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ラグジュアリーの究極の形を体現するメルセデス・ベンツの新型「マイバッハ Sクラス」

2021.07.09

メルセデス・ベンツ「メルセデス マイバッハ S クラス」

メルセデス・ベンツは、新型メルセデス・マイバッハ S クラスを発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて先行予約の受付を開始。なお、オーナーへの納車は本年11月以降を予定している。

1921年から美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による圧倒的な高級感で人々を魅了してきた伝説の名車「マイバッハ」。「究極の」「洗練されたラグジュアリー」を追求する威厳と風格を備えたブランドとして現代に蘇ったのが、「メルセデス・マイバッハ」だ。

メルセデス・ベンツによる最新鋭のテクノロジーを備え、ゆったりとくつろげる室内空間にプレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げられた高級素材を随所に採用した、新しい高級車の形である。

「マイバッハ」の誕生から100年の時を経て誕生した新型メルセデス・マイバッハSクラスは、メルセデス・ベンツのフラッグシップであり、持てる最新技術の全てを搭載した新型Sクラスのロングホイールベースモデルからさらにホイールベースを180mmすることで後席の居住性が格段に向上した。

また、リアドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能などショーファードリブンとしての快適性、静粛性を追求した最新技術の数々を採用した。さらに、レザーに施された専用のステッチや使用面積が大幅に増加したインテリアのウッドトリムなどにより、ラグジュアリーを極めたアピアランスが特徴だ。

エクステリアデザイン

エクステリアデザインはクラシックな3ボックスセダンを基調に、フロントのショートオーバーハングとリヤのロングオーバーハングというセダンの伝統的様式に沿った完璧なプロポーションを備えている。

クロームフィンを中央に配したボンネットやメルセデス・マイバッハ専用のフロントグリルは、荘厳とした雰囲気を醸し出し、縦に走る立体的なトリムが際立ったフロントグリルには、中央上部のクローム部分にブランド名の一部である「MAYBACH」の文字が刻まれている。クロームで仕上げられたフロントバンパーのエアインテークは左右方向のボリュームを強調したもの。

新型Sクラスのロングモデルよりホイールベースを180mm延長しているが、乗降性の向上も図ったリアドアとより垂直に近い角度のCピラーにより、バランスの取れたサイドビューとなっている。Cピラーにはサイドトリムに溶け込むフレームによって囲まれた固定型のクォーターライトと、このクルマの特別なステータスを強調するマイバッハブランドのエンブレムを配置。ドアハンドルは格納型とし、空力性能の向上とともに、シンプルでクリーンなデザイン性に寄与している。

威厳をもたらす20インチの鍛造のディッシュタイプアルミホイールを標準装備とし、オプションで21インチの鍛造マルチスポークのアルミホイール*3が選択可能だ。また、フロントドアを開いた際に、足元の地面にマイバッハブランドのエンブレムをLEDで投影するブランドロゴプロジェクターライトを採用している。

*3: リア・アクスルステアリングの最大操舵角が4.5度に制限される。

リアにはツーピース型コンビネーションランプを備えている。メルセデス・マイバッハSクラスでは内部にライトを追加するとともに、一部が動的に点灯する機能が与えられたことにより、夜間走行時には特有の見栄えを演出。リアバンパーとエグゾーストエンドも専用の意匠とし、落ち着きと重厚感のあるリアエンドデザインとなった。

インテリアデザイン

インテリアは、デジタルとアナログのラグジュアリーの融合と調和が図られており、先進技術の象徴ともいうべき大型有機ELメディアディスプレイと高級素材や精巧なクラフトマンシップが独特で上質な室内空間を作り上げている。

12.3インチのコックピットディスプレイの表示モード「マイバッハ」では、メルセデス・マイバッハのステータスをアピールするブランドカラーのローズゴールドが、メーターの周囲と指針にあしらわれている。システム始動時にはコクピットディスプレイとメディアディスプレイに専用のアニメーションが表示される。

アンビエントライトには新たにメルセデス・マイバッハ Sクラス専用の「ロースゴールドホワイト」と「アメジストグロー」の2色が加わる。

シートは新型Sクラスを踏襲した上で、ダイヤモンドパターンとダブルシームを加え、前席バックレストの背面は上質なウッドパネルとアンビエントライトを採用し、高級家具のような雰囲気を醸し出している。ファーストクラスパッケージ(4人乗り仕様)を選択した場合、後席を包み込むようにインテリアウッドトリムが配置され、高級感が演出される。

アクセルペダルとブレーキペダル、ヘッドレストクッション、フロントシートバックレストにはマイバッハブランドのエンブレムがあしらわれ*4、ステアリングホイールやイルミネーテッドステップカバーには「MAYBACH」の文字が刻まれている。

*4: ファーストクラスパッケージ(4人乗り仕様)選択時は左右リアシートバックレストの間のインテリアウッドトリム部にも追加される。

後席の快適性

新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは新型Sクラスのロングモデルよりもホイールベースが180mm*5長くなっており、その延長分のすべてが後席の拡充に充てられている。後席左右のエグゼクティブシートは座面とバックレストを別々に調整することができ、バックレストのリクライニング角度は最大43.5度、もっとも起こした角度は19度に設定されている。

リクライニングポジションにした場合、着座認識機能が誰も着座していないことを確認すれば助手席シートは自動的に前方へ移動。助手席のバックレストは改良型のヘッドレストにより従来よりもさらに前方へ26度倒れるようになり、後席から前方への視界が広がった。

フットレストを助手席側背面に、レッグレストを左右後席下にそれぞれ設け*6、両者を使うとほぼ全身を支える快適なリクライニングポジションとなる。レッグレストは調整範囲が従来と比べて約50mm拡大し、新たにふくらはぎのリラクゼーション機能を備えている。

また、4人乗り仕様のファーストクラスパッケージ*7を選択すると、後席が左右独立シートとなり、クーリングボックス、格納式テーブルやシャンパングラスも装備される。

さらに、サスペンションやパワートレインのセッティングを切り替えることが可能なDINAMIC SELECTには新たに「Comfort 」モードよりさらに快適性を重視した「MAYBACH」モードが設定された。

*5: 欧州参考値
*6: 後席左右には違いがあります。レッグレストは左右ともに装備され、フットレストは助手席側後席のみに装備される。
*7: 全モデルにオプション装備

リアドアの電動開閉機能(後席コンフォートドア)

後席ドアには電動開閉機能を標準装備として採用している。ホイールベースを延長したことによりリアドアも大きく重くなっているが、これを装備することで例えば傾斜のある路面でも容易に開閉することができる。

アクティブブラインドスポットアシストがMBUXに統合されているので、後方から近づく他の歩行者を検知するとドア機能を自動的に停止するなど、開閉時の安全性にも配慮されている。後席コンフォートドアは、ルーフライナーに設置したプッシュスイッチで開閉したり、車外ドアハンドルのセンサー部に触れて閉めるなど、複数の開閉方式に対応している。

リアドアには、ドアの開度を規制しないドアチェックアームと動力式カップリング、追加のドア制御装置などが搭載されている。そのため、開発過程では通常のドアとは異なる広範囲に及ぶテストを行なったという。さまざまな天候が再現できる「気候室」でのテストをはじめ、音響特性や安全機能についても徹底したテストが実施された。

アクティブロードノイズキャンセレーション機能とノイズ低減

高い静粛性を実現した新型Sクラスに加えて、リアホイールハウス周辺部に発泡吸音材を追加、Cピラーのクォーターライトに使用する合わせガラスの厚みを増し、さらにノイズ軽減タイヤを採用するなど、追加のノイズ低減技術が採用されている。

また、アクティブノイズキャンセレーション機能を使用することにより、さらに静かな室内空間とすることに成功した。アクティブノイズキャンセレーション機能は、ヘッドフォンのノイズキャンセリング機能に似た仕組みで、逆位相の音波を発生させて主に不快な低周波ノイズを低減する。

音の再生にはBrumester 4Dサラウンドシステム*8の低音スピーカーを用いるが乗員の耳には聞こえない。サスペンションシステムの6つの加速度センサーから得た基準信号をもとに専用のアルゴリズムによって必要となる逆位相波をあらかじめ計算し、実際のノイズに遅れることなく打ち消す仕組みとなっている。

20km/h以下の低速域や180km/h以上でウインドウノイズが主なノイズとなった場合には自動的に作動を停止。また、サイドウインドウやスライディングルーフが開いているときも逆位相波は発生しない。

*8 : 全モデルにオプション装備(Burmester 4Dサラウンドサウンドシステム選択時)

後席の安全性

後席左右に「SRS*9リアエアバッグ」を搭載し、後席の乗員の安全性の向上を図っている。このエアバッグは前席のシートバックの裏側に格納されており、万が一の事故を検知し、後席の乗員を守るべく展開される。シートベルトの拘束機能を補完し、乗員の頭や首を支えることで、負荷を大きく軽減する。

エアバッグの外縁部はチューブ状となっており、ガスによって強く膨張する一方、その内側となる中央部は周囲の空気を取り込んで柔らかく膨張する。これにより、乗員の体格やチャイルドシートの有無など様々な状況に柔軟に対応して効果を発揮する。

これを万が一の事故の際、膨張させることで表面積が増加し、乗員の傷害の可能性を減らす「SRS*9ベルトバッグ」および座面の前部を跳ね上げることで前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ」と組み合わせることで、より一層後席の安全性を高めている。

また、シートベルトフィーダーが後席左右に採用されている。シートベルトフィーダーはシートベルトの着用を自然な形で促すもので、バックレスト上部に装備されている。リアの左右席のいずれかに着座すると、ベルトフィーダーが自動でシートベルトを手の届きやすい位置まで送り出してくれる。ベルトをバックルに差し込むか一定の時間が経過するともとの位置に戻り、走行中には作動しない。

*9: SRSはSupplemental Restraint System(乗員保護補助装置)の略称。

E-ACTIVE BODY CONTROL

メルセデス・マイバッハ S 580 4MATICはフルアクティブサスペンションのE-ACTIVEBODY CONTROLをオプションで選択することが可能。AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することができる。

ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これによりタイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えずフラットな乗り心地を提供できる。ダイナミックカーブ機能のCURVEでは、コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御する。

また、衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があるとクルマ側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODYCONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるようにする。

四輪駆動 4MATIC とリア・アクスルステアリング

全モデルで、「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用した。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現した。そして、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用し、どのような路面状況でも安定した走行が可能になっている。

従来、大型なボディを有するメルセデス・マイバッハ Sクラスでの四輪駆動システムの採用は、後輪駆動と比較して小回りが効きづらくなるというデメリットを伴ったが後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、そのデメリットを解消した。

駐車の際などの非常に低速な範囲では最大約10度、リアホイールを傾け、駐車時の小回りや、アクティブパーキングアシスト使用時に縦列駐車から発進時の斜め前方への移動などの利便性を高める。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾け、日常の走行シーンでの取り回しが向上する。

約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大3度操舵することで、走行安定性を大きく高める。このリア・アクスルステアリングの採用により、従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や四輪駆動によるメリットも全て並立させている。

•駐車モード:フロントホイールと逆方向および同方向に最大10度(微速)
•シティモード:フロントホイールと逆方向に最大4.5度(約60km/h 以下)
•高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大2.5度(約120km/h 以上)
•ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に最大3度まで。(約60-120km/h)

※数値は全て 欧州参考値

パワートレイン

新型メルセデス・マイバッハSクラスには2種類のエンジンを用意している。メルセデス・マイバッハS 580 4MATICには3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。

エンジン単体の最高出力は503PS(370kW)、最大トルクは700N・mだが、ISGにより20PS(15kW)と200N・mを短時間発生することが可能。低中負荷域で気筒休止する機構も備えており、燃費性能にも配慮されている。

メルセデス・マイバッハS 680 4MATICが搭載するのはメルセデス・ベンツのフラッグシップエンジンともいえる5980ccのV型12気筒ツインターボエンジン「M279」。最高出力612PS(450kW)、最大トルク900N・mという余裕あるパワースペックを備えている。

いずれのエンジンも、9G-TRONICのトランスミッションと4輪駆動システムの4MATICを組み合わせ、必要以上にエンジン回転数を上げることなく快適な走行性能を実現しつつ、前後の駆動力配分を常に最適化している。

※数値は全て 欧州参考値

ラインアップ

メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通り。

関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/s-class/mercedes-maybach-z223/explore.html

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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