしょうか。

「弊社のスマートウォッチはワークアウトモードを充実させてきましたが、HUAWEI WATCH 3ではヘルスケアの要素をより増やしています。健康管理に多くの人が着目している現状があるので、HUAWEIとしてもそこをカバーしていければと思います。

従来の製品だと、血中酸素濃度や睡眠モニタリング、心拍数の測定といった機能が搭載されていますが、HUAWEI WATCH 3には新たに体表温度の測定、手洗い検知機能や転倒検知機能などが追加されています。

機能をただ増やすのではなく、ユーザー体験のためにはバッテリー性能も大切。特に睡眠モニタリングなどは長時間計測する必要があります。HUAWEI WATCH 3はスマートモードで3日間、長時間モードだと14日間連続で使用できるように設計しているので、ユーザー体験を損なうこともないでしょう」

確かに、前モデルである「HUAWEI WATCH GT2 Pro」も通常使用で連続14日間駆動するバッテリーを搭載しています。HUAWEIがスマートウォッチ製品においてユーザー体験をよりよくするためにバッテリー性能に注力し続けていることがわかります。

「長時間バッテリーを実現するためには、弊社独自の技術が使われています。バッテリーの設計自体にもそうですし、システムの最適化も行われており、これらを組み合わせることで長時間駆動するバッテリー性能を実現しました。

また、HUAWEI WATCH 3には今回新たにHarmonyOS 2という弊社独自のプラットフォームが搭載されています。これは異なるデバイス間でリソースを共有できるようになっており、1つのアプリを複数のデバイスから扱えるようになります。

具体的にいえば、今後スマートフォンで動かしたアプリの画面がそのままウォッチに移行し、通知をスマートウォッチに届けることができます。日本ではまだ未対応ですが、タクシーの配車アプリをスマートフォンで操作し、スマートウォッチで到着の知らせを受けるといったイメージですね。ここは他社と差別化できる技術だと考えています。

HUAWEI WATCH 3ではアプリストア「HUAWEI App Gallery」にも対応しており、スマートウォッチに直接アプリをインストールできるようになっています。弊社の考えとしては、もはやスマートウォッチは1台のスマートフォンと考えても良いと思っており、アプリそれぞれにスマートフォンのほうが適しているもの、スマートウォッチのほうが適しているものがあるという思いからです」

スマートウォッチはもはやスマートフォンという考え方はかなり突拍子もないようにも思えますが、確かにタッチ操作できるディスプレイがあり直接アプリをインストールできるとなると違いは形状だけなのかもしれません。

HUAWEIは、スマートフォンだけでなくPCやタブレットも開発し、それらをシームレスに連携できるように進化させてきたメーカーだからこそ、スマートウォッチもこの“スマート製品”の1つであり、ユーザーの体験を向上させられるツールだと捉えているのかもしれません。

HUAWEIが定義する“オールシナリオ”とユーザー体験

多くの製品が同時に発表されたこともありつい目移りしてしまいそうになりますが、今回何度も強調されていたのは「ユーザー体験の向上」というワードです。

現代ではほとんどの人が持ち、生活必需品にもなりつつあるスマートフォンを中心として、PCやタブレット、スマートウォッチやモニターといった製品とシームレスに連携させることで、これまで手間がかかっていた作業をより簡潔にしていくことを目標としている印象を受けました。

HUAWEIといえばやはりスマートフォンのイメージが強い人も多いでしょうが、今後複数のデジタルデバイスを展開していくことで、「周辺機器もすべてHUAWEIで統一すると超快適」となる未来が待っているかもしれません。

取材・文/佐藤文彦

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