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パパ必読!親子の公園遊びは探検隊ごっこ&スマホでぐっと楽しくなる!

2021.07.03

 子どもたちはもうすぐ夏休み。コロナ禍でステイホームが続いたこともあって、子どもたちを自然の中で伸び伸びと遊ばせたいと考える親御さんも多いと思います。

 今回、@DIMEでは小学館の子育てサイト「HugKum」と共同で、「夏休み目前、ママの気持ちアンケート調査」を実施しました。その中で、「子どもの夏休みに夫に期待すること」を尋ねたところ、一番多かった回答は、「公園など屋外に子どもを連れ出すこと」でした! もはや夏の外遊びはお父さんの任務といえるかもしれません。
公園で子どもを遊ばせながら親はスマホに夢中…ではなく、せっかくの親子時間を一緒に楽しみたいですよね。

 そこで、野あそびのプロ・中山康夫さんに、子どもが外で遊ぶメリットや注意事項、親子で楽しめる遊び方について教えてもらいました! スマホの使い方で遊び方が広がりますよ。

中山康夫さん
野あそびのプロ集団「ろぜっとわーくす」代表。全国の小学校、幼稚園、保育園、児童館、母親クラブ、子ども会などの依頼を受け、子どもたちの自然ふれあい活動の実践や講演会、指導者の研修会などを実施している。NHK Eテレ「まいにちスクスク 親子の外遊び指導」などテレビ出演、著書多数。

子どもの成長には外遊びが超重要

 そもそも子どもが外で遊ぶメリットとは何でしょうか。

 中山さんは、脳科学の研究からも明らかになってきていると言います。

「人間の子どもは脳が非常に未熟な状態で生まれ、4~5歳頃までに大人の9割くらいまで成長します。しかし、その過程で五感を通しての刺激がないと、脳は発達することができないことが分かってきました。脳をバランスよく発達させるには、子どもの五感を刺激することが必要なのです。脳の成長は学童期まで、すなわち7~8歳頃までと言う研究者もいます。そういう意味では、小学3年生ごろまでに五感体験を野外でたっぷり体験させてあげることが大切です」

「○○探検隊遊び」がてっぱんです!

 子どもの成長には外遊びが欠かせないことはわかりましたが、自然遊びに不慣れだとパパも子どもも楽しみ方がわからないですよね。そこで、中山さんがすすめるのは「○○探検隊遊び」です。

「今日は○○公園探検隊をやろうと、パパが隊長、子どもが隊員をやります。隊長と隊員と言う関係づけをすることで、子どもたちは単なるパパというよりも、劇遊び的な展開を期待し、能動的にやってみようと意欲が向上します。隊長のお仕事は隊員に指令を出すこと、隊員のお仕事は指令をクリアすることです。

 小さな子どもたちが好きなのは、探すこと。例えば『今日は自然の中に丸い物を探そうね』と指令を出す。すると子どもたちは、丸いどんぐりや、葉っぱについている虫が食べたと思われる丸い穴を探してきたりして、パパに報告してきます。課題をクリアできた時には、思いっきり褒めてあげましょう。

 幼児でも色は理解できますから『黄色い物を探そう』でも大丈夫ですし、条件を組み合わせて、『まるくて黄色い物』と、レベルアップすることもできる。甘いにおいのする物、チクチクする物、すべすべする物など、五感の嗅覚や触覚をテーマにしても良いでしょう」

中山さんが探検のテーマを決める際に使っている牛乳パックのサイコロ。牛乳パックの底の部分を切って立方体になるよう組み合わせ、文字や形を書いたもの。サイコロで決めると、子どもたちも気分が盛り上がる。

 探検隊遊びであれば、自然に詳しくないパパも子どもたちと一緒に楽しめそうです。友だちの家族と公園やキャンプに行くようなシチュエーションにもいいですね。

生き物を調べられるスマホアプリが活躍

 自然の中には、毒を持つ虫や植物が多く存在するため、公園など整備された場所以外では知らない虫や植物にはむやみに触らないことが大事だと中山さんは言います。しかし、怖がってばかりでは自然は楽しめない。そこで役立つのが、スマホのアプリです。

「今は、スマホで生き物を調べるアプリがたくさんあります。私は、虫を調べる際には『Biome(バイオーム)』、植物など自然全般を調べるには、『Google レンズ』を使っています。虫や植物の名前を知ったり、毒や危険がないか、飼育の方法を調べたりするのに活用できます」

 見つけた生物の名前が分かるだけでも、子どもたちの関心や好奇心をさらに高めることができそうです。スマホアプリを活用すれば、子どもたちからの尊敬も得られそうですね。さっそく子どもたちと野遊びに出かけたくなってきたのではないでしょうか。

「Biome」
日本のほぼ全種にあたる9万2000種以上の生物を収録。AIによる名前判定機能に加えて、自分で撮影した生物をコレクションしたりクエストに参加したりして楽しめるアプリ。
https://biome.co.jp/app-biome/

「Google レンズ」
カメラで撮影するだけで、物の名前の判定や外国語の翻訳ができるアプリ。判定機能は植物や動物にも対応しており、種類の特定に役立つ。iOSには「Google アプリ」の名称で同機能が提供されている。
https://lens.google/intl/ja/

熱中症と危険生物には要注意

 最後に、外遊びをする際、安全面で大人が気をつけるべきことを聞きました。最重要項目として、中山さんは熱中症と危険生物への対策を挙げます。

「熱中症を防ぐには水分をこまめに補給することが大事ですが、子どもは一生懸命遊ぶと水分補給を忘れてしまいます。子どもの顔を見て、赤く火照っているなら、水分を補給させる必要があります。また、体温を上げないために帽子も効果的です。できれば首筋を覆うタイプの帽子、それがない場合はタオルや手ぬぐいを首に巻くことでも熱中症のリスクを軽減できます」

 最近は、首に掛けるタイプのファンなど、熱中症対策のアイテムもあるので、それらを活用するのもいいですね。

「野外には危険な生き物がたくさんいますが、さしあたって死の危険があるのは、スズメバチやアシナガバチです。ヒスタミン毒を持っているので刺されると重篤化しやすく、アナフィラキシーショックによって亡くなる方もいる。蜂から身を守るのに大事なのは、絶対に手で振り払わないことです。怖くても、じっと動かない。なぜなら、蜂は刺したくて近づいてくるわけではないからです。蜂は甘い物を好み、子どもの汗をジュースと勘違いして近寄ってくることが多い。じっとしていればそのうちにいなくなります。

 ただし、蜂の巣が近くにある場合は、話が別です。蜂は本能的に巣にいる赤ちゃんを守るために、人間に突進してくる。その場合はじっとしてないで逃げて下さい」

 スズメバチは都市部にも多く生息しており、近所の公園だからといって油断はできないと、中山さんは言います。

「蜂に注意するよう看板が設置されている公園もありますから、そういう所では遊ぶのを避けてください。また、蜂は黒い物を狙う習性を持っているので、黒以外の帽子をかぶることは、熱中症予防だけでなく蜂への対策にもなります」

 以上のことに気をつけながら、親子の夏時間を楽しんでくださいね!

取材・文/小口覺

 

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