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どんな意味?意外と知らない「拝聴」の正しい使い方

2021.08.03

「聞く」をへりくだって表現する「拝聴」という言葉は、ビジネスシーンや日常生活で見聞きすることの多い敬語の一つ。本記事では、「拝聴」の読み方と正しい意味から、使い方、類語、例文までを解説する。「拝聴」を使用する際の注意点についても、併せてチェックしてほしい。目上の人と円滑にコミュニケーションが取れるよう、意味と使用法を正しく理解しよう。

拝聴とは

拝聴はビジネスシーンで使用する機会も多く、誤った使い方は避けたいところ。まずは拝聴の読み方と意味、使い方について解説する。使用の際に気をつけるべきポイントも、注意点も併せてチェックしよう。

拝聴の読み方と意味

「拝聴」は「はいちょう」と読み、人の話を聞くことをへりくだって表した謙譲語で「つつしんで聴く」ことを意味する。

人の話や音を聞く場合、一般的には「聞く」の漢字を使用するが、聞こうとして聞く場合や注意深く耳を傾ける場合には「聴く」を使う。また、「拝(はい)」には「つつしんで~する」という意味があり、自分の行為に添えることで相手に敬意を表す。拝聴の他にも、拝見や拝受、拝察といった表現もビジネスシーンでよく使われる言葉だ。

拝聴の使い方

拝聴は話し言葉としてよりも、手紙やメールの書き言葉で使用されることが多い。ビジネスシーンでは、目上の人のプレゼンテーションや講義を聞く時、取引先や社長の話を聞く時に使われる。基本的に、自分よりも立場が上の相手に対して敬意を払う時に使用することを覚えておこう。

また、拝聴は講演や講義、音楽を聴く際にも用いられ、講師や音楽家への敬意を表す。なお、「つつしんで聞く」ことを表すため、演技や映画、テレビなどの視覚的なものには使用しない。

使用する際の注意点

拝聴は謙譲語のため、「拝聴ください」や「拝聴していただく」のように、他人の行為に対しては使用しない。自分が「聞くこと」を表現する時にのみ使う点に注意しよう。

また、より丁寧に表現しようと「ご拝聴する」といった言い回しを耳にすることもある。「拝聴」自体が謙譲語で敬語として成り立っているため、さらに「ご(お)~する」を付け足すと二重敬語となってしまうため誤りとなる。ビジネスシーンで使われることが多いため、二重敬語にならないよう注意したい。

「拝聴」の類語と例文

ここからは、拝聴の類語と例文を紹介する。同じ「聞く」ことを表すが、使用シーンや対象が異なる言葉もあるため、それぞれの意味を正しく理解し、状況に合わせて使いこなせるようにしよう。

類語

まず、拝聴の類語を見ていこう。それぞれ誰に対して使える言葉なのか、どのようなシーンでしようできるのかをチェックしてほしい。

・拝聞(はいぶん)

拝聴と同様に、聞くの謙譲語。ただし、拝聴が人の話だけではなく講演や音楽にも使われるのに対して、拝聞は人の話に対してのみ使われる。また、人づてに相手の様子を聞いたことを伝える際、「〇〇様のご体調について奥様から拝聞しました」と使うことも可能。

・謹聴(きんちょう)

「謹む」の「謹」を使ったこの言葉も、拝聴と同じく「つつしんで聞く、耳を傾ける」ことを意味する。また、「間もなく講演が始まりますので、着席して謹聴してください」のように、講演などを静かに聞くよう注意を促す使い方も可能だ。

・傾聴(けいちょう)

「傾ける」という漢字からも読み取れるように、耳を傾けて熱心に聞くことを意味する。拝聴との違いは、傾聴は敬語ではないということ。そのため、自分と同じ立場もしくは自分より下の人に対して、相手の話を熱心に聞く、共感を示しながら話を聞く場面で使用できる。

・清聴(せいちょう)

他人が自分の話を聞いてくれることを敬って言う表現で、講演の終わりに「ご清聴ありがとうございました」のように締めとして用いられることが多い。集中して聞く意味があり、清聴が敬語であるという面で拝聴と類語だが、拝聴が聞く側が使うのに対して、清聴は聞いてもらった側が使用する。なお、メールや手紙で「清聴」を使う場合には、「静聴」と間違えないように注意しよう。

例文

最後に、「拝聴」を使った例文をいくつか紹介する。使い方を理解して、ビジネスシーンや日常生活で活用してほしい。

「先日、〇〇教授の講演を拝聴し、ますます興味が深まりました」
「この企画について貴重なご意見を拝聴することができ、とても感謝しています」
「〇〇様のご高説を拝聴する機会に恵まれた」
「毎年この時期には、著名なピアニストの演奏を拝聴できることを楽しみにしております」
「水曜日の夜は〇〇さんのラジオを拝聴しています」

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