結局のところ、サウナで人間の体ってどんなに温まってんの? 水風呂でどのくらい冷えるの? 単純明解な疑問に、サーモグラフィーで迫る!
※こちらの記事は小学館から絶賛発売中のサウナムック「Saunner+」から一部抜粋して掲載しています。ぜひ合わせてご覧ください。
サウナ前の平常時の全身体温。37℃以上の部分に色がつくようサーモグラフィーは設定してある。
サウナ室が熱いほど、体もより温まる……常識的にも、体感的にもそう理解はしているけれど、どんな感じで温まってるんだろう?
サウナ室はベンチの高さが1段変わると、温度が10℃変わるという。これも実際サウナに入れば「あ、ホントだ!」と体感できるが、その室温の違いが、実際に人間の体の温まり方にどんな違いを生むのだろうか?
できるだけ暖まり方が同じであると思われる、似たような背丈と体格の検体2名が、サウナ室の違う条件で温まった時、体の温まり方にどんな差が出るか検証した。
〝温まり方が同じであろうと思われる〟といっても、体質の違いもあるだろうと、検証する前に、まずは同じ条件の『サウナ中段で同時間〝5分〟温まる』という検証をすると、左・イシザキのほうがごくわずか温まりやすいのでは? という結果が出たが、これは誤差の範囲と思っていいだろう。
そして検証本番。『サウナの最上段(3段目)と下段(1段目)に分かれて7分温まった』時に、2人の温まり方にどの程度の差が出るのか? という検証。
一目瞭然。20℃温度が高いといわれる最上段のカワムラのほうが段違いに体温が上がり、一度体を水風呂で冷やしても、休憩を挟めば平常時以上にまた体が温まってきた。
当然だが、より熱い場所は、より体を温めるのだ。
ただおもしろいのは、温度の低い下段で〝7分〟温まったイシザキの体温が、もう少し温度が高いはずの中段で〝5分〟温まった時よりも、若干温まっていること! 低めの温度でも、サウナ室にいる時間が長ければ、体はしっかり温まるということだろう。
熱いサウナが苦手な人は、温度低めの場所でも長時間いれば、熱いサウナに短時間いるより温まるのだ。
まずは中段で5分入ってみました。
結論!
同条件の場合、左・イシザキのほうが温まりやすく回復しやすいことがわかった。が、誤差の範疇と言ってもいい程度の違いだろう。今後、この結果は気にせずに!
座る位置で温まり方はどう変わるのか?
結論!
熱い上段に座れば、下段よりも体は確実に熱くなる。そして極度に温まった体は、水風呂で体を一度冷やしても、徐々に回復どころか平常時以上にポカポカに。