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DIYに便利な「曲尺」の正しい読み方と使い方

2021.07.06

建築や木工などの職人仕事には欠かせない「曲尺」。一つ持っていればさまざまな使い方ができる便利な大工道具だ。ではこの「曲尺」、そもそも何と読み、どのようなものを指しているのだろうか。

そこで本記事では、曲尺の読み方、特徴や用途について詳しく解説していく。使い方が分かればDIYにも活用できるはず。

曲尺とは

はじめに、曲尺の特徴について解説する。「曲尺」という言葉を見てどのような道具なのか思い浮かばなかったとしても、以下の解説を読めばピンとくる方も多いはず。

直角に曲がった金属製の定規を指す

曲尺の読み方は「かねじゃく」。これは大工道具の一つで、直角に曲がった定規のことを指す。アルファベットのL字型をしていて、長い方は「長手(ながて)」、短い方は「短手(つまて)」と呼ばれる。それぞれの長さは長手が50cm、短手は25cmで作られている物が一般的だが、サイズや目盛りの配置・表示などの種類はさまざま。曲尺の素材についてはステンレス、鋼、真鍮などの金属製が主流だ。

曲尺の発祥の地は中国。古代中国の著名な工匠である魯班(ろはん)が、初めて曲尺を作った人物とされている。中国で生まれた曲尺を日本に持ち込み、大工に広めたのは、日本最古の木造建築である法隆寺を建てた聖徳太子。曲尺の他にも、建築に必要な知識を大工に広め、日本の高度な建築技術の基礎を築いた聖徳太子は「大工の神様」とも呼ばれている。

「曲尺手」は直角という意味

曲尺に関連する言葉に「曲尺手(かねんて)」がある。これは「直角」を表す大工用語だ。また、曲尺手には「直角に曲がった道」という意味もある。江戸時代の宿場町でよく見られた曲尺手は、敵の侵入を阻むための軍事的な目的や、大名行列同士がかち合わないようにするために作られたとされている。

曲尺のさまざまな用途

曲尺は、直線の長さを測ったり直角の角度を測ったりする以外にもさまざまな用途がある。ここからは曲尺の便利な使い方をいくつか紹介しよう。

直角の確認、角度を測る

曲尺の角は90度・直角になっているため、曲尺の角を木材の角に当てることでその角が直角かどうかを確認できる。また、曲尺を使って30度、45度、60度を測る方法もある。分度器がなくても曲尺一つで角度が測れる便利な使い方だ。

木材を等分割する

曲尺があれば、簡単に木材を等分割できる。例えば木材を三等分にしたい時、木材の幅が9cmであれば暗算で3cmごとに印を付ければ良いとすぐに分かる。しかし、幅が10cmの木材を三等分したい時は計算では割り切れないため、正しく三等分できる位置に印を付けるのは難しい。

そんな時に曲尺が役に立つ。まず、曲尺の角を木材の片端に固定し、長手の方の目盛が3で割り切れる数字になるように反対側の端に合わせる。15cmで合わせたとすると、長手の目盛5cmごとに印を引けば正確な三等分ができる。

円周の長さを測る、丸太から取れる最大の正方形の大きさを測る

曲尺の表には「丸目」、裏には「角目」と呼ばれる目盛が備わっており、それぞれ別の用途で使用される。表の丸目では丸太や筒などの円周の長さを測定可能。円周は「直径×3.14」の計算式で求めるが、丸目の目盛は元から長さに3.14を掛けた数字が印字されているため、円の直径を丸目で測れば、その長さが円周となる。

一方、裏の角目の目盛は丸太から取れる最大の正方形の大きさを測る時に使える。曲尺の角の部分を丸太の端に合わせ、長手と短手それぞれが丸太の円周と重なる2か所に印を付ける。その2か所の印の距離を角目で測れば、その長さが丸太の直径となる。こうすることで、丸太から切り出せる最大の正方形を一辺の長さを求めることも可能だ。

曲尺には三平方の定理や円周率などの数学の知恵が詰まっている。ここで紹介した用途以外にも便利な使い方があるため、DIYや木工に興味のある方はぜひ使い方をマスターしよう。

曲尺には別の呼び方もある?

最後に曲尺の別の呼び方である「差し金」について解説する。差し金にちなんだ諺(ことわざ)や慣用表現も併せて覚えておこう。

曲尺は「差し金」とも呼ばれる

曲尺には「差し金(さしがね)」という呼び名もあリ、同じ「さしがね」という読み方で「指矩」「指金」と別の漢字で表記されることもある。ちなみに「差し金無くては雪隠(せっちん)も建たぬ」という諺があるが、これは差し金がなければトイレも建てることができないことを意味する。転じて「何事も成し遂げるためにはそのための準備や方法が必要だ」という教えを表す。

「差し金」には影で人を操るという意味も

差し金には「陰で人を操ること」という意味もある。小説や映画の中では、事件の黒幕の正体に迫るシーンなどでよく見られる「〇〇(人物の名前)の差し金」という言い回し。この差し金は大工道具ではなく、人形浄瑠璃や歌舞伎などの舞台で使われる小道具に由来している。

人形浄瑠璃では人形の腕に長い棒が取り付けられており、これを操ることで人形を動かす。また、歌舞伎では先端に作り物の鳥や蝶などを付けた細い竿を動かして小動物の動きを表現する。このように、人形を操作するための棒の部分を舞台用語では「差し金」と呼ぶ。そのことから、陰で人を操ることを「〇〇の差し金」と言うようになったようだ。

文/oki

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