目的によって様々なスタイルが存在する2拠点生活(デュアルライフ)。週末のアウトドアライフを楽しむ家族、リタイア後の移住を見据えたご夫婦、単身赴任のように2拠点生活を行なう地域おこし協力隊員。実際に2拠点生活をしている彼らの生活スタイルと、生の声をご紹介!
東京都品川区 ⇔ 静岡県静岡市
いつか地元に戻るため、2拠点居住で地盤固め
故郷の静岡市にある実家と東京都内で2拠点生活を送る小林大輝さん。静岡市では、テレワーク推進を担当する都市型地域おこし協力隊としても活動中だ。
「大学進学をきっかけに静岡を出て以来、都内で暮らしています。地元は好きでしたが、スキルや経験を手に入れて成長するなら、刺激のある都会がいいと思ったから。いつかは家族を連れて静岡に移住したいとは思っていましたが、いきなり移住ではハードルが高い。そこで地域おこし協力隊として僕だけ2拠点生活を始めてみたんです。どちらの仕事も基本的にテレワークできるので、都内と静岡の普段の生活はほぼ同じ。ならばコンパクトで便利な静岡のほうがいいかなと。こちらで仕事の人脈も広げられ、生活のイメージもできたので、近く家族とともに完全移住する予定です」
2拠点居住をしたことで、地元の良さを再認識したという。
会社役員(クリエイティブディレクター)小林大輝さん
1週間のうち2~3日は静岡で仕事、休日は都内にいることが多い。新幹線を使えば1時間で到着するので、決して遠いとは思わない。
昨年オープンしたシェアオフィス「=ODEN」は頻繁に利用。友人も増えた。
東京の自宅は、静岡にも通いやすい大崎に構える。セルフリノベしたというマンションもセンスあふれる空間で、仕事がはかどりそう。
2歳の息子さんとの静岡の海で遊ぶのが楽しみな小林さん。子育てするなら静岡がいいという思いがまもなく形になる。
静岡県静岡市はこんなトコロ
企業や個人事業主が対象の「お試しテレワーク体験」では市内のコワーキングスペースの利用料や宿泊費、交通費を一部補助。気軽に2拠点居住体験できる。
人口/69万2379人 面積/1411.83km² 気温/最高37.2℃ 最低-1.1℃ 主な産業/製造業・農業・漁業 移住相談窓口/静岡市移住支援センター 電話080・2125・1591
取材・文/内野智子
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