■連載/阿部純子のトレンド探検隊
細身な冷凍庫でも4段引き出しで容量は102L
コロナ禍以降、内食が増加したことから、まとめ買い、作り置き、冷凍食品のストックなどで冷凍室がいつもパンパンで困っているという家庭も多いのではないだろうか。こうした冷凍室の容量アップに応える、横幅36㎝という業界 No.1のスリムな冷凍庫「AQUAスリムフリーザー AQF-SF10K」(価格はオープン・市場想定価格4万9500円)が新発売された。
「冷凍容量が足りないというお客様のお声を多くいただいており、容量アップとして使えるフリーザーの商品化を進めたが、置き場所がないという大きな問題があった。調査をした結果、40㎝幅がニーズとして多いことが判明。放熱のため設置スペースは本体幅より広く取る必要があり、それらを踏まえて36㎝幅が最適となった。
サブ冷凍庫とはいえ、容量がなければ本末転倒なので、まとめ買いや作り置きなどに対応できる、買い物かご約2個分の102Lのサイズ設計を行った」(アクア広報担当 河原優華さん)
本体サイズは幅36 cm×奥行63.5 cm×高さ145.5cm。TZシリーズ(AQR-TZ51K・幅83cm×奥行63.5 cm×高さ182.5cm)と比較するとサイズ感がおわかりいただけるだろうか。
すき間家具を活用している家庭も多く、物を動かしてスペースを調整したら置ける家庭を含めると約7割が設置可能と想定。キッチンだけでなくリビングや寝室などでも、家具の間やすき間に入る 36cm幅で、場所を選ばずに置くことができる。
扉は控えめにパールをかけたマットホワイトで柔らかな印象に仕上げており、シンプルなデザインとカラーでインテリアに自然になじむ。
引き出し4段で、棚は取り外しができ、バスケットも出し入れできるのでレイアウトは自由自在。高さがあるものは棚を外して入れることができる。
深さのあるバスケットなので、大容量の肉、食材、冷凍食品、作り置き総菜、パンなどもしっかり入って整理もしやすい。今の季節に需要の高い箱アイス、カップアイスをまとめ買いしても安心して入る容量。棚はフラットになっていてアイスケーキを箱ごと入れることができる。
棚は全段強化処理ガラス棚。丈夫で、さっと拭くだけとお手入れも簡単だ。バスケットは取り外して水洗いできるので清潔に使える。
【AJの読み】食品ストックだけでなく、新巻鮭1本物やジンもOK!
コロナ禍以降、食材の買い置きが増えたことから、サブ冷蔵庫の需要も伸びており、冷凍、チルド、冷蔵が選べる「AQUAクールキャビネット」は一昨年と昨年を比較すると売り上げが約1.4倍伸びたとのこと。
「クールキャビネット」は三温度帯から選べることから、サブ冷凍庫だけでなく、リビングのフードバー、ベッドルームでのパーソナル・ストッカーなど、キッチン以外での使い方を提案している。冷凍庫の「スリムフリーザー」も食品ストックのみならず、ライフスタイルに合わせたさまざまな使い方ができるのが特徴だ。
食品と一緒に冷凍室に入れることに抵抗がある釣り餌の保管など、趣味用としてのニーズもあるとのこと。また、お正月用の新巻鮭や、頂き物のうなぎ1本など、いつもの冷凍室では入らないサイズのものでも、縦長の「スリムフリーザー」ならカットせずに丸ごと保管できる。
お酒好きの方ならご存じだろうが、アルコールは度数が高いほど凍結温度が低くなり凍りにくくなる。家庭用の冷凍庫ならアルコール度数20度以上の酒は凍ることはない。店舗ではアルコール度数が40度以上のスピリッツを冷凍で保管しているところもあるが、中でもジンは飲みやすさ、おいしさが増すため冷凍保存はプロの間では常識。
「スリムフリーザー」の温度設定は「弱」「中」「強」の三段階だが、通常設定の「中」は約-19℃で、「強」は「中」より2~3℃低くなる。最大-22℃ほどの「スリムフリーザー」ならジンは凍ることなく、しかも横置きせずに立てたまま保管できる。
冷凍庫に関する悩みを一気に解決できて、置き場所も選ばないスリムな冷凍庫は、おうち時間の充実にも貢献しそうだ。
文/阿部純子