名古屋・福岡に続き、「サウナラボ」がついに東京へとやってきた。選んだ場所は、東京らしさを一番感じるという神田錦町。洗練された地下空間は、大人の秘密基地だ。
※こちらの記事は小学館から絶賛発売中のサウナムック「Saunner+」から一部抜粋して掲載しています。ぜひ合わせてご覧ください。
ブームじゃなくてカルチャーへ──狙うんじゃなくて常に実験。サウナを超えていきたい
ウェルビー代表取締役社長 米田行孝さん
名古屋・福岡で「サウナ&カプセルホテル ウェルビー」「サウナラボ」を展開する。多忙な現代人がストレスを解放できる身近な自然こそがサウナと説く。
オープン前日に3度目の緊急事態宣言
「正直、数年前はサウナがこんなにブームになるとは予測もつきませんでしたが、まずは喜ばしいことですね。だけど、僕自身はブームではなくて最終的にはカルチャーとして定着させることが目標なので、今は過渡期だと捉えています」
白熱するサウナブームを冷静に見据える、ウェルビーの米田行孝さん。女性にこそサウナの世界を感じてほしいと名古屋、福岡にオープンした「サウナラボ」は、ご存じのように特別なサウナ体験ができる場として話題となり、東京に住むサウナーたちはそれを羨望の目で見ていた。それがついに神田にオープンとなった前日、東京は3度目の緊急事態宣言が発出された。
「コロナ禍でいろいろなことに規制がかかって、家に閉じこもって、閉塞感でストレスも限界ですよね。僕はこんな時代にこそサウナが必要だと感じていますし、普通ではない状況の中でもサウナが果たせる役割があると思っています。そう考えると、このタイミングで神田に来られたのは逆に意味があるかなと」
サウナは自然とつながる場であると同時に、人と人がつながる場でもあると考える米田さん。これまでの自身の体験から、サウナを好きになれば好きになるほどサウナで人とつながって新しいものを生み出してきた。サウナラボが東京に来たのも仲間や知人の〝縁〟であったという。カルチャーとしてのサウナ定着、次なるアイデアもあれこれ浮かぶ。
「サウナで得られる効果をサウナなしでできないか? そのひとつの実験が神田にある〝内気浴〟スペースです。サウナを超えていきたいです」
SAUNA DATA
[住]東京都千代田区神田錦町3-9 [営]11:00〜21:00(90分完全予約制) [料]2700円、女性・男性で利用できるサウナが異なる(※毎週水曜日はサウナが入れ替わる) http://saunalab.jp/kanda/
サウナの三種の神器ヴィヒタ、柄杓そして「桶」
サウナーの心の拠り所である三種の神器をリスペクトしつつ、いっそのこと桶の中に入りたいという望みをかなえてくれるOKE(桶)サウナ。
ロッカーには、サウナハットにポンチョ、タオルが一式セットされている。ビジネスパーソンにうれしい、手ぶらでの利用が可能だ。
アイスサウナ。扉の向こうには-22℃の世界が広がっていた。サウナで火照った身体をクールダウン、水風呂とは一味違った冷却体験はクセになる人が続出!
男性エリア(水曜日除く)には、アイスサウナ、からふろ(1人用の瞑想サウナ)、OKEサウナ、フォレストサウナが設置されている。シャワーブースも併設。