スマートフォンの機種変更を行った際にはSIMカードを新しい機種に差し替えるため、多くの人はこれまで使っていたスマートフォンを売ったり、押入れの隅にしまっているでしょう。
実は古いスマートフォンは、SIMカードがない状態でもWi-Fiと接続することである程度の作業を行うことができます。では、使わなくなってしまったスマートフォンでできることや活用方法をいくつか紹介していきましょう。
スマートフォンはWi-Fiがあればデータ通信が行える!?
SIMカードが入っていないスマートフォンでも、Wi-Fiと接続することでデータ通信が行えるようになるため、ある程度の動作は可能。全機能が使用できるわけではありませんが、使い方によっては便利に活用できるのでぜひ参考にしてみてください。
ただし、古いスマートフォンはOSのアップデートに対応しておらず、使いたいアプリの動作環境外である場合もあるので、Wi-Fiのみでスマートフォンを運用したい場合は事前に使いたいアプリの動作環境を確認しておきましょう。
Wi-Fi通信のみのスマートフォンでできること【SNS全般】
SIMカードがないスマートフォンでもWi-Fiに接続すればデータ通信が行えるため、TwitterやInstagramといったSNSアプリは基本的に使用できます。
LINEの場合は、Wi-Fi通信のみでも利用こそできますがログインに電話番号を使うこともあるほか、複数のスマートフォンで同一アカウントにログインできない仕様になっているので、SIMカードを挿入しているスマートフォンで運用するのがおすすめです。
また、電話番号に紐づいてメッセージを受送信できる「SMS」機能は使用できないので注意しましょう。
Wi-Fi通信のみのスマートフォンでできること【インターネット検索】
SIMカードがないスマートフォンでもインターネット検索は使用できます。キッチンに据え置きしてレシピを検索・表示するためのデバイスとして固定するといった使い方をしても良いでしょう。
Wi-Fi通信のみのスマートフォンでできること【動画・音楽の再生】
Wi-Fi通信のみでデータ通信が行えるため、SIMカードのないスマートフォンでも、アプリが使用しているOSに対応していれば、NETFLIXでの動画視聴やSpotifyでの音楽再生は基本的に可能です。
また、動画や音楽のダウンロードに対応しているサービスの場合Wi-Fi環境下でコンテンツをダウンロードし、Wi-Fiに接続していない屋外で再生するといった使い方も可能になります。
Wi-Fi通信のみのスマートフォンでできること【写真・動画の撮影】
SIMカードのないスマートフォンでもカメラ機能は使用できるので、写真・動画の撮影が可能です。カメラ機能は基本的にデータ通信機能を使用しないので、Wi-Fiに接続していなくても撮影自体は可能となっています。
基本的にデフォルトで搭載されているカメラアプリは使用できますが、後からインストールして使用するカメラアプリ・レンズアプリはOSのバージョン次第で動かないこともあります。
また、撮影した写真をSNSにアップしたりクラウドにバックアップをとるといった作業にはデータ通信が必要となることがほとんどなので、外出先で写真を撮り、自宅のWi-Fiと接続して共有するといった使い方が求められるでしょう。
Wi-Fi通信のみのスマートフォンでできること【ゲームアプリ】
パズルゲームやFPSゲームなども含め、OSのバージョンが対応していればほとんどのゲームアプリがWi-Fi接続のみのスマートフォンでもプレイ可能です。
また、プレイにデータ通信機能を使用しない一部のゲームは、Wi-Fiに接続した状態でインストールやアップデートをしておくことで、屋外のWi-Fi環境がないシーンでもプレイすることができます。
Wi-Fi通信のみのスマートフォンでできること【おサイフケータイ機能】
おサイフケータイ機能に対応しているスマートフォンであれば、例えばモバイルSuicaといったタッチ決済が使える場合があります。
Wi-Fiに接続しているときにモバイルSuicaをチャージしておけば、改札を通る時や買い物をするときにデータ通信が行えなくても問題ありません。
ただし、d払いやau PAY、PayPayなどのバーコード決済はデータ通信が利用できる状態でなければ表示できないので注意しましょう。また、スマートフォンの機種やOSのバージョン、使用する決済サービスによっては利用できない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
※データは2021年6月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦