休日は4つの畑で農作業！住まいを決めてからストレスフリーの仕事を見つけた地方移住成功者の1日

移住となると人生の大変換とばかりに身構えがちだが、移住の先輩たちは軽やかに住む場所を変え、今まで培ってきた仕事のスキルはしっかり移住先でも活用している。都心部ではなしえない、移住先での働き方を教えてもらった。

東京都江戸川区 → 長野県辰野町

通勤途中の風景も楽しくストレスフリーな毎日です！

　東京では路線バスの運転手としてストレスフルな毎日を送っていた野口さん。昔から長野が大好きで、何度も旅行し、いずれは移住したいと考えていた。知人の紹介で出会った妻の真由美さんも移住希望者で、移住セミナーにも積極的に参加した。

「畑付きの古民家を見学してひとめぼれ。ご近所さんのやさしい対応も移住を決めた理由です」

　仕事は何とかなるだろうと、家を決めてから東京のハローワークで職を探した。

「朝は早いですけれど、通勤途中にキツネやカモシカに遭遇したり、空が美しかったり。人間的にものんびりしている人が多く、仕事の自由度も高いので、ストレスなく過ごしています」

　古民家を見つけてから真由美さんのおめでたが発覚。長野で長男、晴生君が生まれた。きれいな空気と土に触れ、自然の中でのびのびと育てている。

「ご近所みんな親切で、様子を見守ってくれます。移住してから野鳥観察の趣味も増えました」

トラック運転手  野口 淳さん
東京では路線バスの運転手、住居は社員寮。長野ではトラック運転手で就職。現地で2度、運転手として転職。夫婦ともに実家は神奈川県横浜市。

休日は4つの畑で農作業。とびきり美味な野菜を収穫。無料で田を借り、米作りも始めた。

仕事は県内に荷物を届けるドライバー。ほぼ縛りがなく、早い日は15時には帰宅でき、子供とも遊べる。

長野県辰野町はこんなトコロ

日本の地理的中心のゼロポイントに位置。日本一ゲンジボタルが発生するホタルの里で、多い時で1日2万匹が発生。定住促進奨励金など支援制度も手厚い。

人口／1万9007人　面積／169.20km²　気温／最高32.9℃ 最低-3.1℃　主な産業／製造業（精密機械）　アクセス／JR新宿駅から特急2時間40分でJR岡谷駅、10分でJR辰野駅　移住相談窓口／まちづくり政策課地方創生係 電話0266･41･1111

取材・文／嶺月香里