ロバート・ウォルターズ・ジャパン「会社員の勉強実態」
コロナ禍に伴う在宅ワークの浸透によって、通勤の手間が減り、自由に使える時間が増えた。この時間を娯楽に費やすか、勉強・スキルアップに費やすかで、数年後の人生が変わってくる可能性は高い。
では、専門知識などを武器に働くナレッジワーカー系の会社員たちは、在宅勤務を組み込んだハイブリット勤務やおよびステイホームを機に、勉強の時間を増やしたのだろうか?
グローバル人材の転職を支援する人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンはこのほど、専門スキル、英語力、グローバルビジネスへの深い理解を活かして国内の第一線で活躍する会社員を対象に「会社員の勉強実態」を調査したアンケート結果を発表した。詳細は以下の通り。
ハイブリッド勤務を活用し「勉強に費やす時間が増えている」
回答を寄せた299人の会社員のうち66%が、在宅勤務を組み込んだハイブリッド勤務およびステイホームを機に「勉強に費やす時間が増えている」と答えた。
習得を目指すもの:1位「英語」、2位「ソフトスキル」
勉強している内容では、回答者の半数以上が「英語」(1位62%)、3人に1人が「仕事に必要なソフトスキル」(2位36%)の習得を目指して勉強していることがわかった。また、さらなるキャリアアップに向けた資格取得・受検に向けて勉強している会社員も25%いたほか、部下を持つ上司層では36%が「マネジメント」を学んでいる。
これらの結果は、コロナ禍でDXなどのデジタル化・省人化、グローバリゼーションがさらに加速したことも受けて、スキルアップに努める会社員が増えていることを示唆する。
勉強の頻度:3人に1人が「毎日勉強している」
今回の調査で「勉強習慣が全くない」と答えた会社員は全体のわずか8%だった。さらに、「毎日」(1位36%)、「毎週」(2位26%)など、スキル人材の6割以上が習慣的に勉強をしていることがわかった。特に20代では41%、30代では42%と毎日勉強している人の割合が高くなっている。
また、勉強している時間帯については、「週末・休日」(63%)、「勤務時間後(夕方・夜)」(62%)に次いで、「勤務時間前(早朝)」を活用する朝活派も3割近くいる。
緊急事態宣言下での在宅勤務またはハイブリッド勤務では、1日または1ヵ月あたりの通勤時間が大幅に削減されたことにより、勤務時間前後の時間を有効利用してスキルアップ・学びなおしに充てやすくなっていることをうかがい知ることができる。今回の調査結果からは、平日のワークライフバランス向上が影響して、週末・休日にも勉強時間を割く余裕が出てきているといった兆しもみることができる。
<調査概要>
調査期間:2021年6月17日~23日
対象:ロバート・ウォルターズ・ジャパン株サービス登録者n=299人
出典元:ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社
https://www.robertwalters.co.jp/
構成/こじへい