五輪開会式で一番注目を集めたシーンとは?
7月23日にNHKで3時間半以上にわたり中継された「東京2020オリンピック開会式」。MISIAさんの国歌斉唱、森山未來さんによる追悼を表現するダンスパフォーマンス、ドローンでのパフォーマンス、開幕の挨拶やピクトグラムのパントマイムや歌舞伎など、様々なプログラムが披露されたことは記憶に新しい。
そんな開会式の中で、どのような場面が特に視聴者から注目されたのだろうか。
人体認識技術を用いて、テレビの視聴態勢「アテンションデータ」の取得・提供を行うTVISION INSIGHTSではこのほど、世帯視聴率1%あたり「どのぐらいちゃんと見ている人がいるのか」がわかる、TVISION独自の指標のアテンション含有率(*1)を使って考察した。
*1アテンション含有率:世帯視聴率1%あたり「どのぐらい画面に目線を向けている人がいるのか」がわかる。
一番注目されたのは、あのダンスパフォーマンス
開会式を1分毎のデータで見てみると、視聴者がどのようなシーンで注目していたのかがわかる。3時間半以上にわたるプログラムだったが、前半、中盤、終盤それぞれで、視聴者が注目した場面があった。
最初に視聴者の視線を奪ったのは20:05ごろ、国立競技場の花火が上がり、競技場でのパフォーマンスが始まる場面だった。
そしてこの開会式で一番注目されたのは、20:21ごろ。俳優でダンサーの森山未來さんによるパフォーマンスのシーンだった。コロナの犠牲者やミュンヘン大会で亡くなったイスラエル選手・コーチ11人の犠牲者への追悼の意味が込められていた。
選手団の入場がおよそ2時間かけて行われ、その中でもやはり最後に入場した日本の選手団の入場行進で再び注目が集まった。その後いくつかのプログラムを経て、ジョン・レノンの「イマジン」を、各大陸を代表する歌手が歌い上げる映像が流れるところまで注目を維持した。
最後は聖火が会場に到着し、吉田沙保里さんと野村忠宏さんから聖火を引き継いだ長嶋茂雄さん、王貞治さん、松井秀喜さんが走る場面で注目が高まった。
出典元:TVISION INSIGHTS株式会社
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/2021/information/3004/
構成/こじへい