都会と地方に家を持ち、両方の生活を楽しむ2拠点生活=デュアルライフ。移住よりも手軽で、観光よりも深く地域に関われることから、働き方をも変える新たなライフスタイルとして注目だ。そんな暮らしにおすすめの地域を自治体サポートとともに紹介!
ディアルライフに2年前から注目、現在は「スーモリサーチセンター」にも籍を置き、多拠点居住に詳しい笠松美香さん。
「デュアルライフの目的は子育て、趣味満喫、プレ移住など様々ですが、エリアとしては都心に近く田舎すぎないトカイナカが便利でおすすめ。観光と違って土地の人々と触れ合い、多様な人間関係を作れます。デメリットは経費が倍増することですが、自治体のサポートも増えているので上手に利用するといいと思いますよ」
今年3月には国が「二地域居住推進協議会」を発足。関係人口を増やし地方の活性化を図る。
「働き方が変われば憧れを実現しやすいディアルライフは、もっと広がると思います」
【2拠点生活成功の秘訣3か条】
[1]どんな2地域居住にしたいかを家族で共有
[2]予算や経費の支払い方法などを事前に決定
[3]地域のコミュニティーに参加して情報収集
『SUUMO』副編集長 笠松美香さん
1996年リクルート入社後、『SUUMO新築マンション』編集長などを経て、現職。『SUUMOジャーナル』も統括。
千葉県いすみ市
JR東京駅から特急列車で約70分
頼りになる施設やコミュニティーが充実
10年以上前から移住の取り組みを始めたというだけあって、受け入れ体制がしっかりしている。コワーキングスペースなどの施設はもちろん、人と人をつなぐイベントや交流会なども多く開催。移住者の体験者インタビューなどを掲載した専用サイトもある。
九十九里浜の南端に位置し、温暖な気候で、自然豊かな里山。農作物、海産物も豊富でおいしいものが多いのも人気の理由。
2拠点support
●住民票を移した場合、移住支援や創業支援あり ●専用サイト「いすみ暮らし情報サイト」
DATA
人口/3万6899人 面積/157.50km² 気温/最低−0.8℃、最高33.6℃ 主な産業/農業・漁業 アクセス/東京・羽田からクルマで約60分、JR東京駅からJR外房線大原駅まで特急で約70分 移住相談窓口/企画政策課 電話0470・62・1332
〈KASAMATSU’s Review〉もともと移住者が多い地域のため、定住していない2拠点居住者にもやさしいエリア。コミュニティーなどもしっかりできているので、安心です。
※DATAは2021年5月取材時のものです。新型コロナウイルスの感染状況により、体験住宅の利用休止やイベント中止の場合があります。
取材・文/内野智子
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