近年よく耳にするようになった「SIMフリースマートフォン」。現在ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルといった通信キャリアで契約している人でも気軽に機種変更を行うことができます。
では、通信キャリアで購入したスマートフォンからSIMフリースマートフォンに機種変更する際、あらかじめやっておきたい準備や、機種変更した後に必要な作業を紹介していきましょう。
SIMフリースマートフォンは通信キャリアを変えなくても機種変更できる!
SIMフリースマートフォンは、“格安SIM”とも呼ばれるMVNO会社で契約して使用する人が多い印象もありますが、現在契約している4キャリアのSIMカードをそのまま継続して利用することもできます。
ただし、スマートフォンによっては使いたい通信キャリアの周波数帯に対応しておらず、満足にデータ通信が行えない場合があります。SIMフリースマートフォンを購入する前に、自分が契約している通信キャリアの周波数帯とSIMフリースマートフォンの対応バンドを確認しておきましょう。
SIMフリースマートフォンは、MVNOでSIMカードとセット販売されているものや、メーカー公式HP、AmazonといったECサイトからも購入することができます。
SIMフリースマートフォンに機種変更する前に必要な準備は?
SIMフリースマートフォンに機種変更する前に、まずは今使っているスマートフォンのバックアップを取りましょう。バックアップはSDカードやパソコンに写真や連絡先のデータをコピーするほか、「Googleドライブ」や「iCloud」といったクラウドサービスを活用する方法もあります。
なお、GmailやiCloudメールといったサービスは、もともとデータがクラウドに保存されているため、機種変更後のスマートフォンでもアカウントにログインすれば以前のデータを閲覧することができます。
LINEの場合は、機種変更前に自分でバックアップを取る作業をしなければいけないので、これまでの履歴を残しておきたいという人は忘れないようにしましょう。
ゲームなどのアプリも、アカウントに紐づいてデータが残されている場合が多いですが、中にはバックアップを取っておかないとデータが消えてしまうものもあるので、できるだけ事前に確認しておくと良いでしょう。
SIMフリースマートフォンに機種変更する時に必要な作業は?
これまで使用していたスマートフォンでバックアップを作成したら、新しいSIMフリースマートフォンにデータを移行していきます。SDカードやパソコン、クラウドからスマートフォンに保存したいデータをダウンロードしていきましょう。
また、SIMフリースマートフォンはデータ通信を行う際に「APN(アクセスポイントネーム)」を自分で設定しなければならない場合があります。APNは使用する通信会社によって変わるので、それぞれのHPを確認しましょう。
機種によっては手動でAPNの設定をするのではなく、各通信事業者の「APN構成プロファイル」をインストールすることでAPNの設定ができる場合もあります。
SIMフリースマートフォンに機種変更する時に気を付けるポイント
冒頭でも紹介した通り、SIMフリースマートフォンが対応しているバンドと使用したい通信キャリアが提供している周波数帯がかみ合っていないと、うまく電波を受信できない場合があるので、スマートフォンの購入前にできるだけ確認するべきでしょう。
また、使用したいSIMカードとSIMフリースマートフォンのSIMを差し込む部分のサイズが違う場合があります。この場合新たなSIMカードを発行してもらうか、SIMカードのサイズを変換するパーツを購入する必要があるので、今使用しているSIMカードの種類と、SIMフリースマートフォンで対応しているSIMのサイズをあらかじめ確認しておきましょう。
近年はカードタイプではなく、「eSIM(電子SIM)」を発行している通信事業者もあります。eSIMは、スマートフォンによって対応していない場合もあるので、契約前に確認しておくと良いでしょう。
※データは2021年7月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦