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写真がうまくなる一眼レフ「FM2」のデザインを受け継いだNikonの最新ミラーレス「Zfc」をハンズオン!

2021.07.02

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

外見は一眼レフだが中身は最新ミラーレス

Nikonのミラーレスに欠けているもの、それはクラシカルデザインであるというコンセプトから「Z50」をベースに開発された新製品が「Zfc」なのだ。ボディだけではなく、オールドニッコールレンズ風のデザインの単焦点レンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」まで作ってしまった所にNikonの本気度が感じられる。

このため「Zfc」には2種類のレンズキットがあり、標準ズームレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」が付属する「Z fc 16-50 VR SLレンズキット」と、単焦点レンズキットのZ fc 28mm f/2.8 Special Edition キット」が選べる。標準ズームレンズは本機のために新たにシルバーカラーが用意された。

発売はどちらも7月下旬で、価格は「Zfc」ボディ単体が約13万円、標準ズームキットが約15万円、単焦点キットが約16万円を予定する。

Nikon F3以前に使われていた文字が垂直の旧ロゴを採用、精悍なイメージだ

ダイヤルのデザインはNikon SPに似ている。FM2のダイヤルは外側が黒い

レンズに絞りリングがないのため液晶画面にF値が表示される

ダイヤルの滑り止めが2段になっているのもNikon SPを思わせる

液晶モニターはバリアングル方式を採用

フラットボディは持ちやすく、実は軽い!

外見はレトロな「Z fc」だがボディはマグネシウム合金を採用、重さは約445g、これに標準ズームレンズの重さ135gを加えても580gにしかならない。銀塩のFM2を持ったことがある人なら分かるだろうが、ボディだけで540gもあったのだ。私の持った感想は、すごく軽い。まあミラーレスなのだから当たり前なのだが、外見からのギャップは大きい。

最近のミラーレスと違いグリップがないため持ちにくいかと思ったが、これがしっくりくる。標準ズームだとレンズが小さすぎるが、もう少し大きめなレンズなら左手がレンズ、右手がボディで問題なく操作できるだろう。逆にレンズが軽ければ全体の重量も軽いので片手でホールドできる。昔の一眼レフはモータードライブを付けなければグリップなどなかったのだから、それを思い出せばいいのだ。

私のオススメのレンズキットは標準ズームレンズキットだ。DXフォーマットのZマウントレンズはまだ本数が少ないので、16ー50mmは外せない。発売予定の18ー140mmよりも広角側が広いし小型軽量である。単焦点レンズキットのレンズは42mm相当になり、これ1本で何でも撮るのは難しい。

どうしてもグリップが欲しい人には純正オプションが用意されている

28mmF2.8はフルサイズ対応の単焦点レンズ。Aiニッコールレンズを思わせるデザインだが絞りリングはない。まあ、絞りはコントロールリングで変更できる。防塵防滴仕様で重さは約160gで「Z fc」に装着すると焦点距離は42mm相当になる

16-50mmF 3.5ー6.3は沈胴式レンズでDXフォーマット。重さ約135g、厚みは約32mmしかない。レンズに光学式手ブレ補正機能を内蔵。4,5段分の効果を発揮する。画角は24mm〜75mm相当になる

6色から選べるプレミアムエクステリア張替キャンペーンも実施

「Z fc」の発売を記念して、プレミアムエクステリアを6色から1色を選んで無料(送料1870円が必要)で張り替えてもらえるキャンペーンが実施される予定。ボディ単体及びレンズキット購入者を対象におこない各色予定数量がなくなり次第終了となる。カラーはホワイト、ナチュラルグレー、サンドベージュ、コーラルピンク、ミントグリーン、アンバーブラウン。ニコンダイレクトで注文する場合は、事前にカラーを指定して張り替え済みの製品を受け取れる。キャンペーン終了後も4950円で張り替えができ、黒に戻すことが可能だ。

6色から好みの色を選んでエクステリアを張り替えてもらえる。納期は約2週間

写真・文/ゴン川野

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