近年のスマートフォンにはイヤホンジャックが搭載されていないモデルが多いこともあり、Bluetoothイヤホンはここ数年で急速に普及したデバイスともいえるでしょう。
イヤホンを使うタイミングは人それぞれ。中にはオンライン会議に使用したり、テレワークの作業中に使用するという人も増えているでしょう。そこで今回は、長時間使用する人でも比較的安心のロングバッテリー搭載Bluetoothイヤホンを紹介していきます。
Bluetoothイヤホンの“長時間連続再生”はだいたいどれくらい?
Bluetoothイヤホンの性能は年々向上しており、連続再生時間もだんだん伸びてきています。連続再生時間が5時間前後のモデルは珍しくなくなってきました。
長時間駆動モデルというとある程度主観になってしまうので、今回はイヤホン単体での連続再生時間が10時間以上の製品に限定しておすすめモデルを紹介していきます。
長時間の連続再生が可能なBluetoothイヤホン【JVC HA-XC90T】
最初に紹介するのはJVCの「HA-XC90T」。オープン価格の製品ですが、JVCケンウッド公式オンラインストアでは2万1780円で発売中となっています。
イヤホン本体には大口径12mmドライバーユニットを内蔵、加えて独立音響チャンバーをドライバーユニット背面に設置することで、リアルで迫力のある重低音の再生を得意としています。
肝心のバッテリー性能としては、イヤホン単体で約15時間の連続再生、充電ケースと合わせて使用すれば最大45時間の長時間再生が可能となっています。また、10分の充電で約1時間半の再生が可能なクイック充電にも対応しています。
テレワーク向きの機能として、Qualcomm cVcテクノロジーと高性能MEMSマイクを採用したマイク機能を搭載することで、オンライン会議でもノイズの少ない通話ができるでしょう。
【参照】JVC HA-XC90T
長時間の連続再生が可能なBluetoothイヤホン【ソニー WF-1000XM4】
ソニーのハイエンド完全ワイヤレスイヤホンとして、2021年6月に発売したばかりの「WF-1000XM4」は、各性能において最先端の技術を詰め込んだ製品。ソニーストアでの販売価格は3万3000円となっています。
本製品の特徴は業界最高クラス(※)のノイズキャンセリング性能。2つのマイクで集音した騒音と音楽プレイヤーの音楽信号を一度デジタル化し、騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を生成することで、周囲の音を遮断することができます。
連続駆動時間はノイズキャンセリングオフ時に12時間、オン時には8時間となっています。ケースでは2回分の充電が可能となっており、5分の充電で約60分の連続再生が可能な急速充電に対応しています。
WF-1000XM4はLDACというBluetoothコーデックに対応しています。これは従来の方式よりも多くの情報を伝送できる仕組みで、Bluetoothの特性上これまで難しかった原音の細かい音まで再生可能になっており、ハイレゾ相当の音質を実現しています。
※ 完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2021年4月26日時点。ソニー調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る
【参照】ソニー WF-1000XM4
長時間の連続再生が可能なBluetoothイヤホン【Galaxy Buds+】
スマートフォンブランドとして世界的に人気のGalaxyが販売する「Galaxy Buds+」は、イヤホン単体で11時間、ケース併用で22時間の連続再生が可能なBluetoothイヤホン。わずか3分の充電で約1時間の連続再生が可能な超急速充電にも対応しています。
本体には外側に2つ・内側に1つのマイクが内蔵されており、ユーザーの声をしっかりとキャッチすることができるので、オンライン会議でもクリアな音声を相手に届けることができるでしょう。
本体は(約)22.5mm×17.5mm×19.2 mm、質量は片耳約6.3gで比較的コンパクト・軽量な設計になっているので、長時間使用していてもあまり疲れにくいという特徴があります。
販売価格はオープンとなっており、執筆時点(2021年7月上旬)でAmazonでの販売価格は1万円から1万5000円程度となっています。
【参照】Galaxy Buds+
長時間の連続再生が可能なBluetoothイヤホン【AVIOT TE-D01t】
AVIOTの「TE-D01t」は、公式HPでの販売価格が1万890円と比較的手に入れやすい製品ながら、最大50dB越ものノイズを低減できるノイズキャンセリング性能が搭載されています。
イヤホン単体では最大18時間、チャージングケースと併用すると最大60時間と、今回紹介した製品の中では最長の連続再生時間を誇ります。これだけのバッテリー性能があれば、一日充電を忘れてしまったとしてもそのまま使用できるでしょう。
また、15分の充電で約3時間の連続再生が可能な急速充電に対応。ケースはワイヤレス充電にも対応しています。
圧倒的なバッテリー性能を持つイヤホンですが、10mmの大口径ドライバーで再生される低音、AVIOT独自の音響設計による中高音域の精細さなど音質も優秀な製品。低遅延モードや外部音取り込みモードも使用できる高コスパ製品です。
【参照】AVIOT TE-D01t
※データは2021年7月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦