医師の約8割は年収1,000万円以上 「副業」をする理由とは?
一般的に「高収入」と考えられている医師だが、実は半数以上が副業をしていたことが医師のともの調査で判明した。
医師の半数以上は副業経験があり
約3分の1にあたる34%(322人)の方が現在も何かしらの副業をしている。
医師の約8割は年収1,000万円以上
上記の通り、「医師は高収入である」という一般的なイメージと相違はないようだ。全体の約8割が年収1,000万円以上と回答している。
また、副業で得た収入も他職種に比べると水準が高く、副業だけで1,000万円以上稼いでいる方も1割ほどいた。
医師の副業は医療関連だけじゃない、バリエーションに富んだ副業内容
医師の副業1位は、医療機関や介護施設などでの「非常勤勤務」(※)。※非常勤勤務とは:一定期間、決まった曜日や時間帯で働く「定期非常勤」と、空いている日に単発で働く「スポット」の2種類がある。
続いて、コロナ禍で需要が高まっている「株式投資・FX」が2位、「不動産投資」が3位になった。このように医師の副業は医療関係だけではなく、内容は多岐に渡っていることがわかる。
その他の回答内容 ※一部、抜粋してご紹介
動画配信(YouTuberなど) / プログラミング / 外資系コンサルタント / 動物のブリーダー など
副業をする理由1位は「収入を増やしたい」
副業をする理由1位は、「収入を増やしたい」。多職種に比べると高収入の医師ですが、今回の調査からは「拘束時間が長いので時給換算すると別に高くない」、「若いうちは世間が思うほど貰ってない」、「責任と収入が比例しない」、「研究活動や奨学金の返済などで出費も多い」といった回答が多く、厳しい実情がわかる。
続いて、「本業以外で収入源を確保したい」が2位に。医師という職業であっても、不景気によって先行きに不安を感じる方が多かった。
また、収入は重視せずに幅広い症例を学ぶために副業をする方も多く、「スキルや経験値を身につけたい」が3位になった。
その他の回答内容 ※一部、抜粋してご紹介
医局から副業をするよう指示された / 知人に診療を手伝ってほしいと頼まれた / 義務感 など
副業をしない理由1位は「時間の余裕がない」
副業をしない理由1位は「時間の余裕がない」。前述でも述べた通り、拘束時間が長かったり、業務だけでなく研究活動もされていると副業をする時間が取れないという方が多かった。
また、副業に寛容な勤務先もある反面、国立病院などでは副業を禁止しているため、「職場で禁止されている」が2位になった。
調査概要
調査対象:20~80代の男性医師・女性医師938人
調査内容:医師の副業について
調査期間:2021年5月18日(火)~2021年5月31日(月)
調査方法:インターネット調査
構成/ino.