SUUMOが関東在住の20代・30代社会人で一人暮らししている男女に聞いた「住まいの設備ランキング2021」についての結果をまとめた結果、コロナ禍で独立洗面台・宅配ボックス・コンロ2口以上のニーズがランクアップしていることが判明した。
付いていて当たり前と思う家の設備・仕様ランキング1位は「バス・トイレ別」
暮らしやすい部屋を選ぶとき、立地や間取りも大事だが、建物や部屋の設備・仕様も大きく影響するポイント。そこで、20代・30代で賃貸住宅で一人暮らしをしている男女に設備・仕様で「付いていて当たり前」「付いていないと部屋を借りない」というものを答えてもらいランキングにした。
5位までの「バス・トイレ別」「エアコン」「クローゼット」「フローリング」「2階以上」は、2017年の前回調査から不動のトップ5となりました。また、6位の独立洗面台までは、男女による順位の違いこそあるものの、共通して上位にランクイン。
7位以降は男女それぞれの違いが見受けられた。まず、男女で大きく違うのは、女性の数値が全体的に高く、設備・仕様に対する要望は男性より女性のほうが高めであることがわかる。これは2017年の前回調査でも同様の傾向だった。
さらにランキングの男女の違いを見てみると、女性は「2階以上」「TVモニター付きインターホン」「オートロック」などセキュリティに配慮した設備・仕様へのこだわりが男性に比べて高いという結果に。また「コンロ2口以上」「ガスコンロ付きキッチン」など、料理のしやすさへのこだわりも強いといえそうだ。
一方、男性は「マンション(鉄筋コンクリート構造)」の順位が女性より高く、建物の構造への関心が強い。
家で使っている便利な住宅設備ランキングで「独立洗面台」が前回調査より大きくランクアップ
現在の住まいに備わっている住宅設備・仕様で、便利だと思うものを聞いたところ、上位にランクインしたのは「エアコン」「バス・トイレ別」「TVモニター付きインターホン」で、いずれも3割以上。2017年の前回調査から不動のトップ3となっている。
注目ポイントは前回7位から今回4位へと大きくランクアップした「独立洗面台」。手洗いへの意識が高まっている現代のトレンドを象徴するデータといえそうだ。
もうひとつ注目したいのが、前出の「付いていて当たり前」のランキングよりも順位が高かったもの。特に「TVモニター付きインターホン」「浴室乾燥機」「洗浄機能付き便座」は、「付いていて当たり前」の調査より4ランク以上アップしてトップ10入りしている。
当たり前に付いているものではないだけに、そのありがたみを実感しながら住んでいる人が多いようだ。
自炊の機会が増え「コンロ2口以上」のニーズが上昇
今の家に「付いていなくて後悔した」と思う設備・仕様ランキングの1位は「宅配ボックス」。2010年の調査では4位だったところから、2017年の調査で1位へと大躍進を遂げ、今回の調査でも1位をキープ。もともとネット通販の利用が増加していたところ、コロナ禍でますます拍車がかかったとみられる。
4位の「コンロ2口以上」も前回の調査では圏外だったところからの大躍進。これもコロナ禍の外出自粛により自炊をする人が増えたことから、ニーズが急上昇したことがわかる。
ランキング上位には、シングル向け賃貸物件ならではの項目が多いのも特徴。「追い焚き機能」「コンロ2口以上」「独立洗面台」などは、ファミリー向け物件では一般的だが、シングル向け物件では削られがちなポイントでもあることから、上位に入りやすいといえそうだ。
調査概要
お住まいに関するアンケート:調査概要
調査実施時期:2021年2月22日(月)~2021年2月24日(水)
調査対象者:20代・30代のシングル男性・女性
調査対象エリア:関東地方一都六県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)
調査方法:インターネット
有効回収数:416※すべて複数回答式
構成/ino.