BMW「4シリーズ グランクーペ」
ビー・エム・ダブリューは、ミドル・クラスの4ドア・クーペ・モデル「BMW 4シリーズ グランクーペ」の販売を開始した。納車は、本年9月以降を予定している。
4シリーズ グラン クーペは、スポーティでエレガントなデザインとダイナミックな運動性能を持つ4シリーズ クーペをベースに、4ドア・モデルの優れた機能性を高次元で融合した革新的な商品コンセプトを持つ、プレミアム・ミドル・クラスの4ドア・クーペ・モデルである。
安全機能・運転支援システムにおいても、4シリーズ グランクーペは、最新世代へと進化している。他の4シリーズ同様に、高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムが標準装備となり、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能となっている。
コネクティビティにおいても、4シリーズ グランクーペは大幅な進化を遂げている。「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能である。Apple CarPlayへの対応、BMWコネクテッド・ドライブ標準装備により、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信する等、利便性を大幅に高めている。
また、車両のキーを持たずとも、iPhoneをドア・ハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらには、エンジンの始動も可能である。
デザイン
フロント・デザインにおいては、4シリーズ クーペ同様に、BMWのアイコンとなるキドニー・グリルを、1930年代に一世を風靡した328、1960年代に登場の1600や2002同様に、縦型にデザインすることで、スポーティかつエレガントなキャラクターを、際立たせている。さらに、キドニー・グリルを大型化することで、その存在感を、余すことなく表現している。
リア・デザインにおいては、BMW伝統のL字型リア・コンビネーション・ライトを、4シリーズ同様に、立体的かつ有機的な曲線を与え、さらに、ライト周りをブラックアウトすることで、BMWのクーペ・モデルらしい個性的なリア・ビューを表現している。
サイド・デザインは、BMW伝統のショート・オーバーハング、長いボンネット、4ドア・モデルとは思えないAピラーからCピラーにかけての流れるような美しいルーフ・ラインを持つ、美しいプロポーションとなっている。クーペらしい美しいプロポーションはそのままに、居住性を高めている。
ドライビング・ダイナミクス
420iグラン クーペには、最高出力184PS(135kW)/5,000-6,500rpm、最大トルク300Nm/1,350-4,000rpmを発揮する高効率な2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンが搭載されている。
3シリーズのスポーティな走りに、さらに磨きをかけ、グランクーペ・モデルらしいダイナミックな走りを実現するために、サスペンション取り付け部やアンダー・フレームを強化すると共に、高剛性ボディを採用することで、ロール剛性の強化、きれのあるスポーティなハンドリングに加え、衝突時の安全性能も向上させている。
また、アルミニウム材を、ボンネットだけではなく、エンジン・キャリアや、エンジン・キャリア接続部に用いることで、ボディ剛性の強化と軽量化と言う相反する性能を実現している。
さらに、大きな開口部を持つハッチバック化に伴う車体剛性低下を補うために、リア周りにはブレースを追加している。
ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載
BMW 4シリーズ グランクーペには、BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能が搭載される。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムである。
この機能は、ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングから手を離して走行が可能*となる。
*: SAE International(Society of Automotive Engineers)が定めるレベル2の段階であり、自動運転ではなく、前方注視が必要となるなど、ある一定の条件が必要。
安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備
高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の運転支援システムを標準装備している。
アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を、標準装備としている。
さらに標準装備となるパーキング・アシスタントには、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用されている。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。
BMWコネクテッド・ドライブ
BMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービスとして2013年に輸入車として初めて導入された。
また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュース等へのアクセスを可能にし、顧客の利便性を向上させるサービスを提供してきた。さらに、2018年8月には、より操作性・利便性を高めた新たな機能を追加すると共に、新しいスマートフォン向けアプリ「BMW Connected*」を導入し、車とユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わった。
*:iOSのみ対応。
BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能である。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。
そして、BMWのインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最たる特徴は、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能な点である。例えば、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「OK, BMW(オーケー・ビー・エム・ダブリュー)」だけでなく、「4シリーズ」と、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なため、より身近な存在としてストレス無く使用することが出来る。
主な車両諸元
BMW 420i Gran Coupe
全長4,785mm、全幅1,850mm、全高1,450mm、ホイールベース2,855mm、車両重量1,670kg、車両総重量1,945kg、排気量1,998cc、直列4気筒ガソリン・エンジン、最高出力184PS(135kW)/5,000rpm、最大トルク300Nm/1,350rpm-4,000rpm。
メーカー希望小売価格(消費税込み)
■420i Gran Coupe ¥6,200,000
■BMW 420i Gran Coupe M Sport ¥6,600,000
・上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。また「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。
・右ハンドル、AT仕様。
関連情報:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/4-series/gran-coupe/2021/bmw-4-series-gran-coupe-highlights.html
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)