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周囲から自分の顔を瓜実顔だといわれても、どのように反応すればよいのか分からない人も多いでしょう。基本的に瓜実顔は褒め言葉であり、顔の輪郭やパーツに特徴があります。言葉の由来や主な特徴、似合う髪型やメイクのポイントについて解説します。
瓜実顔とは
『瓜実顔(うりざねがお)』とはどのような顔のことを意味する言葉なのでしょうか。具体的な意味や語源、言葉が与える顔の印象について解説します。
瓜の種のような輪郭
顔の輪郭の種類には、丸型・面長・逆三角形・ベース型などがあります。瓜実顔とは、瓜の種のように細長い面長の輪郭の顔を指す言葉です。瓜の種を『瓜実』と呼ぶことが語源となっています。
キュウリやカボチャなどウリ科の植物の種は、いずれも真ん中が少し膨らんだ卵のような形です。面長の顔が瓜の種の形と似ているため、瓜実顔という言葉が生まれました。
瓜自体の形のように、肉づきが豊かで丸々と膨らんだ輪郭の顔を指す言葉ではありません。面長ですっきりとした、やさしい輪郭の顔を意味する言葉です。
和風の美人・美男顔
瓜実顔は、和風の美人顔を持つ人に対する褒め言葉です。平安時代に美人顔の象徴として使われていた言葉であり、現代でも理想の輪郭を指す場合に使われます。
古い時代の絵や写真に面長の顔がよく使われていることからも、瓜実顔が褒め言葉であることが分かります。平安時代には、男性が女性を口説く際にも、瓜実顔という言葉が頻繁に使われていたようです。
女性だけでなく、面長の顔を持つ男性に対しても、和風の美男顔を意味する言葉として瓜実顔が使えます。顔を褒める際に使える男女共通の言葉です。
ただし、人によっては瓜実顔をネガティブなイメージで捉えるケースがあります。褒めるつもりで使っても、嫌な気分にさせてしまう可能性がある点には注意が必要です。
瓜実顔に見られる四つの特徴
瓜実顔には、細長い輪郭だけでなく、目・鼻筋・肌の色にも共通した特徴が見られます。具体的にどのような共通点があるのか、それぞれの特徴を確認し、自分の顔が瓜実顔かどうか判断する参考にしましょう。
面長でやさしい輪郭
瓜実顔の最も大きな特徴は、面長でやや丸みを帯びたやさしい輪郭です。江戸時代に描かれた美人画に登場する、和風の美人女性のような顔を特徴としています。
丸顔やエラの張った顔は、瓜実顔とはいえません。全体が細長く、中央部分に軽い膨らみを持っていることが、瓜実顔の大きなポイントです。
顔だけを見ると、縦長ですっきりとした印象を与えます。大人っぽく見られやすいメリットはあるものの、髪型などの影響で縦のラインが強調されてしまう短所も併せ持つ輪郭です。
切れ長の目
顔のパーツにおける瓜実顔の特徴として、切れ長の目が挙げられます。目尻に向けて縁のラインが細くなっていき、目尻の部分が細長く切れ込んでいるタイプの目です。
ぱっちりとした大きな目は、瓜実顔の人にはあまり見られません。切れ長の目元は、かわいらしい印象というより、クールで大人っぽいイメージを与えやすくなります。
美人画に描かれる女性も、切れ長の目をした和風美人が数多く登場しています。瓜実顔の人は決して冷たい雰囲気を持っているわけではなく、上品な魅力を感じさせる雰囲気の持ち主です。
スッと通った鼻筋
鼻筋がスッと通っている点も、瓜実顔における大きな特徴の一つです。日本画に描かれる和風美人の女性にも、スッと通った鼻筋を持つ女性が多く見られます。
ただし、欧米人によく見られるような、高くて大きな鼻を指すものではありません。日本人に多い小さな鼻でありながら、小高く鼻筋が通っている様子を意味します。
鼻は顔の中心に位置するパーツであり、顔の印象を大きく左右する部分です。スッと通った鼻筋は、どの角度から見ても美しい印象を与えるため、時代を問わず美人顔の象徴とされています。
色白
瓜実顔の人の多くは肌が色白です。『色の白いは七難隠す』ということわざもあるように、他のパーツに多少の難点があっても、色白できれいな肌は美人に見られやすくなります。
平安時代や江戸時代の美人画に描かれる女性も、肌は色白です。現代においても、美白効果の高いスキンケア商品が数多く販売されているなど、白肌志向の高さがうかがえます。
輪郭・目・鼻筋などの特徴と併せて、色白の女性は着物が似合う雰囲気を持っている点も特徴的です。上品で落ち着いた印象を与えやすい上、年齢より若く見られる長所もあります。
どんな髪型やメイクが似合う?
瓜実顔の女性におすすめの髪型やメイク方法を三つ紹介します。瓜実顔の個性を生かし、長所を際立たせるコツを覚えて、和風美人を目指してみましょう。
トップは抑えてサイドにボリュームが正解
瓜実顔に似合う髪型にしたい場合は、トップはふんわりとさせたりルーズに崩したりせず、抑え気味を意識しましょう。
トップにボリュームを持たせたり、トップで遊んだりすると、縦のラインがより強調されてしまいます。自然なこなれ感は出せますが、瓜実顔に向いた髪型とはいえません。
縦のラインを強調させないためには、サイドにボリュームを持たせ、全体をひし形に整えることも大切です。パーマをかければよりボリューム感を出せる上、動きがつくためやわらかい印象も与えられます。
サイドを大きく内巻きにしたり、片側に髪を寄せてサイドポニーテールを作ったりする方法もおすすめです。面長のイメージを抑え、小顔に見せる効果を期待できます。
きっちりまとめ髪で額を出す
瓜実顔の人は広い額を持つ人が多く、額を出す髪型にするとすっきりした印象を与えられます。きっちりと髪をまとめて額を出すのがおすすめです。
前髪を軽くまとめてアップし、ひとまとめにして後ろで止めるポンパドールにすれば、額をきれいに見せられます。トップを抑え気味にねじるのがポイントです。
頭のてっぺんからやや後ろで髪をまとめるお団子スタイルにしても、額を出して元気なかわいいイメージを出せます。
暗めの髪色できっちりまとめた髪型は、瓜実顔の輪郭の美しさををより引き立たせてくれるでしょう。フォーマルなシーンにも向く髪型です。
メイクのポイントはチーク
面長の輪郭は縦のラインが強調されやすく、場合によっては老けて見られることもあります。老け顔のイメージを抑えるためには、高い位置にチークを入れるのが効果的です。
ふんわりと丸い感じのチークを高めの位置に入れることで、頬がふっくらとした印象になり、若々しくやわらかいイメージを与えやすくなります。
丸い形のものはかわいらしく見せる効果があるため、縦ラインの強調を抑えられる点もポイントです。瓜実顔の美しい印象と併せて、かわいいだけでなくきれいな印象も引き立ちます。
おすすめのファッションアイテム
瓜実顔にマッチするおすすめのファッションアイテムを紹介します。髪型やメイクと併せて、美人顔をよりアピールできるアイテムを取り入れましょう。
メガネで横のラインを強調
瓜実顔に最もおすすめのファッションアイテムはメガネです。面長の輪郭で縦ラインが強調されるのを、メガネの横ラインで打ち消せます。
メガネを選ぶ際は、より横のラインが強調できるものを選ぶのがポイントです。レンズの縦幅が広く、シャープなフレームのメガネなら、面長の輪郭が強調されません。
鼻にかける部分のブリッジは、できるだけ低めに付いているものがおすすめです。ブリッジが低い位置にあるほど、鼻の縦ラインの強調を抑えられます。
普段はメガネをかけていない人も、横のラインを強調できるよう、積極的に普段使いのメガネを取り入れてみましょう。
構成/編集部