廃校を利活用、サウナ小屋は手作り、水風呂は裏の清流、自然の恵みで生まれた徳島県三好市のサウナ「シモノロ・パーマネント」

四国八十八か所霊場巡礼を、2度も完全踏破したサウナフォトジャーナリスト・オグ裸が自らの足で見つけた珠玉のサウナたち！！　汗と一緒に涙も出るようなストーリー。

※こちらの記事は小学館から絶賛発売中のサウナムック「Saunner＋」から一部抜粋して掲載しています。ぜひ合わせてご覧ください。

シモノロ・パーマネント　徳島県三好市

火、風、水、そして森。サウナの源流が四国にあった！

Sauna Data
［住］徳島県三好市池田町西山中塚1093　旧下野呂内小学校『谷のサウナ』 ［料］一般2500円、四国割1500円（ともに1回／2時間／1名）、会員無料（月会費2800円）。利用時は水着着用。予約制で予約はLINEから。食事は現在予約制。http://www.shimonoro-p.jp/

山間に現われる手作りサウナのオリジナルな蒸され心地。全身引き締まる清流に感涙

　旧下野呂内小学校の跡地を〝大自然の中で心も体も解毒する〟複合施設として廃校を利活用している『シモノロ・パーマネント』。

　そこで白い煙をたなびかせる手作りの小屋が『谷のサウナ』だ。

「ウチの大工仕事を全部してくれている西さんが、鳥小屋を作ったら、それを見たアウトドアのプロが『サウナ小屋みたいだ』って言い出して。『だったらサウナを作っちゃえ！』って2019年の夏に完成しました」と話すのは代表の植本修子さん。

　だるま薪ストーブの熱で室内を暖め、同時にグツグツと薬草を煮出すことで、蒸気と香りが体をジンワリと包むその体感は、ドライサウナとスチームサウナを足して2で割らない独特の至福感。そして何より、その裏の清流で体を冷やせる贅沢さ！！

「四国の森にも目を向けてもらえるよう、燃料の薪を自分で刈り、割って、そしてサウナに入るプランも今計画しています！」（植本さん）

　スイッチを入れればサウナは熱々という甘い常識を覆す、自然に感謝せざるを得ないサウナだ！！

植本代表。市内でもう1校の廃校利活用を行なっている。

Keyword｜持続

大量にストックされた薪から、サウナ1.5時間分が提供される。希望すれば薪割りも体験できる。

裏の川でのクールダウンは『谷のサウナ』のお宝。テントサウナの設営も計画中。

取材・文／カーツさとう