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劇場版「呪術廻戦 0」は昨年の鬼滅の刃に続き、映画業界復興の起爆剤となるか?

2021.07.29

映画業界復興のカギを握る『劇場版 呪術廻戦 0』

映画興行市場における2021年の総興行収入が、コロナ前と比べて累積で30%以上減少が続くなか、映画参加者人口も減少している。

コロナ禍からの映画産業の復興のためには、来なくなった人を再び劇場に呼び戻す必要がある。果たして「来ていたのに来なくなった人」はどのような人なのか。復興のカギを握る作品はあるのか。

エンタテイメント業界に向けたマーケティングデータ分析及びデジタルマーケティングサービスを提供しているGEM Partnersは7「新型コロナウイルスの影響トラッキング調査(第11回)」のデータを利用し、この「来なくなった人」に焦点を当てて分析を行った。

 コロナ以降、映画館から足が遠のいた「離脱者」は全体の17%

直近2年間(2019年6月~2021年6月)の鑑賞経験をみると、直近1年間(2020年6月~調査時点)に映画館で映画を観た「1年以内鑑賞者」は24%であった。一方、2年前から1年前(2019年6月~2020年5月)の間に映画館で映画を観たが、直近1年間は観てない「離脱者」は17%となった。この「離脱者」が、コロナ禍で映画産業が失った観客層である。

離脱者の今後の劇場鑑賞意向は、“後ろ向き層”と“浮動層“が半々、コロナ禍の収束と共にこの層をいかに取り込むかがカギ

直近2年間の鑑賞経験別に年内の映画館での映画鑑賞意向をみると、離脱者の半数は年内「絶対に行かない」「たぶん行かない」と答えている。こうした“後ろ向き層”に対して、残りは、「わからない」「たぶん行く」「絶対に行く」と答える“浮動層“である。

「どのような状態になったら映画館に行くことに対して前向きになれるか」という質問に対しては、後ろ向き層の7割近くが「新型コロナウイルスの流行が収束したら」と答えている。ワクチンの浸透よりも「収束」という状況判断が上位に来ていることに注目したい。これは個々人の判断が分かれるところだろう。

一方、浮動層は、「観たい作品が出てきたら」と答える割合が最も高い。1年以内鑑賞者で最も高い選択肢も同様に「観たい作品が出てきたら」と、傾向は同じである。

では、鑑賞意向の高い作品、つまり、「観客を呼び戻す」作品は何か? 以下に、直近2年間の鑑賞経験別に、今後(調査時点)の劇場公開作品への鑑賞意向を集計した。

浮動層で高い値を記録したのは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『ワイルドスピード/ジェットブレイク』『ゴジラvsコング』『トップガン マーヴェリック』で、洋画アクション映画が上位に挙がっているのが特徴である。ハリウッド洋画大作の多くが公開延期となっているが、こうした作品の公開とヒットが「離脱者」を呼び戻すカギとなりそうだ。

一方、「1年以内鑑賞者」で最も値が高かったのは『劇場版 呪術廻戦 0』だった。『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』がコロナ禍での大きな起爆剤となったように、本作のヒットによる復興の後押しにも期待がかかる。

「新型コロナウイルスの影響トラッキング調査」第11回 調査概要

調査方法:インターネットアンケート

調査対象:日本在住の15~69歳の男女

調査実施日:2021年6月26日(土)~28日(月)

回答者数:4,126人(一部設問は1,066人)

構成/ino.

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