デリケートな衣類にアイロンをかける時には、あて布の使用が推奨されています。本記事では、どんな時にあて布を使うべきなのか解説。市販されているおすすめのあて布や、あて布が手元にない場合に代用になるものもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【参考】〝当て布〟って本当に必要?大事な服を長く着続けるために覚えておきたいアイロンの正しい使い方
アイロンがけに使う当て布とは? どんな時に必要?
あて布というのは、アイロンと衣類の間に挟む布のことです。主に、熱に弱い生地にアイロンをかける際に使います。あて布を使うと、生地にテカリが出たり、生地が溶けたり焦げたりするのを予防できます。
例えば、ウールやシルク、レーヨン、ポリエステルなどは熱に弱い性質があります。このような生地でできた衣類にはあて布をして、アイロンがけによるトラブルを防ぎましょう。
アイロンがけの際に当て布が必要かどうかはマークや表示で確認
アイロンがけの際にあて布が必要かは、タグなどの洗濯表示を見て確認できます。かつてはアイロンの下に波線があるマークであて布が必要であることが示されていました。
現在では、マークとしてはあて布が必要であることを示すものはありません。あて布が必要な衣類には、洗濯表示のマークの近くに「当て布使用」というような形で、文字で表示されています。
【参考】旧表示と何が違う?アイロンマーク、洗濯マーク、新洗濯表示の正しい読み方
当て布を使ったアイロンがけのコツ
あて布を使う場合も、アイロンがけの方法は普段のものと基本的に同じです。コツは、あて布を乗せる前に霧吹きをして、衣類の形をしっかりと整えておくこと。あて布がずれないように、力の入れ過ぎに注意してアイロンをかけましょう。
当て布を使ったアイロンがけの際は、色移りに注意
あて布として販売されている製品を使うなら問題ありませんが、代用品を使う場合は、布の色に注意してください。熱によって色移りすることがあるので、濃い色の布は避けましょう。白い布がおすすめです。
アイロンの当て布のおすすめ製品を紹介
アイロンのあて布には手近にある布を使うこともできますが、専用の製品も販売されています。ここからは、おすすめの製品をご紹介します。
パナソニック製のアイロン用当て布
アイロン製品を数多く販売しているパナソニックでは、実はあて布もあります。
「スチームアイロンにぴったりのあて布 NJ-A1」は、スチームをよく通し、きれいに仕上げられるあて布です。熱に強く、焦げにくいので安心して使えます。
メッシュ素材で使いやすいニトリのアイロン用当て布
ニトリでは「アイロン掛けしやすい あて布」という製品が販売されています。
ポリエステル製で、耐熱温度は200℃。メッシュ生地なので衣類が透けて見えて、アイロンがけしやすいです。
【参考】ニトリ公式サイト製品詳細ページ
当て布がセットになったアイロンマット
アイロンを頻繁に使わない人は、ダイヤ「セラミックスアイロンマット あて布付き」のようなマットを使ってアイロンがけをすると手軽で便利です。
セットになっているあて布は、滑りがよくラクにアイロンがけができます。取り外しができるので、あて布だけを別に使用することも可能です。
【参考】ダイヤ公式サイト製品詳細ページ
当て布なしでもアイロンがけができる代用品を紹介
アイロンがけの際のあて布は、身近にある布地で代用もできます。
あて布の代用品を選ぶ際のポイントは、熱に強い布であること、熱やスチームが衣類まで届く薄手のものであること、色移りしない白や淡い色の布であることなどが挙げられます。
綿の白いハンカチはアイロンの当て布にぴったり
熱に強い綿100%のハンカチは、あて布の代用に使えます。ただし、濃い色のハンカチを使うと色移りの心配があるので、白や淡い色のハンカチを使うようにしましょう。また、てぬぐいも代用に使えます。
アイロンの当て布や代用品は、セリアやダイソーでも入手できる
店舗によって取り扱いがない場合もありますが、100円ショップでもあて布が販売されています。頻繁にアイロンがけをしない人は、ハンカチのような代用品を100円ショップで購入しても良いでしょう。
アイロンがけをする際のあて布について解説しました。熱に弱い生地の衣類にアイロンがけをする時は、あて布を使わないとテカリが出たり、生地が溶けたりすることがあります。この記事を参考に、あて布を上手く使って、アイロンがけのトラブルを防いでください。
※データは2021年7月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット