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SDGs推進に向けて個人で意識していることTOP3、3位食品廃棄物削減、2位ゼロ・ウェイスト、1位は?

2021.07.18

近年、「SDGs」という言葉を見聞きする機会が増えた。SDGsとは、誰一人取り残さない持続可能でより良い社会の実現を目指すという、世界共通の目標のこと。しかし実際のところ、どれだけSGDsというものが認知されており、そしてSDGs推進に取り組めているだろうか?

そこでこの度、ゼネラルリサーチは、全国の20代~60代男女を対象に、「SDGs達成に向けて私たちができること」に関する調査を実施した。詳細は以下のとおり。

調査1:年代別|SDGsの認知度調査

はじめに、まずSDGsについてどの程度理解・把握しているのかを聞いた。

【図1】

「SDGs(持続可能な開発目標)についてどの程度ご存知ですか?」と質問したところ、30代の方を除き「世界共通の目標として推進していることは知っている(20代38.3%、30代32.5%、40代37.4%、50代45.7%、60代41.1%)」という回答が最も多かった。

一方で、30代の方は「知らない(今初めて知った)(20代26.3%、30代37.3%、40代29.9%、50代25.0%、60代22.4%)」という回答がそれを上回って最も多く、SDGsへの関心が低いことが判明した。

また、全ての年代で「17のゴールや日本政府が提示している8つの優先課題など詳細な内容を知っている(20代12.9%、30代6.2%、40代9.5%、50代10.1%、60代8.7%)」という回答が最も少ない結果となり、SDGsの日本における認知度は、まだまだ低いと言わざるを得ない現状が浮き彫りになった。

続いて、SDGs推進に向けて日本政府が提示している8つの優先課題の中で、“生活の中で意識しやすいもの”を聞いた。

【図2】

「SDGs推進に向けて日本政府が提示している“8つの優先課題”のうち、ご自身の生活の中で意識しやすいもの(取り組みやすいもの)を教えてください」と質問したところ、「【People(人間)】2.健康・長寿の達成(34.3%)」という回答が最も多く、以降「【Planet(地球)】5.省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会(19.6%)」「【Peace(平和)】7.平和と安全・安心社会の実現(14.8%)」と続いた。

WHOが発表した世界保健統計2021年版によると、平均寿命が最も長い国は日本で84.3歳(数値は2019年時点のもの)という結果が出ている。世界的に見ても長寿命であり、また、“人生100年時代”に向けた動きも活発化している日本だからこそ、『【People(人間)】2.健康・長寿の達成』は、生活の中でも意識しやすいようだ。

調査2:年代別|日々の生活でのSDGs

SDGsの認知度、そして日本の優先課題の中でご自身が取り入れやすいものが分かった。では、普段の生活の中でSDGsを意識している方はどれくらいいるのか。

【図3】

そこで、「日々の生活の中でSDGsを意識していますか?」と質問したところ、20代、40代、50代の方は「どちらともいえない(20代29.2%、30代25.4%、40代26.5%、50代27.4%、60代22.4%)」という回答が最も多かった一方で、30代の方は「全く意識していない(20代23.0%、30代28.2%、40代26.1%、50代23.6%、60代16.4%)」という回答が最も多い結果となった。

また、全ての年代で「とても意識している(20代4.7%、30代2.3%、40代4.2%、50代3.8%、60代5.5%)」という回答は最も少なかったものの、50代・60代の方は「やや意識している(20代22.0%、30代18.7%、40代20.4%、50代26.0%、60代30.6%)」という回答の割合が高く、若い世代よりも日々の生活の中でSDGsを意識している方が多い傾向が見られた。

しかしながら、20代は「とても意識している」と回答した方の割合が60代に次いで高く、また、「やや意識している」と回答した方の割合も30代・40代より高く、SDGsを意識しながら生活を送っている若い世代の方も少なくないことが判明した。

「行動の10年」へと入った今、これからの世の中を引っ張っていく若い世代が、SDGsに関心を寄せ、日々の生活でも意識していることは、SDGs推進に向けての明るい兆しと言えるかもしれない。

では、具体的にどのようなことを意識的に取り組んでいるのか。

【図4】

前の質問で「とても意識している」「やや意識している」と回答した方に、「SDGs推進のために個人的に取り組んでいることを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、多くの方が、社会問題にもなっている「食品ロス削減」に取り組んでいるようだ。

また、半数近くの方が、ごみ自体を出さないようにする「ゼロ・ウェイスト」、さらには、可食部だけでなく不可食部も含めた「食品廃棄物削減」に努めている方も多いことがわかった。

調査3:《身近なものからSDGs》個人レベルでの推進がSDGs達成の大きなカギを握る

これからの地球環境、そして私たちの子や孫の世代の生活環境を改善するためにも、SDGs達成は責務と考える方もいるだろう。

【図5】

そこで、「地球環境改善や、子ども・孫世代の生活環境改善のためにもSDGsを達成すべきだと思いますか?」と質問したところ、6割以上の方が「とてもそう思う(25.5%)」「ややそう思う(38.5%)」と回答した。多くの方が、将来の地球環境や生活環境改善のためには、SDGsを達成すべきと考えていることがわかった。

食品ロスや食品廃棄物の削減、ゼロ・ウェイストなどはもちろん、これまでSDGsについてあまり知らなかった方々は、まずはSDGsや地球環境のことを知るところから始めることも非常に大切と言えそうだ。

調査4:年代別|私たち一人ひとりのSDGsアクション

SDGs推進と聞くと、何か特別なことをしなければならないと思う方もいるかもしれないが、普段の生活にも取り入れられるちょっとした行動の変化で、世界を変えることは十分可能だ。

実は、国連が「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド」を公開しており、4つのレベルに分けて、“私たちが日常生活ですごく簡単に取り入れられる行動”の例を紹介している。

※国際連合広報センター「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)」
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/24082/

では、この国連が公開している「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」をご存知の方はどれくらいいるのだろうか。

【図6】

このアクション・ガイドは2019年1月に改訂版が公開されているが、その存在をご存知の方は、日本では非常に少ないのが現状のようだ。では、これらレベル1~レベル4の「できること」の中で、どのレベルまでならご自身でもすぐに取り入れられると感じたのだろうか。

【図7】

そこで、「“持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド”の中で、どのレベルまでならご自身でもすぐにできると思いますか?」と質問したところ、「レベル3:家の外でできること」までなら、すぐにでも取り入れられるという方が多いようだ。

マイバッグやマイボトルの持参は、既に実践している方も多いことだろう。

このように、私たちにもできる“SDGsアクション”は、実は意外と身近に多く存在していると言える。

調査5:目標達成で未来に残せるレガシー

ここまでの調査で、SDGsの認知度や個人としての取り組み、そしてSDGsアクションは身近なことでも十分可能であることが見えてきた。では、SDGsを達成した暁には、どのような遺産(レガシー)を後世に残すことができるのだろうか。

最後に、「SDGsの達成によって私たちが未来に残せるレガシー(遺産)は何だと思いますか?具体的に教えてください」と質問したところ、以下のような回答が寄せられた。

■SDGs達成で未来に残せるレガシー

・安全な環境を子孫に残せる(20代/女性/東京都)
・みんなが少し貧乏になること。多様性を認め互いに成長しながら共存すること(30代/男性/神奈川県)
・誰一人取り残すことのない暮らしやすい社会を作ることができると思う(40代/女性/兵庫県)
・全ての生物が豊かに生きる地球が残せる(50代/女性/岐阜県)
・先人たちの残してくれたものを次世代に引き継いでゆくことで明るい未来を残す(60代/男性/京都府)

SDGsの達成によって、後世に残せるレガシーはかけがえのないものと言えそうだ。

【総括】私たち一人ひとりのちょっとした行動でSDGs達成の日は近づく

今回の調査で、SDGsの認知度や個人的な取り組みなどが明らかになった。

世界共通の目標であるSDGsだが、日本における認知度は決して高いとは言えないのが現状のようだ。達成年限の2030年まで10年を切った今、国や企業だけでなく、私たち一人ひとりがSDGs推進に向けて取り組んでいかなければ、達成は難しいと言わざるを得ない。

けれども、別に「SDGsを推進しなくちゃ!」と身構えなくとも、日々の生活でのちょっとしたことがSDGsアクションとなり、達成に繋がるとも言える。もちろん、私たち消費者がより意識的にSDGs推進に取り組めば、達成への道のりも短縮できるだろう。

50年後、100年後の地球、そして子どもたちのためにも、私たちのちょっとした意識の改革がより良い未来の一助となるのではないだろうか。

出典元:ゼネラルリサーチ株式会社

構成/こじへい

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