エアコンの冷房運転をしてみて、なんとなく効きが悪いと感じたり、部屋がホコリっぽくなると感じたことはありませんか?
そんな時はエアコンのフィルターを掃除してみましょう。冷房の効きが改善されたり、運転時特有のホコリっぽさが解消され、さらには節電につながる可能性があります。
エアコンの「フィルター」は1つじゃない?
最初に知っておきたいのは、エアコンのフィルターは1つではないということ。
機種にもよりますが、一般的にエアコンのフィルターには「エアフィルター」、「空気清浄フィルター」、「除菌フィルター」、「アクティブクリーンフィルター」などがあります。
掃除ができるエアコンのフィルターは「エアフィルター」だけ
「エアフィルター」、「空気清浄フィルター」、「除菌フィルター」、「アクティブクリーンフィルター」の内、私たちがお手入れできるのは「エアフィルター」のみ。エアフィルター以外のフィルターは、交換や専門業者による定期的な掃除が必要となります。
ではエアフィルターをお手入れすると、主にどのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、フィルターに詰まっていたホコリを落とすと、風量が増して空気をスムーズに送り出せるようになる可能性があります。同じ消費電力でよりパワフルな風を送れるようになるため、節電につながるケースもあるでしょう。
エアフィルターを掃除する主なメリットはもう1つあります。それはエアコンの内部が汚れにくくなるということ。エアコンの内部ではカビが発生しやすく、そのカビによって嫌な臭いや汚れた空気が部屋の中に排出されるケースもあります。
ですがフィルターを掃除することによって、カビの栄養分であるホコリが入りにくくなり、エアコン内部に汚れがつきにくくなるのです。
【参照】ダスキン
エアコンのエアフィルターを掃除する方法
それでは早速、エアコンのエアフィルターを掃除してみましょう。なお、製品によってはカバーやエアフィルターの取り外し方が異なるケースもあるため、取扱説明書をチェックしてみてください。
1:エアコンのカバーを取り外します。
2:エアフィルターを取り外します。
※長らくお手入れしていない場合は、エアフィルターに付いたホコリが舞い散る可能性があるため、エアフィルターを取り外す前に掃除機で軽く吸い取りましょう。
3:取り外したエアフィルターのホコリを掃除機で吸い取ります。この時、エアフィルターの裏面から吸い取らないよう注意しましょう。エアコンの空気は表面から裏面に向かって通るため、ホコリも同じ方向で出ようとします。ですが裏面から吸引してしまうと、さらにホコリがエアフィルターに詰まってしまう可能性があるのです。
4:汚れが激しい場合は水洗いをします。なお、水洗いをする場合はホコリが詰まるのを防ぐために裏面から水を流しましょう。
5:水洗いをしたエアフィルターを日陰で乾燥させます。水分が残っているとカビの原因となる可能性があるため、完全に乾燥させましょう。
6:エアフィルターが乾燥したらエアコンに取り付け、カバーを戻して完了です。
エアコンのエアフィルターを掃除する頻度はどれくらい?
エアコンのフィルター自動掃除運転を使っている場合は、1シーズンに1回程度でもOKです。
【参照】シャープ
エアコンを自動掃除運転しない場合は2週間に1回が目安
自動掃除運転を使っていない場合、使用状況にもよりますが、エアコンを毎日使っているのであれば、2週間に1回程度のお掃除がおすすめです。
お湯や洗剤は使ってもいい? エアコンのエアフィルターを掃除する時の注意点
エアコンのエアフィルターの汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤でつけ置き洗いをする方法もあります。
一方でいくつか注意点もあります。エアフィルターを掃除する時や乾かす時には、以下のものを利用しないようにしましょう。変色や変形、傷の原因となります。
◯タワシのような硬いもの
◯シンナーやみがき粉
◯漂白剤
◯40℃以上のお湯
◯ドライヤー
◯ストーブ
◯直射日光
【参照】パナソニック
※データは2021年6月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸