都会と地方に家を持ち、両方の生活を楽しむ2拠点生活=デュアルライフ。移住よりも手軽で、観光よりも深く地域に関われることから、働き方をも変える新たなライフスタイルとして注目だ。そんな暮らしにおすすめの地域を自治体サポートとともに紹介!
ディアルライフに2年前から注目、現在は「スーモリサーチセンター」にも籍を置き、多拠点居住に詳しい笠松美香さん。
「デュアルライフの目的は子育て、趣味満喫、プレ移住など様々ですが、エリアとしては都心に近く田舎すぎないトカイナカが便利でおすすめ。観光と違って土地の人々と触れ合い、多様な人間関係を作れます。デメリットは経費が倍増することですが、自治体のサポートも増えているので上手に利用するといいと思いますよ」
今年3月には国が「二地域居住推進協議会」を発足。関係人口を増やし地方の活性化を図る。
「働き方が変われば憧れを実現しやすいディアルライフは、もっと広がると思います」
【2拠点生活成功の秘訣3か条】
[1]どんな2地域居住にしたいかを家族で共有
[2]予算や経費の支払い方法などを事前に決定
[3]地域のコミュニティーに参加して情報収集
群馬県みなかみ町
JR東京駅から新幹線で66分
アウトドアや温泉好きなら迷わずココ
住民票を移す必要はあるものの、3年間、1か月上限3万円まで新幹線通勤費を補助する助成金あり。2拠点居住では負担が大きい交通費が抑えられる。スポット利用やお試し利用もできるサテライトオフィス、コワーキングスペースなど、施設も充実している。
築130年の古民家をリノベーションした「猿ヶ京古民家サテライトオフィス」。ワーケーション向け。
2拠点support
●新幹線通勤費補助金(住民票を移している場合、1か月の新幹線代上限3万円を補助)
DATA
人口/1万8135人 面積/781km² 気温/最低−8.4℃、最高34.7℃ 主な産業/観光業・農業 アクセス/JR東京駅から上越新幹線で66分、東京から関越自動車道で月夜野ICまで約90分 移住相談窓口/観光商工課 電話0278・25・5028
〈KASAMATSU’s Review〉遠距離通勤を見越した新幹線通勤費補助は、条件を満たせば2拠点居住者も利用可能。希望の生活スタイルに合うなら、検討する価値あり。
※DATAは2021年5月取材時のものです。新型コロナウイルスの感染状況により、体験住宅の利用休止やイベント中止の場合があります。
取材・文/内野智子
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雑誌「DIME」8月号では「理想のワーケーション」と題し、コワーキングスペースからサブスクホテル、2拠点生活、移住など、最新の〝働く場所改革〟を大特集。実践するビジネスパーソンに密着し、それぞれの魅力やメリット、デメリットを徹底紹介。また、特別付録に、スマホの動画を3倍に拡大表示して視聴できる「スマホシアタースタンド」がもれなく付いてきます。お早めにお買い求めください!